仕事や勉強の効率を良くするためには、やる気と集中力を上げることが必要不可欠です。
とはいうものの、何となくやる気が出ないし、集中力も上がらない…なんていうことは、よくある事ですよね。
私たちはよく、失敗すると「頑張っても無駄なんだ。」と思ってやる気がダウンしてしまいます。
反対に、頑張った分だけ成果が出ると「次も頑張ろう。」とやる気が出て集中力も上がるのです。
でも実は、失敗したときの気分をコントロールできれば、やる気や集中力を維持することは可能なのですよ。
「失敗する唯一の方法は挑戦しないこと」と言われているように、上手くいくためには、途中であきらめずに、成功するまで挑戦し続けることが大切。
そして、挑戦し続けるためには、「やればできる」というマインドセットを持つことと、問題を解決する能力であるクリエイティビティを高めることが大事なのです。
そこで今回は、マインドセットとクリエイティビティを中心に、やる気と集中力を高めて無気力状態から脱出する方法を、お伝えします。
やる気も集中力も上がらない原因
一般的注意と選択的注意
やる気や集中力を高めるためには、まず、その性質について知っておかなければなりません。
その性質の一つとして、一般的注意と選択的注意という概念があります。
一般的注意とは、あれもやりたい、これもやらないとと、色々な方向に注意が向けられている状態。
一方、選択的注意とは、特定のものに注意を向いている状態です。
これを聞くと、一般的注意がダメで選択的注意が良いというようにとらえがちですが、そうとも限らないんですよね。
やる気や集中力を、長時間持続できる人は、まずいません。
どこかで休憩しないといけないんです。
そのため、休憩するときは一般的注意になって気分転換し、仕事をする時は選択的注意になるというように、使い分けると良いのですよ。
固定マインドセットと成長マインドセット
「人間とは、一日中考えているもの、そのものである。」とは、アメリカの哲学者であるエマーソンの言葉です。
つまり、私たちは、考え方によって今の自分が成り立っているということです。
その考え方のことを、マインドセットと言ったりもします。
そして、マインドセットには、固定マインドセットと成長マインドセットの大きく2つに分けることができるのです。
固定マインドセットは、生まれ持った才能を変えることはできない、今のままがいいなどという、ネガティブなマインドセット。
一方、成長マインドセットは、やればなんとかなる、今の自分を変えたい、挑戦していきたいなどという、ポジティブなマインドセットです。
固定マインドセット中心の生活をしていると、やる気も集中力も、何もかもが緩やかに下がっていきます。
逆に、成長マインドセットを持っていれば、やる気や集中力を高めながら、困難に直面した時も粘り強く挑戦し続けることができるでしょう。
座る作業と立つ作業
私たちのやる気や集中力は、血流が大きく関係しています。
座ってばかりいる仕事は、血行が悪くなって、やる気も集中力も判断力も、何もかもが低下してしまうんですよね。
そのため、立って仕事をした方が効率が良くなるのです。
ただ、オフィスでずっと立って仕事をするわけにはいかないじゃないですか。
なので、『やる気は運動で育てろ!マイクロバースト法の驚くべき効果』でもお伝えしたように、例えば1時間おきに屈伸やスクワットをしたり、トイレに行くなどして血行を良くしてあげると良いですよ。
環境と姿勢
環境や自分の姿勢が、クリエイティビティを左右します。
クリエイティビティが上がるということは、その分アイディアが出て、問題を解決しやすくなるのです。
しかも、そのような時は、集中力も上がっているんですよね。
集中できない場所では、いつ何時も集中できませんし、姿勢が悪いとやる気も集中力も上がらないどころか、ネガティブなことばかり考えてしまうことにもなります。
環境や姿勢は、意識的に選ぶ必要があるのです。
やる気と集中力を高める習慣
場所と自分の姿勢を観察する
普段自分が、どのような時にやる気が高まったり集中力が上がったり、ひらめいたりするのか、観察します。
どこの場所で、どのような服装をしていて、どんなポーズを取っていたのか、思い返してみるのです。
やる気や集中力は、環境と姿勢で決まるので、それらが高まる条件を再現することが大事。
同時に、集中できない環境や姿勢も観察すると良いでしょう。
それらを避ければ、集中できてかつクリエイティブになる環境が整うはずです。
前に進んでいる感覚を大事にする
冒頭でもお伝えしたように、困難の連続だと、「頑張っても無駄なんだ。」と思ってしまいますよね。
そうなると、やる気も集中力も低下してしまうのです。
しかし、失敗したと感じたということは、裏を返せば何かを行ったからということ。
失敗したという経験は得ていますので、実は、少しずつ前へ進んでいるんですよ。
『やる気が出ない原因は習慣にあった!モチベUPの絶対的方法』でもお伝えしたように、やる気を出すためには、前に進んでいるという感覚を作り出すことが大切なのです。
この、前に進んでいるという感覚も、成長マインドセットの一つ。
これを創り出すことにより、自己効力感が高まって、よりやる気や集中力がアップすることでしょう。
たまには激しい運動をする
集中力や判断力を上げるためには、血流をアップさせると良いことは、先ほどお伝えしました。
ただし、血流を上げるといっても、ランニングなどの有酸素運動は、体に負担をかけて酸化(老化)させてしまう危険性があるので、お勧めできません。
それよりも、30秒ほどの一瞬の激しい運動で心臓に負担をかけて、心肺機能を高めると良いのです。
心肺機能をアップさせると、地頭が良くなって集中力、考察力、判断力などが高まることが分かっています。
例えば、高校3年生の時、ほとんど運動をせずに受験勉強をするよりも、夏まで心肺機能が高まる部活に励んでその後受験勉強に取り組んだ方が、成績がグンと上がってワンランクもツーランクも高い大学を受けることも可能になるんです。
そのため可能であれば、『モチベーション上がりまくり!やる気が持続する3つのコツ』でお話しした、1時間~1時間半に1度、ジャンピングスクワットなどの激しい運動を行うと良いです。
もしそれが無理ということであれば、【マイクロバースト法】で血行を良くして集中力をアップさせましょう。
まとめ
やる気や集中力、判断力、決断力、考察力など、これらを高めるために一番重要なのは何かといわれたら、【環境と姿勢】です。
私たちの良い習慣、悪い習慣のほとんどは、環境によって決まります。
そのため、やる気や集中力を保てる環境で作業をすることが大事なのです。
また、ひらめきやすい姿勢を意図的に取ることにより、集中力も増します。
逆に、猫背のように背中を丸めるとやる気が上がらず、自信がなくなることも、分かっています。
スマホを触ると、必ずと言っていいほど猫背になるので、一日中スマホを触っている人は、ネガティブになりやすいということですよね。
集中したい時は、スマホが目につかない位置に置いたり、猫背にならないように注意すべきでしょう。
それから、休憩を取って【一般的注意】になることも大事です。
一日中、集中力や創造力を保てる人はいませんので、一般的注意になったり選択的注意になったりして、頭のオンオフを切り替えると良いですよ。
もし今あなたが、毎日無気力状態が続いているのであれば、まずは環境と姿勢を観察し、そして1時間に1回くらい体を動かすということを、試してみてください。
やる気と集中力を圧倒的に高める習慣、無気力状態脱出法 まとめ
- 一般的注意と選択的注意の切り替えができていない
- 固定マインドセットが主流で成長マインドセットを持ち合わせていない
- 座る作業ばかりで立つ作業を行っていない
- クリエイティブが発揮される環境と姿勢を知らない
- 場所と自分の姿勢を観察する
- 前に進んでいる感覚を大事にする
- たまには激しい運動をする
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