「この人ちょっと嫌だな。」と思うような人間は多少なりともいるはずですが、その中でも付き合ってはいけない人間、縁を切った方がいい人間がいます。
付き合うのをやめると、悩みの90%がなくなるという2種類の人間です。
その2種類の特徴のどちらか又は両方を備えている人間は、あなたの将来性をなくしたり、仕事におけるトラブルを増やしたりするのです。
そのような嫌な人間は、あなたと関わる人たちの中に5%いると言われています。
つまり、あなたの心配事や悩みの90%は、あなたの人脈のうち5%の人達が作り出しているということ。
そこで今回は、あなたの邪魔をする嫌な人間は誰なのかを見極めるための、一日再構成法についてお伝えします。
レイヤーの削減の必要性
レイヤーの削減とは、元々はソーシャルネットワーク上の人間関係を調べたもので、必要以上に関わっている人間関係を減らすことです。
これは、リアルの人間関係にも当てはまります。
私たちは、「この人の全てが好き」ということは、まずないですよね。
人は誰しも、良いところもあれば悪いところもあるもの。
人としては良いけど仕事ができないから微妙とか、言っていることは素晴らしいけど自分でやろうとしないのはどうなのかなとか、普段は惚れるほど素晴らしい人格者でもお酒を飲むと面倒くさくなるとか…
どんな相手でも、気に入っていたり認めていたりするところと、ちょっと嫌だなと思うところがあるはずです。
それが人間なのですから。
なので、少しでも嫌なところがあったらすぐに縁を切るということは、やめた方がいいです。
でも、その中でも、特に私たちに致命的なダメージを与えている人達がおおよそ5%だけいるのです。
嫌な人間の見分け方
では、その5%の人達はどのような特徴を持っているのでしょうか。
それは、次の2つです。
- エネルギーや活力を奪う発言や行動をする人
- 不健康な行動を助長する人
このような人たちと一緒にいると、職場の昇進率が下がったりプロジェクトの成功率が低下したりなど、仕事でトラブルを抱えやすくなります。
「えっ、この特徴に当てはまる人結構いるよ。5%どころじゃ済まないんだけど。」
と感じるかもしれませんが、その中でも特に嫌な人間を見極めて距離を取ると、心配事や仕事のトラブルを減らすことができるのです。
一日再構成法のやり方
一日再構成法とは、行動経済学者のポール・ドーラン(ロンドン大学)が提唱したもので、本来は、出来事や予定に対して自分がそれをやるべきかどうかを判断するのに使うものです。
実はこの方法は、嫌な人間を見極める時にも活用できます。
一日再構成法を一言でいうと、一日の出来事を記録する日記のようなものです。
一日の記録を数週間続けていき、見返した時に特徴1(活力を奪う人)と特徴2(不健康を助長する人)が見えてきます。
そのやり方は、次のとおりです。
- 毎日の出来事を記録する
- それぞれに点数をつける
- 記録を2~4週間行う
これらについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
毎日の出来事を記録する
何時から何時までにどのような仕事や活動をしたのか、出来事を時間で区切って記録していきます。
そしてその時に、誰がいたのか誰と仕事していたのかも、一緒に記録を取ることがポイントです。
たいていの人は、手帳などに仕事予定をメモすると思いますが、ここでは、やったことや発生したことと一緒に誰がいたのかについて記録を取ります。
つまり、「出来事+その時にいた人」の2つを一緒に記録するということです。
それぞれに点数をつける
ただ記録を取っただけでは、あなたに致命的な悪影響を及ぼしている人が誰なのか見極めることができません。
そのため、それぞれの「出来事+その時にいた人」に対して点数を付けます。
点数をつける時は、なるべく0点~10点に分けると良いでしょう。
10点:ずっとやっていたかった
9点:全体的に良かったけど退屈に感じた部分があった
8点:大変だったけどメンバーが良かった
7点:次また出来るか分からないけど同じメンバーならやってもいいかも
6点:上手くいったけど人が違っていたらもっと良かったかも
5点:可もなく不可もなく特に何も感じなかった
4点:いつもと同じような仕事内容なのに不快を感じた
3点:終始窮屈だったしやる気が上がらなかった
2点:頭痛や腹痛など体の異変を感じた
1点:苦痛で仕方なく逃げ出したかった
0点:もう二度とやりたくない
これはあくまでも例ですので、あなたの中で基準点を決めればOKです。
ただその時に、なるべく10点評価にした方が良いでしょう。
最高で5点の評価だと本当に嫌な人間は誰なのかを見極めることが難しくなりますし、20点などにすると細かすぎて記録を取るのが面倒になりますので注意してください。
記録を2~4週間行う
1日の記録だけでは判断しづらいので、できれば4週間、最低でも2週間行うと良いです。
そしてこれまでの記録を見返すと、この人がいる時にモチベーションが下がっているし、同じような仕事内容(会議や外回り、イベントごと、プレゼン、飲み会など)にもかかわらず不快感や苦痛を感じているというようなことが見えてきます。
記録を見返した時に、もしかすると点数が低い出来事がいくつもあるかもしれませんが、その中でも0点や1点、2点など圧倒的に点数が低く、しかも必ず特定の人が存在しているというものがあるのです。
嫌な人間は何人かいる場合がありますが、その中でもさらに点数が低く、しかも多数の出来事に存在していたら、もう決まり。
その人が、あなたからエネルギーを奪って不健康を助長し、悩みのタネとなっている犯人で間違いないでしょう。
点数をつける時の注意点
人間関係では特に、自分の先入観や思い込みが優先されやすいので、客観的に判断することは難しいです。
でもこの場合は、自分の満足度が上がっているのか、下がっているのかで判断すればOK。
そしてそれを0点~10点で評価します。
5点評価だと粗すぎて本当に嫌な人間が誰なのか分からなくなりますし、20点評価だと細かすぎて記録を取るのが面倒になるので気を付けてください。
また、特に気を付けないといけないのが、嫌な人間と仕事をし終えた後には、たいていの場合解放感があります。
それを味わうと、嫌だった出来事や嫌な人間のことを忘れてしまうので注意が必要です。
本来、やりがいがある事は、終わった後でも「もうちょっと続けていたかったな」、「もう一回挑戦したいな」と思うものです。
喉元過ぎれば熱さを忘れる状態になったのなら、そのことにまず気づいて、そういえばイヤイヤやっていたということを思い出しながら記録を取ると良いでしょう。
最初から距離を取るべき人達
一日再構成法は、今のあなたの人脈の中から、特にあなたにとって有害となっている5%の人達を見分ける方法です。
しかし世の中には、最初から関わらない方がいい人たちがいます。
もしその人たちと仲良くなった後に、「あれ、ヤバいかも。」と気づいて距離を取ろうとすると、嫌がらせをしてきたり、何とかして自分の所にとどめておこうとしたりします。
なので、本当は予防した方がいいです。
そのような最初から距離を取るべき人たちは、次のような人たちです。
- マキャベリスト
- ナルシスト
- サイコパス
- サディスト
- ハブリス
- カバートアグレッション
など
これらの人達にはどのような特徴があるのかについては、過去の記事を参考にしてください。
まとめ
「悩み事が消えない」、「ずっと苦痛を抱えている」という状態が続いているのであれば、その原因の90%は、あなたの周りの人のわずか5%の人達が作り出しています。
その5%の人達は誰なのかを、一日再構成法を使って見極め、残り95%の人達は残すことが大事です。
くれぐれも、少しでも嫌なことがあったからといってすぐに縁を切ることはしないように。
私たちは、自分では気づいていない良くない癖が必ず存在します。
しかし、相手から見ると、その癖が何なのか分かる場合が多いです。
つまり、あなたから相手を見た時に癖がはっきり見える場合がありますが、その癖がその人の全てではないことに注意しなければなりません。
それだけで判断してしまうと、全ての人が嫌な人間に映ってしまいますので、一日再構成法で点数化して判断することが大切です。
仕事の悩みが続いているのであれば、それは5%の人達によるものが高いので、それは一体誰なのか、一日再構成法を使って探し出してください。
嫌な人間の見分け方!切るべき人間関係が分かる一日再構成法 まとめ
- レイヤーの削減とは不必要な人間関係を減らすこと
- 致命的なダメージを与えてくる5%の人達は切る
- エネルギーや活力を奪う発言や行動をする人
- 不健康な行動を助長する人
- 毎日の出来事を記録する
- それぞれに点数をつける
- 記録を2~4週間行う
- 5点評価や20点評価ではなく、10点評価で行う
- 解放感に浸ってイヤな出来事を忘れないよう注意する
- マキャベリスト
- ナルシスト
- サイコパス
- サディスト
- ハブリス
- カバートアグレッション
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