お風呂の中で10分間、“あること”を考えると次第に人生が充実していくと聞いたら、試さずにはいられませんよね。
その“あること”とは、「人生を生きる意味」です。
実は、お風呂の中でどう過ごすかは結構大事なこと。
なぜなら、一日に思い浮かぶアイディアのうち、約72%がお風呂の中(とりわけシャワーを浴びている時)で生まれるからです。
思考が拡散して新しいアイディアや考え方を見つけることができます。
このことは、『目覚めスッキリ!睡眠の質を上げるお風呂のベストタイミング』でもお話していますので、合わせて確認しておきましょう!
今回は、人生を生きる意味について、具体的にどのようなことを考えると良いのか、4つのポイントに絞ってお伝えします。
人生の意味について考える利点
人生を生きる意味について、頭の中で自問自答することにより、人生が次第に充実したり、モチベーションが上がったり、健康になったり、人間関係が良好になったりします。
自分の人生を明確にしている人や目的を決めている人は、体内の炎症が減り、活力が上がって若々しく長生きしやすいという研究もあるほど。
単に、やる気を出すための自己啓発というだけでなく、人間関係や健康を向上させるためにも、人生の意味について考えることは大事なことなんです。
人生を生きる意味の高め方
人生を生きる意味について、頭の中で自問自答するとはいっても、実は私達人間は、抽象的に考えることがものすごく苦手にできています。
実際に、人生の意味を考えようと思っても、「そもそも人生の意味って何?」と、漠然としていて、それ以上考えることは難しいですよね。
そんなときは、今からお伝えする4つのポイントに絞って考えると良いです。
この4つは、たいていの人に共通している人生の意味です。
はっきりとした答えは出さなくてもいいので、今らな多分こうしたいかな、今後こうなりたいかななどど、漠然と考えることが大切。
それでは早速、お伝えしていきます。
①今成し遂げたいゴールは何か
つまり、目標を掲げるということです。
この目標は、少し先の短期的なものでもいいですし、時間を要する中長期的なものでもOKです。
夏までに痩せよう、2週間後の旅行まではひたすら仕事に集中しよう、来年の月収は今より3万円アップしようなどと、あなたのやりたいことであれば何でも構いません。
私達は、何かに向かって頑張っている、目標を持って進んでいる、という感覚を持つことで、モチベーションをアップさせることができるんです。
エベレスト山など、標高が高く危険と隣り合わせの登山で、一番死亡率が高まるのはどこかご存知ですか。
行きの飛行機、登山の準備中、登山中、テントで休憩中、山頂、下山中、帰りの飛行機…
実は、死亡率が最も高いのは下山中です。
なぜ下山中かというと、登頂したときに目標が達成されて完全燃焼してしまうから。
下山しているときに、気が緩んで事故が起きてしまうということですね。
これは、アルピニスト栗城史多さんのお話です。
栗城さんは、最後まで気を引き締めて無事帰還するために、「エレベスト山の次はアルプス山脈」などと、次の登山の目標まで決めているそうです。
常に2つ目標を持つことで、片方の目標が達成されても完全燃焼しづらく、進み続けることができます。
なので私達も、お風呂の中で人生の意味を考える時、2つのゴールについて考えると良いでしょう。
ちなみに余談ですが、登山するときに「嫌だ、山に登りたくないな」などと挫折しそうになる場所ってどこかわかりますか。
これも、栗城さんのお話です。
登山のための道具を揃えているときなのか、山へ行く前の空港なのか、飛行機や電車、車などに乗っているときなのか、山を目の前にしたときなのか、登山している時なのか…
実は、山へ移動する当日の玄関先、つまり家の外に出る前だそうです。
もっとひどいときは、布団の中から出たくなくなるとのこと。
これは、私達もよく経験することですよね。
大事な会議がある時やプライベートで久々に友達と遊ぶ時など、気が乗らない時はなかなか外に出る気になれません。
ただ、一歩外へ出てしまったら、後は進むしかない。
登山家の人たちでさえ、山登りが億劫になって外へ出たくなくなる時があるので、私達にもそういうことがあるのは当たり前です。
でも、目標を決めたらそれで終わりにするのではなく、一歩でいいから進んでみることが大切ですよね。
②自分の価値観は何か
これは追求するけど、これは今必要ないからやらないなど、何かしらの判断基準を持つということです。
自分の大切にしたいことは何か、そしてそれを守るためにはどうしたら良いかを考えると答えが見えてくるでしょう。
③どのような影響力を持っているか
あなたが行動することによって、どんな人に良い影響を与えますか。
仕事や家庭、趣味など何でもいいので、普段の自分の行動が誰のためになるのかを考えてみてください。
誰かの人生に必要とされたいという欲求が私達人間にはあるので、それを満たすために、誰の役に立っているのか熟考します。
これが見えてくると、自分のためだけでなく人のために動けるようになり、力が湧き上がって来ます。
このことを、有効性又は自己効力感などといったりもします。
もし、他人の人生のことはまだ考えられないということであれば、まずは自分に対しての有効性から考えてもOK。
例えば、筋トレすると自信がついてモチベーションも上がるので仕事が捗るなど、自分の人生にプラスになることは何かを考えてみましょう。
④自分の良いところは何か
ありのままの自分を受け入れる力、つまり、自尊ということです。
自分の良いところ悪いところ全てを受け入れたり、自分の嫌な部分を変えて受け入れようとするのではなく、自分の中にある良いところを認めましょう。
自分の嫌な部分については、「まぁ、人間だからそういうこともあるかもしれない」と一度横に置いておき、自分の中の良い部分を育てていくイメージです。
自分の中の受け入れられる部分を見つけると、それが拠り所となるので、自信がついて前へ進むことができるようになります。
まとめ
人生を生きる意味を考えるなどと聞くと、宗教や自己啓発っぽくてイヤな感じもしますが、実は、資産家や大企業のCEOなど成功している人ほど、人生を生きる意味を考える時間を設けていることが多いです。
そのような人たちは、自分で目標を立てて進んでいかないと仕事にならないからなんでしょうね、きっと。
人生を生きる意味について考えると、体内の炎症が抑えられて健康になったり、活力が出てきて人間関係が良好になったりするので、これはやらないわけにはいかないでしょう。
ただ、人生を生きる意味って抽象的すぎて具体的にどう考えれば良いのかわかりませんよね。
そこで、次の4つについて、お風呂の中で考えてみてください。
- 今のゴールや目標
- 自分の価値観
- 有効性・影響力
- 自尊
お風呂の中で考える理由は、アイディアが思い浮かびやすいから。
シャワーを浴びながらでもいいですし、湯船に浸かりながらでもOKです。
もし、お風呂の中で考えにくい場合は、寝る前に10分間ほど考えてみてください。
その場合は、一日再構成法といって、今日一日の出来事を手帳を確認しながら振り返り、人生を生きる意味の4つのポイントと照らし合わせながら考えます。
一日再構成法とは?↓↓↓
過去と未来の両方を考えることで活力が高まり、次の日もスッキリした気持ちで過ごすことができることでしょう。
人生を生きる意味をお風呂で見つけるための4つのポイント まとめ
- 体内の炎症が減って健康になる
- 人間関係が良好になる
- モチベーションが上がる
- 今成し遂げたいゴールは何か
- 自分の価値観は何か
- どのような影響力を持っているか
- 自分の良いところは何か
- https://psycnet.apa.org/record/2002-02382-044
- いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力−/ターシャ・ユーリック/2019.6.26/英治出版
コメント・口コミ