やればできるのにやる気を失ってしまい、仕事や勉強が捗らない時ってありますよね。
やる気を失うと能力を発揮できずに、タスクをこなそうとしても手につかなくなってしまうのです。
やる気を失うようなことを避けれられれば良いのですが、他人と関わる時間が長かったり周りの環境が自分に合っていなかったりすることにより、モチベーションが下がって無気力状態になることがあります。
そんな無気力な状態から、やる気を取り戻す方法はあるのでしょうか。
もちろん、あります。しかも、1つや2つではありません。
しかし、人はそれぞれタイプが異なるため、全てあなたに合うとは限らないんですよね。
これまでにも、モチベーションを上げる方法ややる気を維持させる方法を色々とお伝えしてきましたが、今回は社会不安が高い人たちにフォーカスしてお伝えします。
社会不安が高い人たちがやる気を失う条件や、無気力状態を回復させるためにはどうしたら良いのか、さっそく確認していきましょう。
やる気を失う原因について
社会不安が高い人たちの特徴
社会不安が高いとはどういうものかというと、人前で極度に緊張したり人と接するときに必要以上に恐怖を感じたりする状態です。
- 人前で話す時に極度に緊張する
- 新しい人に会うのが苦手
- 会話が得意ではない
- 食事は少人数が良い
- 他人からの批判に弱い
など
つまり、人と接することに苦手意識を持っているということですよね。
ちなみに私も、社会不安が高いです。
社会不安が高い人は、ペナルティが課せられていたりプレッシャーがかかっていたりすると、やる気を失って能力が発揮できなくなってしまいます。
以前、『やる気持続のコツ!2パターンで分析するモチベーション』では、問題解決型は不安を取り除くためにどうしたら良いかを考えるとやる気が持続する、ということをお伝えしました。
しかし、問題解決型でかつ社会不安が高い人は、不安にフォーカスしすぎるとそれがプレッシャーとなってしまい、やる気を失うことになってしまうのです。
不安はIQを下げる
不安は脳のリソース(処理機能)を圧迫してIQを下げます。
IQが下がると、作業の処理能力が遅くなったり判断能力が鈍ったりしてしまうのです。
オランダのナイメーヘン・ラドバウド大学が行った研究に、社会不安が高い人と低い人の44人の女性を対象に、条件が変わった時の適応能力の違いを測ったものがあります。
社会不安が高い22人の女性と社会不安が低い22人の女性を対象に、やり方を変えないとお金が手に入らなくなることにどれくらいのスピードで気づくのかテストした。
【テスト方法】
- 怒った顔と幸せそうな顔の写真を見せる
- 初めは幸せそうな顔の写真が出た時にボタンを押すとお金が手に入る
- 途中で怒った顔を選ぶとお金が手に入るように切り替える(このタイミングは被験者へは知らせない)
【結果】
- 怒った顔の写真を見た時に、社会不安が高い人たちは低い人たちに比べて、約20%学習率が落ちた
- 幸せな顔の写真は、学習率に変化はなかった
怒っている顔は、自ずと相手にプレッシャーや不安を与えます。
特に、社会不安が高い人はそれを敏感に察知して、間接的にストレスを受けてIQが下がり、判断力が鈍ってしまうのです。
この受動ストレスが、やる気を失う原因となります。
リスクしかない職場環境
仕事に期日が決められていたりノルマが課せられているなど、プレッシャーばかりのしかかる職場では、社会不安が高い人にとって仕事そのものがやる気を失う原因となってしまいます。
特に、失敗したときのリスクしか話してこない上司や同僚があなたの周りにいるのであれば、なおさらあなたの能力が発揮できずに、IQが下がった状態で仕事をすることになります。
社会不安が高い人は、最悪な失敗を考えると本当にその通りになることが多いので、リスクしかない職場にいてはいけなのです。
能力を発揮するためにやるべきこと
リラックスできる環境を整える
社会不安が高い人が会社を辞めて起業した途端、収入がアップするということは、よくある話。
いかにリラックスできるか、プレッシャーがかからない環境で仕事できるかが、やる気を失うことなく成果を上げることにつながります。
伸び伸びと自由に仕事をさせてくれる会社や、起業して自由気ままに仕事をすることが、社会不安が高い人には合っているのです。
大した失敗にならないことを考える
極端に恐怖を感じると本当に失敗してしまうので、これくらい失敗しても大したことないや、くらいのものを考えると丁度良いのです。
失敗しても取り返しがつくくらい小さなものということですよね。
そしてそれに対して、解決するにはどうするべきかを考えて実行していくことが、やる気を失うことなく上手くいく条件ともいえるでしょう。
不安に感じている97%は起こらないか、起きたとしても自分自身で難なく解決できるレベルのものですので、大きな不安だけにフォーカスする必要はないのです。
『不安はプラスのエネルギー源!やる気に変える科学を徹底解説』でもお伝えしたように、ある程度不安を分解して、それを解決するための方法を考えると、モチベーションアップにつながります。
プレッシャーしか与えてこない人とは距離を取る
社会不安が高い人の能力が活かせるかどうかは、人間関係や生活環境に大きく影響されます。
特に、人間関係に対して不安や恐怖を抱いていることが多いため、プレッシャーしか与えてこないイヤな人とは、距離を置くべきなのです。
『人付き合いが面倒くさいと思う6つの心理と対処法』や他の人間関係に関する記事に、幾度も書いてきたとおり、人間関係を選ぶことがあなたの人生を良くします。
一緒にいてプレッシャーになる人、不安になる人とは思い切って距離を取ってしまいましょう。
まとめ
社会不安が高い人のやる気が失う条件は、プレッシャーやリスクばかりのタスクをしないといけない時です。
社会不安が高い人の能力が、他の人と比べて低いのかというとそういうことではなく、むしろクリエィティブだからこそ不安を感じやすいということも言えるんですよね。
なので、いかにリラックスできる環境で仕事や勉強ができるかが大事なのです。
やる気を失うことなく次から次へと目標を達成するためには、『先延ばしは寿命を削る!面倒くさいを克服する9つの習慣』でもお伝えしたように、やるべきことを細かく分解して考えると良いです。
大きな目標を立てると、それがプレッシャーとなってIQが下がり、自分の能力が発揮できなくなってしまうので、要注意。
リラックスできる環境で、社会不安が高い人の才能は発揮されるので、もし今、やる気を失う状態が続いているのであれば、一度、身の回りの環境、人間関係、目標の大小を整理してみましょう。
やる気を失う条件、社会不安が高い人たちの無気力回復法 まとめ
- 社会不安が高い人は、人と接することに恐怖を感じる
- ペナルティやプレッシャーがあると、やる気を失って能力が発揮できなくなる
- 不安は脳の機能を圧迫して作業能力や判断能力を低下させる
- 受動ストレスが、やる気を失う原因となっている
- プレッシャーばかりの職場環境では、社会不安の高い人の能力は低下する
- 社会不安が高い人は、リスクしかない職場にいてはいけない
- リラックスできる環境を整える
- 大した失敗にならないことを考える
- プレッシャーしか与えてこない人と距離を取る
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