睡眠の大切さ!眠りを優先すると収入が5%UPする理由

睡眠の大切さ!眠りを優先すると収入が5%UPする理由
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睡眠は大切ということは、昔から言われていることですし、あなたもご存知のことと思います。

では、なぜ睡眠は大切なのでしょうか。

とある研究によると、1週間の睡眠時間に約1時間差がある地域の平均収入を調べたら、年収が5%も違っていた、というデータがあります。

5%がどれくらいかというと、年収が400万円の場合、20万円の差が生じるというもの。

結構大きいですよね、20万円。

また、睡眠不足によってあなたの能力が10〜20%低下するという研究もあります。

そこで今回は、睡眠の大切さについて、年収などのデータを交えながらお伝えしていきます。

目次

日本人は世界的に見て睡眠不足

日本人は世界的に見て睡眠不足

睡眠時間は何時間がベストか?

「睡眠時間って、結局何時間が良いの?」

というのは、よくある疑問です。

結論から言うと、6.5〜7.4時間があなたの能力を最大限に発揮し、死亡リスクが最も下がると言われています。

個人差はあるものの、7時間前後が1番良いということです。

睡眠の大切さと死亡リスク調べた、2002年のカリフォルニア大学の研究では、6.5〜7.4時間睡眠の場合が最も死亡リスクが低い結果となりました。

また、2009年に発表された名古屋大学などの共同研究では、睡眠の大切さと死亡リスクを10年間追跡調査した結果、やはり6.5〜7.4時間の睡眠時間の死亡リスクが最も低い結果となりました。

ちなみに、8時間以上眠ると4.5時間睡眠と同じくらい死亡リスクが上がるので、寝過ぎも良くないようです。

睡眠不足な日本人はどれくらいいるのか?

2019年に行った、経済協力開発機構(OECD)による、30カ国を対象とした平均睡眠時間の調査によると、日本は最下位。

つまり、日本は世界的に最も睡眠時間が短い国ということです。

世界平均の61分も短い睡眠時間ということが分かりました。

61分というのは約1時間で、この数字は後の説明に非常に重要になってきますので、覚えておいてください。

なお、厚生労働省の2018年の国民健康・栄養調査では、睡眠6時間未満の割合が、男性36.1%、女性39.6%で、国民の約4割弱が睡眠不足という結果となっています。

睡眠が大切な理由

睡眠が大切な理由

睡眠不足は能力を著しく低下させる

とある研究によると、毎日6時間睡眠を10日間続けた場合、24時間徹夜した状態と同程度の認知機能になるそうです。

24時間徹夜で働き続けることがどれくらいヤバいかと言うと、日本酒を1〜2合飲んで酔っ払っている時の認知機能と同じくらいなんです。

睡眠時間が7時間前後確保できていない人は、毎日お酒を飲みながら仕事をしているのと同じ状態です。

ミシガン州立大学の研究では、1日だけ被験者に徹夜してもらい、その後注意力を測るテストを行ったところ、不注意によるミスが約3倍に跳ね上がりました。

また、別の研究では、睡眠不足の医者は、睡眠時間を確保できている医者に比べ、業務を終える時間が1.4倍遅く、ミスする確率も2割以上高かったとのこと。

私達は、睡眠不足により、自らの能力を20%以上も下げてしまう可能性があるんです。

寝不足だと収入が落ちる

ウイリアムズ大学は、睡眠時間と収入に関係性があるのかを調べました。

その概要は、以下のとおりです。

睡眠時間と収入に関する研究

アラバマ州とテキサス州のビジネスマンを対象に、睡眠時間と収入について調べた。

なぜ、アラバマ州とテキサス州かというと、アラバマ州はテキサス州よりも東に位置し、日照時間がテキサス州よりも約1時間長い。

日照時間が長いほど、活動時間が長くなり、結果として睡眠時間が減る傾向にある。

実際に、テキサス州のビジネスマンは、アラバマ州のビジネスマンよりも週の睡眠時間が平均約1時間長かった。

アラバマ州とテキサス州のビジネスマンの年収を比べると、睡眠時間が長いテキサス州のビジネスマンの方が、約5%も年収が高かった。

この研究では、1週間の睡眠時間の差が1時間違うと収入が5%違うというものです。

日本人の場合、1日の平均睡眠時間が、他国と比べて約1時間短い。

これって、やばいと思いませんか。

私達日本人は、毎日たいして能力を発揮できず、業績や収入もなかなか上がらないという状態になっている可能性が高いです。

年収5%UPはどれくらいすごいのか

「5%」という数字だけ見ると、大したことがないように感じてしまいますが、実は、学校で1年間プラスして授業を受けているのと同じくらい凄いことです。

睡眠時間を削ってまで働いても、労働時間は増えたのに作業量はあまり進まず、収入(時間で割った時の単価)が下がる可能性があります。

睡眠の確保を第一に考えると、脳のパフォーマンスが上がり、仕事や人間関係の悩みが改善されていくことでしょう。

週に1時間だけ多く眠る

週に1週間だけ多く眠る

とはいえ、いきなり今日からいつもより1時間多く睡眠を確保するのは難しいですよね。

そこで、1週間に1時間だけ多く眠るよう心がけます。

1週間に1時間と言うと、1日に約10分。

今よりも10分早く床に就くのであれば、難なくできそうではありませんか。

私達日本人は、世界平均の61分も睡眠時間が短いので、眠ることに対して罪悪感を覚える必要はありません。

もし今、7時間前後の睡眠を確保できていないのであれば、徐々に睡眠時間を長くしていくことが大切です。

まとめ

睡眠の大切さがおわかりいただけたことと思います。

睡眠を削ってまで働いても、作業効率は低下し、働く時間が長くなっただけで収入が上がらない。

それどころか、週に1時間睡眠時間が長いだけで、年収が5%も変わってくるなんて、私達は損していますよね。

もし今、あなたの1日の睡眠時間が6時間を下回っているのであれば、今よりも10分だけ早く床に就くことを心がけましょう。

ちなみに今回は、睡眠の大切さということで、睡眠時間を確保しましょうということをお話してきましたが、寝過ぎも良くないので注意してください。

また、睡眠時間も大切ですが、睡眠の質を確保することも重要です。

睡眠の質をどうすれば上げられるかについては、『目覚めスッキリ!睡眠の質を上げるお風呂のベストタイミング』でお話していますので、合わせて確認しておきましょう。

睡眠の大切さ!眠りを優先すると収入が5%UPする理由 まとめ

日本人は世界的に見て睡眠不足

  • 睡眠時間7時間前後がベスト
  • 日本人の睡眠時間は世界平均の61分も短い
  • 国民の約4割弱が睡眠不足

睡眠が大切な理由

  • 6時間未満の睡眠を続けるのは酔っ払って仕事をするのと同じ状態
  • 1日徹夜しただけでミスが約3倍に跳ね上がる
  • 睡眠不足は自らの能力を20%以上下げてしまう
  • 寝不足だと収入が5%ダウンする

週に1時間だけ多く眠る

  • まずは1日10分早く眠ることから始める
参考文献

ブレインメンタル強化大全/樺沢紫苑/2020.9.3/サンクチュアリ出版

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