地頭の良さを表す指標の一つに、IQがあります。
IQの大部分は遺伝子で決まるため、IQを上げることはなかなか難しいです。
一方でIQは、状況によって簡単に下がってしまうこともあります。
もしあなたが、最近頭が悪くなった気がすると感じていたら、もしかするとIQを下げる行為をしているからかもしれません。
そこで今回は、バージニアテックカリリオン医学研究所などの研究を元に、IQが下がる行為とそれを回避するために必要なことについて、お伝えします。
人のIQはよく変動する
平均のIQは100
IQのテストは色々と種類がありますが、どのテストもたいていIQ100が平均になるように作られています。
メンサ(IQが高い人達が交流する非営利団体)が提供しているIQテストの場合、IQ85〜115が一般的な知能指数を持った人たちです。
私達の多くはIQ85〜115で、それが普通ということです。
IQ120を超えると、周りの人達よりも頭の回転が早く賢く感じられ、IQ130を超えると人口の上位2%に入ることができます。
(厳密に言うとテストは3種類あり、それぞれIQが130以上、132以上、148以上が人口の上位2%と決められています。)
感情の起伏で変動する
IQのほとんどは遺伝によって決まるため、IQを上げることは難しいとされています。
上げるとこが難しいIQですが、実はは簡単に下がってしまうことがあります。
その原因の一つが、感情の起伏です。
私達はストレスなどにより、不安や恐怖などのスネガティブな感情を強く感じていると、頭の回転が悪くなってしまいます。
気分が落ち込んでいる時に物事を判断すると、失敗することがほとんどですよね。
それは、普段よりもIQが落ちてしまっているからなんです。
一方で、ハイテンションの時もIQは下がっています。
ポジティブすぎる感情の時、ドーパミンやセロトニンなどの幸福を感じるホルモンが出すぎてクリティカルシンキング(疑う力)が働かないため、頭の回転が落ちてしまうんです。
IQが最も高い時は、平常心でいる時。
感情の起伏が激しい時は、頭が悪くなっていると少しばかり警戒したほうが良いでしょう。
頭が悪くなったと感じる原因
感情の起伏によってIQが変動しますが、その時は自分の感情に飲み込まれているので、頭が悪くなったと実感することはあまりないかもしれません。
しかし、他人と比べるとIQが下がり、頭が悪くなったと感じる事が、バージニアテックカリリオン医学研究所などの研究でわかっています。
元々IQが高い人達(IQの平均126)を集め、認知テストを行って5つにランク付けし、公開した。
その後、全員に問題解決能力に関する作業を実施。
その結果、低くランク付けされた人ほど、頭を使うタスクができなくなり、時間が経てば経つほどIQが下がっていった。
特に、IQがトップの人と最下位の人を比べると、作業効率に大きな差が開いた。
元々は皆、ほぼ同じIQで120を超えていたにもかかわらず、ランク付けしただけで、最終的にはIQの差が20ポイント近く開いてしまったのである。
なかには、自分のIQの15%を一時的に失ってしまった者もいた。
地頭が良い人でも、人と比べることによって頭が悪くなってしまうことがわかった。
地頭が悪くならないようにする対策
地頭が悪くならないようにする対策というといくつも考えられますが、今回は他人と比べないことについてお話します。
最も有名な方法は、セルフコンパッションです。
セルフコンパッションとは、今の自分を認める力のこと。
本当は能力が高いのに、他人と比べることで萎縮して本領発揮できない場合が結構あります。
自分を卑下したり自己否定したりすると、IQが下がってしまうんですよね。
そうならないために、セルフコンパッションで自信をつけることが大切です。
そのことは、『他人の目が気になる癖を直して自分らしく生きる3つの方法』でもお伝えしているので、参考にしてください。
まとめ
IQが下がる原因の一つとして、他人と比べることが良くないということをお伝えしました。
IQが120を超えているような頭の良い人たちでさえ、他人と自分を比べると頭が悪くなるので、気をつけたいところですよね。
とはいえ、人と接する機会は多いですし、何かしら相手と自分を比べてしまうもの。
それは仕方ないにしても、自己否定することは避けましょう。
そして、セルフコンパッションで自信をつけることで、IQの低下を避けることができるのです。
頭が悪くなったと感じる原因!地頭が良い人でもIQが下がる行為 まとめ
- 平均のIQは100
- 感情の起伏で変動する
- 他人と比べるとIQが下がる
- 地頭が良い人たちでさえ一時的に頭が悪くなる
- セルフコンパッションを行う