やる気を出す方法はいくつかありますが、その中でも運動が一番良いということがよく言われています。
やる気を瞬時に上げたければ、運動をすると良いのです。
ただ、ひとえに運動といっても、体の動かし方なんて色々ありますよね。
ウォーキングや筋トレ、水泳、球技など、挙げたらキリがないくらい。
手っ取り早くやる気を出すためには、激しい運動が一番です。
階段をダッシュしたり、ジャンピングスクワットをしたり、トランポリンをしたり…
でも、そのような運動は、いつでもどこでも誰にでもできるものではありません。
特に、やる気がない時は、運動すらやる気になれないのです。
そこで今回は、無理せず運動でやる気を出し、しかも丸一日やる気をキープできるマイクロバースト法についてお伝えします。
なぜやる気を出すには運動が良いのか
やる気が出ないのは、脳が不活性な証拠です。
脳が不活性な時に仕事をしようとしても、考え事ができないので、手につかなくなるのです。
脳を活性化する一番良い方法は運動ですが、なぜ運動が良いといわれているのでしょうか。
それには、しっかりとした理由があります。
手足を動かす機能は、大脳の表面中央あたりに分布しています。
体を動かすと、そこに血液が送り込まれ、脳に酸素が行き渡るようになって集中力が上がるのです。
それだけではありません。
運動をするとドーパミンがドバドバ出る脳になります。
このドーパミンがやる気を引き上げてくれるのですよ。
しかも、ただ単にやる気が上がるわけではなく、頭の回転が速くなってIQも上がるのです。
運動で、肝臓に貯えられているグリコーゲン(糖分)が脳へ送られるようになるので、集中力が上がって頭の回転も速くなります。
運動をすると、やる気も上がって頭も良くなるという、まさに一石二鳥ですよね。
マイクロバースト法とは
さて、やる気を上げるための運動ですが、どのような方法が良いのでしょうか。
結論から言うと、体を動かすことはどんなことでもOKです。
ただ、冒頭でもお伝えしたとおり、激しい運動などはいつでもどこでも誰にでもできるものではありませんよね。
そこでオススメするのが、マイクロバースト法。
マイクロバースト法とは、簡単にいうと、1時間作業をしたら5~10分軽く体を動かすことです。
ポイントは、仕事を始める前や終わった後にジムなどでまとめて運動するのではなく、1時間毎にウォーキングや階段の上り下りなどの軽い運動を挟むということです。
ウォーキングや階段の上り下りであれば、職場内にいてもできますよね。
マイクロバースト法を行うと、1日中座ったままのデスクワークと比べ、やる気を高い状態でキープでき、しかも1日の疲れも感じづらくなくなるのです。
マイクロバースト法の実証実験
そんな素晴らしいマイクロバースト法について、調査した実験があります。
20歳~50歳の男女30人を対象に、以下の3つのパターンを日替わりで試してもらった。
- まとめて運動
朝に30分ウォーキングをし、その後6時間のデスクワークを行う - マイクロバースト法
1時間毎に5分間ウォーキングし、合計で6時間のデスクワークを行う - 運動なし
6時間のデスクワークのみ。(①と②の比較対象)
この中で、仕事始めの3時間くらいは、①の活力度や幸福度が一番高かった。
1日を通して平均すると、②の活力度や幸福度が一番高かった。
また、②は安定して高いモチベーションを維持でき、疲労感は3つの中で最も少なかった。
さらに、食欲の低下も確認でき、ダイエットにも効果があることが分かった。
脳の機能(頭の回転の速さなど)は、①と②とで差は感じられなかった。
つまり、体を動かさないよりはまとめてガッツリと運動した方が良く、それよりも1時間毎にちょこちょこ運動した方が良いということですよね。
マイクロバースト法を習慣化する
やる気を運動で引き出すためには、1度やって終わりや、やる気が出ない時だけ運動するなどということはせずに、日課として習慣化することが大切です。
特に、私たちの集中力が継続する時間は、1時間から長くても1時間半が限界です。
それ以上、作業し続けると、脳が疲れて機能が低下し始め、効率が落ちてしまうのです。
最悪の場合、バーンアウトしてしまい、仕事も何も手につかず、うつ状態になってしまうことも。
たとえ疲れを感じていなかったり、やる気が上がっている状態でも、1時間毎に軽い運動を挟むと良いのですよ。
「いや、仕事中にウォーキングなんてしていられないんだけど。」と、真面目なあなたは固く考えてしまうかもしれませんが、1時間毎に席を立ってトイレへ歩いて行くことはできますよね。
トイレへ行くのに、ウォーキングしない人はいないじゃないですか。
トイレへ行って用を足す足さないは別にして、例えば顔を洗ったりするなどリフレッシュができるのです。
職場が何階建てと広いのであれば、階段の上り下りもできますよね。
他の部署へ行くふりをして、5分くらい階段を上り下りすればOK。
タバコを吸いに行って何十分と戻ってこない人もいるくらいなので、それなら、健康にもなれるマイクロバースト法をやっても、問題ないのではありませんか。
まとめ
本当であれば、ジャンピングスクワットなどの、心臓がバクバクなる激しい運動を、1時間毎に数十秒~数分行うのが良いです。
やる気を瞬時に上げる運動としては、それがベストなのです。
でも、職場ではなかなかそれはできませんよね。
そのため、ウォーキングや階段の上り下りなど、一見運動に見えない方法で体を動かすことをお伝えしました。
もし、体を軽く動かすことすらできないということであれば、『モチベーション上がりまくり!やる気が持続する3つのコツ』でもお話しした、3秒間全身に力を入れて、その後一気に脱力するという方法が良いでしょう。
それを行うと、一時的に血流が良くなるので、モチベーションがアップするのです。
集中力を切らさず、やる気を上げた状態で、しかも疲労をあまり感じなくするためにも、1時間毎の休憩は大切です。
効率よく作業を行うためには、途中途中で休憩が必要ということですよね。
その休憩に、スマホを触ったり、だらだらと過ごしては休憩の意味がなくなってしまうので、今回お伝えしたマイクロバースト法をぜひ試して、習慣化していきましょう。
やる気は運動で育てろ!マイクロバースト法の驚くべき効果 まとめ
- 脳に酸素が行き渡るようになって集中力が上がる
- ドーパミンが分泌されてやる気がアップする
- 頭の回転が速くなる
- 1時間作業をしたら5~10分軽く体を動かすこと
- ウォーキングや階段の上り下りでOK
- まとめて運動すると仕事を始めた3時間くらいはやる気がキープできる
- マイクロバースト法は、一日を通してやる気がキープできる
- マイクロバースト法は、一日の疲労感が少なかっ▶脳の機能は、まとめて運動とマイクロバースト法のどちらにも差がなかった
- やる気が出ない時だけの運動や、一度試して終わりにしない
- 1時間毎に軽く体を動かす
- 1時間毎にトイレなどへ行ってリフレッシュしてもOK
コメント・口コミ
コメント一覧 (2件)
すばらしいお話をありがとうございます。
とても参考になりました。
これからの生活に活かしてゆきたいと思います。
お役に立てて何よりです。