「職場の人とうまくやっていけるだろうか。」、「近所付き合いって大変そう。」、「人見知りで人間関係に自信がない。」など、人付き合いが不安になることってありますよね。
人付き合いが不安ということは、自分の性格を知ることができていて、しかも相手との会話のシーンを想像できるクリエイティブな証拠です。
しかし、人付き合いに不安を抱えたままだと、人間社会で生きている以上、何をやっても楽しく感じられませんよね。
人付き合いを無理に克服…とまでは言いませんが、不安と向き合ってその原因を探り、一つずつ解消していく必要があります。
そうすることで、人付き合いの抵抗を少しずつ減らすことができるのです。
そこで今回は、人付き合いが不安になる理由や不安を解消する思考法などについて、お伝えしていきます。
なぜ人付き合いに不安を感じるのか
先のことを考え過ぎるから
人付き合いだけでなく、不安を感じる時はいつも、未来のことを考えています。
まだ起きていないコトに対して、先回りして危険を認識しようとするため、不安になるのです。
危険を先回りして回避しようとすることは素晴らしいことなのですが、人付き合いに人一倍不安を感じているあなたは、その危険を大きく考え過ぎる傾向にあるのではないでしょうか。
ロバート・Ⅼ・リーヒ博士によると、不安に感じている85%は起きることがなく、しかも良い結果で終わることが分かっています。
ここで、この話を聞いたあなたは、「えっ、15%も不安が的中するの?」と思うかもしれませんよね。
でも大丈夫です。その15%のうち、79%は自力で解決できることなのです。
つまり、あなたが思っている不安の97%は、起きることがないか、起きたとしても思っていたほど大した問題ではない、ということです。
残りの3%も、他人の力を借りて問題を解決できるため、不安になるだけ時間の無駄になっているということなのですよ。
人付き合いに不安を抱くのは悪いことではないのですが、あなたが思っているほど悪いことにはならないので、安心しても大丈夫なのです。
自分の事をおおよそ理解できているから
人付き合いが不安になるということは、自分の性格や行動、考え方などを客観的に分析できている証拠です。
「自分にはこんな欠点がある、その欠点が裏目に出たらどうしよう…。」などと思うため、不安を抱えてしまうのです。
ただ、先にも話した通り、あなたが思っているほどの不安は、現実には起きません。
むしろ、自己分析ができている分、自信を持っても良いのではないでしょうか。
人付き合いが上手そうに見える人ほど、自分の事を見ることができていない外向的な人が多いようです。
自分と向き合うことができているあなたの方が、そのような人たちよりも人間性が上回っているといっても、過言ではないのですよ。
人のことを考えられる優しい人だから
人付き合いの最もネックなことといえば、相手とのコミュニケーションですよね。
きっとあなたは、「これを言うと傷つくかな。」、「こんなことを言うと失礼に値するかも。」などと、相手のことを考え過ぎるあまり、相手との会話が苦手に感じているのではないでしょうか。
しかし、『人付き合いが苦手を克服! FBIも認める会話マル秘テクを公開』でもお伝えしたとおり、自分の意見を言わないと、かえって人間関係が悪くなってしまいます。
相手の意見を否定せずに認めつつ、自分の考えはしっかりと伝えることが、人付き合いの不安を解消するコツなのですよ。
相手に無理に合わせようとするから
相手に合わせようとすることは、その人の考え方や意見に振り回されることになります。
もっときつく表現すると、その人に支配されるということです。
相手に無理に合わせる必要はありません。
相手に振り回されないよう、もっと自分の意見を尊重するべきなのです。
苦手な人とどううまく付き合えば良いのかを考えるから
全ての人たちとうまく付き合っていくことは不可能です。
人それぞれ価値観が違うので、自分の得意な人、苦手な人が出てくるのは当たり前のこと。
苦手な人たちとまでうまく立ち回ろうとするため、人付き合いに不安を抱えてしまうのですよ。
『人付き合いが面倒くさいと思う6つの心理と対処法』でお伝えしたとおり、私たちが人間関係を維持できるのは、せいぜい30~50人程度です。
数が限られているため、苦手な人と付き合うことを考えること自体、損ではありませんか。
人間関係はある程度カットしても問題ありません。
苦手な人たちとは、当たり障りのない程度の付き合いで十分。
それよりも、あなたの大切な人は誰なのかを考え、その人たちと楽しむことに目を向けるべきなのですよ。
人付き合いが不安なのはあなただけではない
皆は人付き合いにどのような不安を抱いているのか
たいていの人は、人付き合いに何かしらの不安を抱えていて、あなただけが不安になっているわけではないので、安心してください。
例えば、Yahoo!知恵袋を検索してみると、人付き合いに不安を抱えている人はかなり多いことが分かります。
以下、Yahoo!知恵袋に記載されていた悩みを、要約した形で記載しますね。
- 飲み会、二次会、社員旅行など、行きたくないものに付き合わされるのかと思うと、人間関係を維持できる自信がない
- これから結婚する予定だが、近所付き合いやママ友のトラブルなどに不安を感じる
- 近所の人たちと、家族ぐるみの付き合いができるか自信がない
- オドオドする自分に嫌気がさしている。相手と話す時に、人見知りがバレて嫌われるのではないかと思うと不安で仕方ない
- 職場の人たちと、話したくない話題でも無理に合わせないといけないかと思うと、職場の人付き合いが億劫になる
etc
ドラマなどの影響を受けすぎている
ヤフー知恵袋(要約)から分かるように、皆、まだ起きていない人間関係に対して、不安を抱えています。
しかも、ドラマや小説、漫画などの影響を受けているのではないでしょうか。
ママ友のトラブルなどは、まさにそうですよね。
ドラマなどが良くないとまでは言いませんが、それらは、人の感情を動かして気を引くために、わざと大げさに表現しているため、鵜呑みにしてはいけません。
それに、初めにもお伝えしたとおり、私たちが不安に思っている97%は起きないか、大きな問題にならずに済むことですので、ひどく考え込む必要はないのですよ。
人付き合いをしないといけないと決めつけている
Yahoo!知恵袋(要約)から、嫌な会話でも、対応しないといけないと決めつけていることが分かりますよね。
例えば、近所の人たちと家族ぐるみの付き合いはしなくても良いのですが、しないといけないと思い込んでいます。
無理に人付き合いをしようとすると、何も楽しめなくなってしまうので、誰と一緒にいる時間を大切にするかを決め、それ以外の人たちとは、当たり障りのない人間関係を築くことを心がけましょう。
完璧を求めようとしている
完璧に人と接しないといけないと思っている人は多いのではないでしょうか。
自分の事でさえ、完璧に行動を把握したり、発言したりすることはできないので、相手に完璧を求めたり、人付き合いを完璧にこなそうとするのには、無理があるのです。
真剣に考えるだけ時間も労力も無駄に消費しているので、「ほどほどが丁度いい」と思って接しましょう。
人の気持ちを考えない嫌な人たちへの対処法
人付き合いをほどほどにしようと思っても、強制的に付き合わされることってありますよね。
例えば、帰って気分を落ち着かせたいのに、飲み会の二次会に強制的に連れていかれるとか、人の悪口の会話に付き合わされるとか…
人それぞれなんだから、放っておけばよいのにって思いますよね。
そのように、人のことを考えずに自分に付き合わせようとする嫌な人たちは、外向的で、かつ自己中心的な人が多いようです。
外向的な人の全員がそういうわけではないので、勘違いしないでくださいね。
でも、たいていの場合、犠牲になるのは、人のことを考えられる内向的な人たち。
無理に付き合わされることは、百歩譲って仕方ないとして、その後の対処をどうすれば良いのかをお伝えします。
悪口好きな人には気のない返事をする
口を開けば、悪口混じりのうわさ話しかしない人っていますよね。
自分で自分の価値を下げてどうすんだろうと残念に思うのですが、その人たちとの会話で、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、「相手の意見に同意すること」です。
例えば、「あの上司って最悪だよね。」などと聞かされた時、「そうですね。」などと同意してしまうと、「こいつも悪口が好きなんだな。」と変な誤解が生まれてしまいます。
では、どうすれば良いかというと、「へぇ、そうなんですね…」と露骨に気のない返事をするのです。
そしてもし、あなたに余裕があるのであれば、「○○さんもストレスがたまってるんですね。」と相手の気持ちや感情に同意してあげる良いでしょう。
意見に同意するのではなく、感情に同意する。この技術を身に付ければ、ある程度どんな人とも、自分が攻撃されることなく、コミュニケーションを取ることができます。
それから、人の悪口を言うということは、別の場所ではあなたの悪口を言われている可能性が、十分にあります。
そして、悪口を言う人は、他の人からの評価や評判が下がっていくのです。
なので、その様な人たちと無理に付き合っていく必要はないんですよね。
人間関係を築くとそれだけ問題も増え、カットすると問題も減っていくので、悪口を言うような人とは、縁を切ってしまっても問題ないのです。
付き合いづらさを感じる間は距離を保つ
いきなり相手と仲良くなることは不可能ですよね。
何となく付き合いづらいなぁと感じているのであれば、一定の距離を保っていた方が上手くいくこともあるのです。
一定の距離を保つためには、ある程度相手の意見を聞きつつ、自分の意見もしっかりと伝えることが大事。
一方的に相手の意見を飲み込んでしまっては、相手に支配されて終わってしまいます。
逆に、相手の意見を否定して自分の意見を押し出してしまうと、人間関係に亀裂が入ることになりかねません。
なので、相手の話に乗れるときは乗り、そうではない時は、「それはちょっと苦手ですね。」などと、自分の意見を伝えることが大切なのですよ。
無神経なセクハラ発言には憐みの視線を向ける
セクハラだけでなく、自分が嫌なことを平気で言ってくる無神経な奴っていますよね。
そんな時は、無表情で何も言わず、憐みの視線を全力で向けると良いのです。
相手は、自分が失礼な発言をしていると気づいていない場合が多くあります。
内向的な私たちからすれば、少し考えたらわかることなのにと思うことであっても、人と会話することに快感を覚える人たちは、相手の気持ちなどどうでも良いのです。
とにかく自分に注目が集まればそれで良いと考えているので、厄介なんですよね。
セクハラなどの嫌なことを言われたときに、ムキになって言い返すと、大人げないとこちらのせいにされるので、大げさに受け止める必要はありません。
その代わり、「あぁ、かわいそうに。そんなことしか言えないんだ…。」という憐みの視線、軽蔑の視線を全力で注いであげるのが効果的でしょう。
まとめ
人付き合いの不安は、未来のことを考え過ぎるがために、感じてしまいます。
不安を感じるということは、それだけ危機感を持っていて対応しないといけないという心の表れでもあるのですが、四六時中考え込むのはもったいないですよね。
なぜかというと、私たちが抱えている不安のうち、85%は起きることがなく、残り15%も、難なく解決できることだからです。
人付き合いに不安を感じたとしても、その不安は的中しないことが、お分かりいただけたのではないでしょうか。
問題なのは、人の気持ちを考えずに、しつこく付き合おうとしてくる人たちですよね。
そういう人たちも、実際に目の前に現れてから考えれば良いことなのですが、一つ言えることは、遠慮なく距離を取れば良いということ。
苦手な人たちとどうやってうまく付き合っていくかを考えることは、一番の時間の無駄遣いです。
それよりも、その人たちをどうやってカットしていくかを考えるべきではないでしょうか。
そして、その代わりに、自分と気の合う人、大切な人たち数人と、どのように楽しい時間を過ごそうか、想像するのです。
人付き合いに不安を感じていても、今回お伝えしたことを思い出せば、おおかた何とかなりますので、そこまで悩まずに、安心して楽しいことに目を向けるようにしましょう。
避けて通れない人付き合い、不安が安心に変わる思考法 まとめ
- 先のことを考え過ぎるから
- 自分の事をおおよそ理解できているから
- 人のことを考えられる優しい人だから
- 相手に無理に合わせようとするから
- 苦手な人とどううまく付き合えば良いのかを考えるから
- ドラマなどの影響を受けすぎている
- 人付き合いをしないといけないと決めつけている
- 完璧を求めようとしている
- 悪口好きな人には気のない返事をする、もしくは感情に同意する
- 付き合いづらさを感じる間は距離を保つ
- 無神経なセクハラ発言には言い返さずに、憐みの視線、軽蔑の視線を向ける
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