人付き合いが面倒になって、一人になりたい時ってありますよね。
子どもの時はあまり感じなかった人間関係の良し悪しも、大人になるにつれ、人それぞれ個性が現れるので、この人とは気が合わなさそうなどということを感じてしまいます。
内向的で共感能力が高ければ、なおさらでしょう。
そうして、気が合わない人が増えるにつれ、だんだんと人付き合いが面倒と感じてしまうのです。
あなたの周りにも、気が合わない人、絡まれると迷惑な人が、一人や二人はいるはず。
でも、その人たちのせいで、特に危害がない他の人たちとの付き合いまで面倒と思ってしまうと、あなたの周りに誰も人が寄り付かなくなって孤独になってしまいます。
孤独でいると、楽しめるはずのものも楽しく感じられなくなってしまって、人生損してしまいますよね。
「そんなこと言ったって、そもそも人付き合いが面倒なんだから仕方ないじゃん。」
と、半べそをかきたくなるかもしれませんが、一緒にいるとイヤな気分にさせてくる奴、付き合っても苦にならない人を見分ける必要があります。
そして、嫌な人とはなるべく距離を取るべき。
ただ、仕事で嫌な人とどうしても会話せざるを得ない時ってありあますよね。
そこで今回は、面倒な人に絡まれた時の対処法を中心にお伝えします。
なぜ人付き合いが面倒と感じるのか
以前、『人付き合いが面倒くさいと思う6つの心理と対処法』でもお伝えしたとおり、基本的には自分自身に原因があります。
自分自身に原因があるといっても、あなたが悪いということではなく、周りに気を遣わない嫌な奴がいるせいで、自分自身がメンタル的にダメージを受けてしまうということです。
「そんな、自分の非を認めることなんてできない。」と思うかもしれませんが、自分の弱さを受け入れてこそ、成長につながるのですよ。
人付き合いが面倒と感じる理由を、以前の記事から引用しますので、今一度確認しておきましょう。
- 誰とでも仲良くしないといけないと思っている
- 環境や運のせいにしている
- 苦手な人に意識がいってしまっている
- 不平不満、悪口などに疲弊している
- 他人の評価を気にしすぎている
- 常に自分と他人を比較している
それぞれの詳しい内容については、『人付き合いが面倒くさいと思う6つの心理と対処法』をご覧ください。
面倒な奴に絡まれた時の対処法
面倒な人に絡まれたときは、ストレスを感じなくするために、基本的には無視するのが良いです。
しかし、仕事をしている以上、話をせざるを得なかったり、何かしら対応しないといけない時がありますよね。
そんな時に、少しでもイヤな思いをせずに受け流す方法について、お話しします。
レベルアップのチャンスと心得る
人付き合いが面倒と感じるということは、自分のメンタルが甘い証拠でもあります。
そのため、面倒くさいと思った時は、自分のメンタルを強くするチャンスだと考えるのです。
これを、専門的にはリフレーミングといいます。
ある出来事や物事を、今の見方とは別の角度から見ることにより、現状起きていると思っていた出来事の意味を変化させて、気分転換すること。
それで、実際にどうするかというと、基本的には自分と同じか格下の面倒な奴は、真面目に相手をする必要はありません。
その場しのぎの対応をしておけばよいでしょう。
その代わり、自分のメンタルを強くするには、どうすれば良いのかを考えたり、本を読むなどして調べたりするのです。
直接相手をするのではなく、面倒くささを受け入れ、どうすれば自分のメンタルを改善できるかを考えることが大切といえるでしょう。
格上の人へは反撃するべき
あなたの上司やあなたよりも成果を上げている人に面倒なことを言われたときは、認めてもらえるチャンスと考えます。
この場合、あなたの方が立場が下のため、外から見ると、格上の人があなたに対して弱い者いじめをしているように見えるんですよね。
すると、あなたをかばう人が出てきたり、格上の人の評判が悪くなるので、あなたが有利になります。
格上の人が言ってきたことに対して、あなたに落ち度があるのであればアドバイスとして受け入れ、ただ単に批判してきたのであれば、言い返して反撃すると良いでしょう。
法的なものは訴えるべき
パワハラやモラハラ、セクハラなど、過度なことを言われたときは、法的な処置をとるべきです。
相手は、自分がやり過ぎているということに気づかない場合が多いため、法的にアウトなことをやられたときには、処置を考えるべきです。
法的な処置を取るためには、カレンダーや手帳などに、何を言われた、何をされたということをメモして残しておく必要があります。
それが証拠となるため、後は弁護士などへ相談し、法的な処置をするのです。
自分の方が知識が上ということを示す
俺が言っていることは正しいと言って、他の人の意見を受け入れない頑固者っていますよね。
その人たちと真っ向から相手をすると、さすがに人付き合いが面倒になって一人で籠りたくなります。
そんな頑固でバカな人間のことは無視するのが一番良いのですが、どうしても相手せざるを得ない時は、自分の知識が上であることを示すと良いのです。
知的レベルが低い人ほど自分は頭が良いと思っていることをダニングクルーガー効果といい、そのような人は、おだてても論破しようとしても無駄です。
その代わり、その話題について、色々とそれっぽい知識を話すと効果的なのです。
遺伝子組み換えが悪いと言っている人がどのくらいの知識を持っているのか調査するため、下記のような実験を行った。
2500人超えの男女に、遺伝子組み換えについての意見を作文してもらい、かつ生活に関わる科学に関する基礎的なテスト(小中学校で学ぶようなテスト)を行った。
この結果、遺伝子組み換えに反対している人ほど、科学的な知識が少なかった。
また、そのような人ほど、人より自分は科学的知識を持っていると思い込んでいた。
基本的に作物の遺伝子組み換えは、人体に影響がないとされています。
それどころか、遺伝子組み換えの作物の方が原始のものに比べ、虫や環境に対して耐性が強く、農薬を必要としないか少ない量で済むため、遺伝子組み換えの方が体に良いのではないかとさえ言われています。
ただし、今のような内容を頑固な人に対して直接話しても、無駄です。
頑固な人は、自分から正しい情報を探そうとしないし、否定的な態度を示すこともあるんですよ。
最悪の場合、「最近の若い者は…」などと、あなたの話を否定しようと論破してくる可能性があります。
これが、人付き合いが面倒と感じる瞬間ですよね。
この場合、あなた自身に対して独り言のように話すと良いです。
また、遺伝子組み換えではなく、他の科学的な知識をあたかも知り尽くしているかのように、それとなく話すと効果的。
「この人は色々と知っているんだ。」と相手に思わせることができたら、あなたの勝ちなのです。
基本的には、無視することが一番なのですが、どうしても話さないといけなくなった時に試してみてください。
脱フュージョンする
脱フュージョンとは、一時的に自分の感情や思考を切り離す方法です。
脱フュージョンのやり方はいくつかありますが、その一つに、感情を採点するというものがあります。
過去の経験を思い出して、特に何も感じていない時を0点、相手をこの世から消し去りたいと思った経験を100点などと設定し、今の自分の感情を採点する方法です。
- 過去の経験を思い出す
- 特に何にも感じていない時を0点、相手を消し去りたいと思った経験を100点とする
- 今の相手に対する感情が何点なのか採点する
ここで気を付けないといけないことは、相手の行動や言動などのことは一切考えないことです。
相手のことを考えると、より冷静さを失って怒りなどの感情が込み上げてきてしまうからです。
なお、感情の表現が苦手で、0か100でしか採点できない場合は、「感情類語辞典」などの本を読んで語彙力を鍛えるか、小説を読んで共感力を鍛えると良いでしょう。
対処してはいけない人たち
何度もお伝えしているように、ウザい人たちと関わると、ますます人付き合いが面倒と感じてしまうため、基本的にはスルーすることが一番良いです。
しかし、全てのシチュエーションに対してスルーできるわけではないため、どうしても対処が必要になった時の方法をお伝えしてきました。
しかし、この世の中には、絶対に相手してはいけない人たちがいます。
その人たちの特徴についてお伝えします。
サイコパス性が高い人たち
アメリカのコーネル大学の研究で、サイコパス性が高い人の話し方について、調査したものがあります。
カナダの刑務所に収容されている52人のサイコパス性が高いと思われる殺人犯を対象に、自分の犯罪について語ってもらった。
その結果、サイコパス性が高い人たちは、下記の3つの要素が全て当てはまることが判明した。
- 日常会話のテーマには、お金、食事、SEXといった単語が多い
気分が良い時は、自分の欲求を隠さずに話す傾向にある。 - 「なぜなら、だから、そのせいで」などの因果関係を示す単語を頻繁に使う
罪悪感がなく、自分の行動を正当化したいため、自分の都合に合わせようとする。 - 追い詰められたときに、たどたどしくなる
普段は流暢に話すが、殺人やミスを認めず、自分を正当化していくうちに矛盾が生じて、たどたどしく話すようになる。
この①~③のすべて満たされている場合は、サイコパス性が高いと言えます。
このような人たちは、常にあなたから何かを奪い取ろうとしているため、対処しようとせずに、無視して距離を離した方が良いのです。
まとめ
人付き合いが面倒だからといって、人を遠ざけるようなことをしてしまうと、ますます人付き合いが苦手になってしまいます。
だからといって、うっとうしい人と無理にコミュニケーションを取る必要はありません。
なるべくであれば、うっとうしい人とは距離を取り、あなたの味方になってくれる人又は可もなく不可もなくという人を近くに置くと良いですよね。
ただ、仕事などでどうしてもうっとうしい人とコミュニケーションを取らざるを得ない時は、今回お伝えした方法を試してみることをお勧めします。
特に、脱フュージョンなど、自分のメンタル面をコントロールする方法はかなり役に立ちます。
逆に、相手をコントロールしようとしたり説得しようとすると上手くいかないので、人付き合いが面倒に感じてしまうんです。
自分が嫌なことをされたり言われたりしたとき、自分だったら他の人とどう接するのか、相手を反面教師にして、コミュニケーションを取ることが大切ですよね。
人付き合いが面倒すぎる!ウザい奴に絡まれたときの対処法 まとめ
- 誰とでも仲良くしないといけないと思っている
- 環境や運のせいにしている
- 苦手な人に意識がいってしまっている
- 不平不満、悪口などに疲弊している
- 他人の評価を気にしすぎている
- 常に自分と他人を比較している
- メンタル面を鍛える糧とする
- 格上の人へは反撃するべき
- 法的なものは訴えるべき
- 自分の方が知識が上ということを示す
- 脱フュージョンする
- 日常会話のテーマには、お金、食事、性といった単語が多い
- 「なぜなら、だから、そのせいで」などの因果関係を示す単語を頻繁に使う
- 追い詰められたときに、たどたどしくなる
コメント・口コミ