公務員の出世に必要な人間関係、なぜ上司はあなたを嫌うのか

公務員が出世するためには、他の職員との良好な人間関係を築き、正当かそれ以上の評価を得ることが必要不可欠です。

公務員は基本的に、年功序列で出世していくため、そんなにバリバリ働かなくても、日々のタスクさえこなしていれば、年を重ねるにつれ、自動的に上の職に就くことになります。

しかし、管理職に就く段階になると、話は少し変わってきます。

公務員の場合、一番上の職は部長級(局長や所長なども含む)です。

その次は、市役所によって変わりますが、たいてい次長級⇒課長級⇒主幹級などと続いていきます。

これら管理職に就くためには、ただ単に仕事ができるだけではダメなんですよね。

他の職員との付き合い方が関わってくるんです。

私はこれが苦手で、息苦しさを感じたので市役所を辞めてしまいました。

これをもう少しやっておけば、少しは楽だったかも…ということを、様々な書籍を読んで気づいたので、今回は公務員が出世するために必要な人間関係を中心にお伝えします。

目次

公務員の出世に必要なもの

公務員の出世に必要なもの

基本的には年功序列

冒頭でもお伝えしたとおり、公務員は年功序列で出世していきます。

そのため、何か画期的なアイディアを生み出したり、大きなことを成し遂げたりする必要があまりありません。

普段のタスクをこなしていれば、自動的に上の職へ上がるよう、例規などの規則で定められているんです。

ただし、途中で育休や病休などで休職してしまうと、出世が難しくなります。

良好な人間関係

年功序列で出世するから、必要以上に頑張らなくても良いと聞いたあなたは、

「同期は20人以上いるし、自分たちの前後の先輩後輩も人数がかなり多いから、日々のタスクをこなしていても、部長までたどり着けないのでは?」

と、疑問に思うことでしょう。

年功序列で出世するのは、あくまで係長級までです。

その後は、他の職員からの評価、とりわけ上司からの評価が非常に重要になります。

上司にこびへつらえと言っているわけではありませんが、上司に好かれる人物になれるかどうかが、出世できるかどうかを分けるんですよね。

仕事に前向きで有能な人物だとしても、上司に好かれていない限り正当な評価を受けることが難しく、出世できたとしても主幹級や課長級で止まってしまうのです。

個人よりも全体の仕事

自分の仕事しかやらない公務員って結構いるんですよ。

そんな人のことを、周りの職員が評価してくれるわけがありませんよね。

自分の仕事ばかりのことを考えている人は、他の職員からの印象が悪くなって評価が落ちます。

すると、出世が難しくなってしまうのです。

また、自分と周りの職員の仕事だけでなく、他の部署の計画など、市全体の施策も把握する必要があります。

そのため、互助会の役員を務めると良いですよ。

互助会の役員を務めると、他の部署の仕事や市が今どこへ向かっているのかなどを見渡すことができるからです。

出世できない人の特徴

出世できない人の特徴

有能すぎる人

仕事をほとんどせずにサボっていると出世できないことは想像できると思いますが、意外にも仕事をバリバリこなす有能すぎる人も、出世できない可能性があります。

なぜかというと、上司や同僚たちのプライド(自尊心)を傷つけてしまうから。

また、上司や先輩からすると、自分の地位を脅かすのではないかと、脅威に感じるからです。

公務員は、結構プライドだけは高い人が多いので、自分よりも仕事ができる人がいると、仲間外れにしたがるんです。

しかも、カバートアグレッション(あなたを支配するカバートアグレッション、身近に迫る脅威参照)のような人も意外と多いので注意しなければなりません。

たとえあなたが、仕事ができる人間だとしても、あまり威張らずに控えめでいた方が良いでしょう。

冷淡な人

そっけない態度をとるなど、愛想がない人は、間違いなく目の敵にされます。

仕事オンリーで、他の会話をしないでいると、何を考えているか分からないので、敵視するようになってしまうんですよね。

人としての温かみ、人懐っこさ、人間くささ、とっつきやすさなどが、人間関係の構築では必要になってきます。

これらを一つも持っていない人は、冷たい人だという印象を受けてしまうんです。

職場の人たちとあまり仲良くしたくない場合でも、表面上は、多少の愛想を持って接するべきでしょう。

上司から嫌われている人

公務員の出世には、上司の評価が深く関わってきます。

自分たちを脅かしそうな人、変な革命を起こしそうな人など、何かしらの能力を持っている人は、蹴落とされやすいんです。

まさに、出る杭は打たれるというやつですよね。

実は、上司が嫌うタイプというものが、様々な研究でわかってます。

上司が嫌うタイプ

1位:仕事ができて愛想がない人

2位:仕事ができなくて愛想がない人

3位:仕事ができなくて愛想が良い人

4位:仕事ができて愛想が良い人

これを見ると、普通、1位と2位は逆じゃないかって、思いますよね。

でも、仕事ができて愛想がない人が、一番嫌われるんです。

なぜかというと、有能で冷たい人の方が、無能で冷たい人よりも、怖いイメージがあるから。

何を考えているか分からず、何かされそうだと本能的に感じてしまうんですよね。

一方、無能で冷たい人に何かされたとしても、何とでも対処できるので、そこまで怖くないわけです。

そのため、いくら仕事ができる人間であったとしても、能力がある人間であることをアピールするのでなく、温かみがある人間であることをアピールすべきなのですよ。

有能と愛想の両立は難しい

有能と愛想のバランスは難しい

補償効果により打ち消し合う

仕事ができて温かみがある人間が、一番良い評価をされるのですが、残念ながら、補償効果により、有能と愛想の両立は難しいです。

ステレオタイプ(固定観念、偏見)があるので、私たちはどうしても、仕事をバリバリこなす人は冷たい人と思ってしまうんですよね。

実際には、仕事ができるできないと、人としての温かみがあるか否かは関係ないのに、本能的にそう感じてしまうのです。

例えば、とある研究によると、男性と女性のそれぞれに対するステレオタイプが異なることが分かっています。

男性に対する偏見
  • 仕事ができる男性=家庭を顧みない冷たい人
  • 子供がいる男性=温かみがあってしかも仕事ができそう
  • 子供がいない男性=冷たそうで仕事もできなさそう
女性に対する偏見
  • 温かみがある女性=あまり仕事ができなさそう
  • 仕事ができる女性=なんだか冷たそうな人
  • 子供がいる女性=温かみはあるけど仕事はできなさそう

これらはあくまでも先入観です。

実際はそんなことないかもしれませんが、そのようなイメージを私たちはどうしても持ってしまうということです。

道徳的なことをすると良い

誰しもが、頭の良い敵が一番怖いと思っているので、私はあなたの敵ではありませんよ、と上司や同僚たちに安心感を与える必要があります。

そのためには、道徳的な行動をとると良いのです。

道徳的な行動とは、例えば仕事を手伝ったり、ボランティアをしたり、席を譲ったりと、人に親切にすることです。

自分の仕事だけ片付ければいいや、などと思っているうちは、愛想のある人間にはなれません。

少し人の仕事を手伝うなど、ちょっとした親切心があなたの印象を良くし、他の人たちよりも出世しやすくなるのですよ。

上司の褒め方

公務員の出世に欠かせない上司との付き合い方

公務員の出世には上司の評価が欠かせませんので、上司に良い印象を持ってもらう必要があります。

そのためには、上司を褒めるということも一つの方法ですよね。

上司は、大きく2つのタイプに分かれますので、それぞれのタイプに合った褒め方をすると良いでしょう。

温かみをアピールする上司

他人を褒めまくっていたり、相手の相談に積極的に乗ろうとしている上司は、自分の事を温かい人であることを認めてほしい人です。

そのため、その上司は温かい心を持っているという、人間性や人柄、性格を褒めると良いでしょう。

有能であることをアピールする上司

他人よりも自分の話が好きだったり、自分の能力を語ろうとしたり、他人の意見に対して議論しようとする人は、有能であることを認めてほしい人です。

本当に有能な人は、こんなことはやらないのですが、能力がないことを隠すためにわざと大きな態度を取ろうとします。

もし、その上司から評価を受けて出世したいのであれば、冷めた目で見るのではなく、「さすがですねぇ。」などと、すごい人であることを褒めるべきなのです。

まとめ

今回は、公務員が出世するための人間関係を中心にお話ししたため、もしかするとあなたは、なんだか嘘偽って人に接するみたいでイヤだ、と思うかもしれませんね。

私は相手に合わせることが苦手だったので、結局多くの職員との付き合いが嫌になり、独立することにしました。

私のように、もしどうしてもウマが合わずに苦しむのであれば、あなたの能力が活かせそうな仕事へ転職するか、起業して新しいことに挑戦した方が良いですよ。

ただ、公務員を辞める気はないし、部長まで出世したいと思うのであれば、上司や同僚たちへ愛嬌を振りまいて、仲良くするべきなのです。

公務員が出世するためには、仕事よりも人間関係を重視した方が良いといっても過言ではないでしょう。

全く夢がないような話をしてしまいましたが、住民のために働きたい、もっと良い街にしていきたいという心意気は大切です。

でもそれ以上に、親切心を前面に出して温かみがある人間であることをアピールしないと、出世は難しいということなんですよね。

ちなみに、上司にこびへつらえと言っているわけではありませんので、勘違いなさらないように。

そんなことをしてしまうと、「あいつは上の人にはヘコヘコする癖に、周りの人たちには冷たくするやつだ。」などと、印象を落としかねませんので、注意しましょう。

公務員は会社員と違って、独特な世界観を持っています。

帰属意識(仲間意識、グループ意識)が強く、しばしば井の中の蛙になることあるので、いかに仲間外れにされないかが、出世のカギです。

仕事はそこそこやって、それよりも付き合いを重視する、それが公務員が出世するために必要な要素なのですよ。

公務員の出世に必要な人間関係、なぜ上司はあなたを嫌うのか まとめ

公務員の出世に必要なもの

  • 基本的には年功序列で出世する
  • 良好な人間関係を築く
  • 個人よりも全体の仕事が大事

出世できない人の特徴

  • 有能すぎる人
  • 冷淡な人
  • 上司から嫌われている人

有能と愛想の両立は難しい

  • 補償効果により有能と愛想は打ち消し合う
  • 道徳的なことをすると良い

上司の褒め方

  • 温かみをアピールする上司に対しては、人間性を褒める
  • 有能であることをアピールする上司に対しては、能力を褒める
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