やるべきことが分かっているけど、準備に時間を費やしてなかなか着手しないことってありませんか。
私はよくあります。完璧主義ってやつです。
市役所を辞めてからはその傾向が少しばかり和らいだんですが、それでも念入りに調べたり計画を立てたりしてからじゃないと進められない、ということが多々あります。
そんな完璧主義な性格を治したいなぁと思って調べていたところ、完璧主義を治す文章完成ワークという方法を見つけました。
これはまだ私も試している最中ですので、本当に効果があるものなのか断言できませんが、
「私の完璧主義が治るのを待ってからブログ記事を書く」
という考え方自体、完璧主義になるのかなと思いましたので、早速、完璧主義を治すワークについてシェアしていきます。
「できないのに完璧主義」は間違い
完璧主義だからできない
完璧主義者とは、完璧に準備を整えて、確実に結果が得られると確信するまで行動しない人のことを指します。
準備が整うまでは行動しない、言い訳を述べて先延ばししてしまう、失敗することが怖いから試すことをしないなどの特徴があります。
よく、「あいつ仕事できないくせに完璧主義だよな。」などと聞きますが、完璧主義の定義からすると逆なんです。
完璧主義になっていて挑戦することから逃げているので仕事ができないということ。
完璧主義に良いことは一つもありませんので、脱出するべきです。
完璧主義者=理想主義者
よく、夢や理想、相手のダメ出しばかり語って、自分はというとほとんど何もやっていないという人がいますよね。
あまつさえ、自分が言ったことを自分でやらずに人にやらせようとする人さえいます。
そのような感じで、完璧主義者は、そもそもこの世にないものを追いかけていることが多いんです。
例えると、「白馬の王子様が迎えに来てくれないかな。」と期待している出不精な女子みたいな。
(別にディするつもりはありませんけど。ちなみに私も出不精です。)
夢を持つことは大切ですが、完璧主義すぎると、現実的ではないことを人にやらせようとして、人から面倒くさがられたり嫌われたりするので、治した方がいいということです。
完璧主義vs最善主義
完璧主義者の4つの特徴
物事を完璧に終わらせたい時、手を動かさないとゴールへ近づきませんし、何をするともっと良くなるのかも見えてきませんよね。
ところが、完璧主義になると、準備がしっかりと整っていないと手をつけられないという状態になってしまいます。
なぜ、そのような心理が働くのか。
それは、完璧主義の人は次の4つの特徴を持っているからです。
- 失敗を極端に恐れる
- 辛い感情、強烈なストレスを拒絶する
- 小さな積み重ねを拒否する
- 現実から目を背ける
このように完璧主義者は、失敗・ネガティブな感情・小さな成功・目の前の現実の4つを拒絶してしまいます。
すると、こんなんじゃダメだ、もっとできるハズと思ってどんどんモチベーションが下がっていき、最終的に何も手がつかない状態になってしまうんです。
最善主義者の4つの特徴
対して最善主義の人達は、ある程度準備や計画をしたらそれを実行していき、常にフィードバックしていって望んだ結果と近い場所へたどり着くことができます。
なぜそれができるのか。
それは、次の4つの心理が働くからです。
- 失敗を受け入れて学ぶ
- ネガティブな感情を受け入れて前に進もうとする
- 小さな成功を見つけて自分の成長を感じる
- 目の前の現実を受け入れて実践していく
つまり、最善主義の人たちは受け入れる能力が高いということ。
挑戦したときに、「これではダメだ」と思うのではなく、「こんなもんか」と力を抜くことが大切です。
完璧主義者or最善主義者を見極める方法
これはズバリ、「日記をつける」です。
日記という日記ではなくてもいいです。
今日、自分はどのような行動を取ったのか、一日を振り返って紙に書き出します。
この方法を一日再構成法と言います。
以前、『嫌な人間の見分け方!切るべき人間関係が分かる一日再構成法』でもお話ししましたね。
一日再構成法は、元々は自分の良くない習慣を見直すための手法です。
それを応用すると、完璧主義になっている部分を見つけたり、無駄な人付き合いをカットしたりすることができます。
人付き合いをカットする方法については、以前の記事を見ていただくことにして、今回は、完璧主義になっているのか、最善主義になっているのかを見極める一日再構成法のポイントをお伝えします。
用意するものと実施する時間
『嫌な人間の見分け方!切るべき人間関係が分かる一日再構成法』と同じく、風呂あがりや就寝前のリラックスしている時に行います。
日記のような形で記録を取るんですが、日記帳は用意してもしなくてもどちらでも構いません。
予定が記してある手帳などを振り返ってもいいですし、メモ帳などの紙に書き出してもOKです。
振り返るべき要素
- 完璧主義になってしまったのは何か
- 最善主義の行動を取れたのは何か
の2つについて振り返ります。
完璧主義なのか最善主義なのかは、『完璧主義vs最善主義』でお話しした、4つの特徴を基準にしてください。
例えば完璧主義になっている時を見つけるために、言い訳を考えてやろうとしなかったことは何か、計画やToDoリストを考えただけで手を付けなかったことは何か、不安になってそのまま時間だけが過ぎたのはいつか。
最善主義になっている時を見つけるために、後ろ向きだったけど実行したことは何か、なりふり構わず行ったことは何か、前進している感覚を手に入れた時はいつか、などを中心に振り返ると良いでしょう。
数を見比べる
完璧主義になっている時、そして最善主義の行動を取れている時を振り返ったら、それぞれの数を比べてみてください。
当たり前ですけど、完璧主義の数が多ければ根は完璧主義ですし、最善主義の数が多ければ根は最善主義ということです。
それで、完璧主義になっていたら、どうすればもっと最善な行動がとれたのか、ベストではなくベターを目指せたのかを考えてみましょう。
ちなみに、全て書き出すことが難しい場合は、それぞれ5個ずつ書き出してください。
それから、過去の記録と照らし合わせて、同じような行動を取っていないかを確認してみるのも良いですよね。
完璧主義になっている時、それをどう改善すればいいのかを考えることが大切です。
完璧主義を治す文章完成ワーク
これは、先ほどの日記とは別の方法です。
もし、一日再構成法をやるのが面倒だけれど、完璧主義は治したいという場合に、今からお伝えするワークを行ってください。
これは、前半の文章を元に後半の文章を考えるというもので、メンタリストDaiGoさんがおっしゃっていたものです。
一つの文章に対して、後半の文章を6個書き出すということを20分ほどかけて行います。
その時に、「何が正解なのか」は全く考えずに、直観で悩まず自由に、さっさと次から次へ書いていくことが重要です。
- 自分も人間であると許されるなら、
- 自分のネガティブな感情を拒絶したときには、
- あと5%完璧主義がなくなれば、
- あと5%現実的になれば、
- 最善主義になったとしたら、
- 小さな成功をあと5%正当に評価するなら、
- 失敗を受け入れれば、
- 私がいま恐れていることは、
- 私が望んでいることは、
- このワークをすることで分かってきたことは、
もしかすると、最初は一つの文章に対して6個も思い浮かばないかもしれませんね。
ただ、このワークにそんなに時間をかけるわけにもいかないので、数個書き出して手が止まるようであれば、次の問いへ進んでしまって構いません。
そして全部書き終えたら、一度全体を眺めてみて、これならできそうだと思うことから、翌日にやってみましょう。
まとめ
完璧主義だと前に進むのが物凄く遅くなったり、本当だったら手に入れられる成果を逃したりすることになるので、ベストではなくベターを目指しましょうということをお伝えしてきました。
完璧主義になると優柔不断になって決断マヒするので注意しないといけません。
面倒だから先延ばしというよりも、意思決定できなくて先延ばしになっている場合が多いんですよ。
そんな完璧主義を見直す方法は、主に2つ。
一つは、「一日再構成法」です。
一日再構成法を行う時は、完璧主義と最善主義のそれぞれの4つの特徴を意識しながら、書き出してください。
寝る前に一日を振り返ることは、メンタルが安定しやすくなるのでいいんですよね。
なので、日記をつけるまではしなくとも、今日一日どのような行動を取ったのか、そしてその時にどう感じたのかを考えてみてください。
もし、それがちょっと面倒くさいという場合は、メンタリストDaiGoさんがおっしゃっていた「文書完成ワーク」というものを行ってください。
一日再構成法や文章完成ワークを数週間行ったあなたは、以前のあなたとは見違えるほど行動が早くなり、望んだ成果をいつでも手に入れられる、そんなできる人間になっていることでしょう。
【完璧主義vs最善主義】1日20分で完璧主義を治すワーク術 まとめ
- 完璧主義だからできない
- 完璧主義者=理想主義者
- 失敗を極端に恐れる
- 辛い感情、強烈なストレスを拒絶する
- 小さな積み重ねを拒否する
- 現実から目を背ける
- 失敗を受け入れて学ぶ
- ネガティブな感情を受け入れて前に進もうとする
- 小さな成功を見つけて自分の成長を感じる
- 目の前の現実を受け入れて実践していく
- 一日再構成法を行う
- 日記ではなく紙に書き出すだけでも良い
- 紙に書き出すのでなく手帳を振り返るだけでも良い
- 一つの文章に対して後半の文章を6つ書き出す
- 全部で20分程度で行う
- 書き出したもののうち、できそうなものから挑戦する
コメント・口コミ