会話が苦手だったり、自分のことを会話が下手くそだと感じている人は結構います。
特に、内向的な人ほど、会話に自信を持てないでいるもの。
しかし、外向的な人よりも内向的な人の方が、実は会話力が高いという研究もあるので、そんなに気落ちしなくても大丈夫です。
とはいえ、人とどう話せば良いのかわからない時はありますし、だからといってただ黙ったままでは、あなたの印象は悪くなってしまいます。
そこで今回は、スタンフォード大学などの研究を元に、会話が下手な人が好印象になるために意識すべき6つ能力についてお伝えします。
人を惹きつける能力がある人達
人を惹きつける能力が高く、自分の周りに有能な人材が集まる人たちがいます。
その人達を称してカリスマと呼びます。
カリスマの人たちは、他人に対する印象、とりわけ第一印象が良いので、人が集まってくるのです。
そんな、カリスマ的存在になるためにはどうしたら良いのかを研究したのが、スタンフォード大学のエマ・セパーラ博士です。
エマ博士は、カリスマの人たちには、次の6つの能力が備わっていると言っています。
- 共感力
- 傾聴力
- アイコンタクト
- 情熱
- 自信
- 言語化能力
たとえ今、会話が下手だったとしても、これら6つの能力をトレーニングで伸ばすことにより、カリスマ性を高めることができるのです。
その6つの能力がどういったものなのか、一つずつ解説していきます。
①共感力
共感力とは、相手の立場になって物事を見たり、相手の感情を察知したりする能力のことです。
「自分が相手と全く同じ状況にいたら、どんな選択をするだろうか。」
と考えることで、共感力を高めることができます。
また、純文学(小説)を読んだり、映画やドラマを音声無しで想像しながら観るのも良いです。
『コミュ障や対人恐怖症の人が会話を上達させる7つのコツ』などでも、共感力の鍛え方をお伝えしているので、参考にしてください。
②傾聴力
傾聴力とは、相手の話にじっと耳を傾ける能力のことです。
とにかく最初は自分の意見を言うことはせず、相手の言いたいことを全て吐き出すよう努力します。
ただひたすら黙って相手の話を聞くのではなく、時々相槌を入れたり質問したりしながら、相手に会話の主導権を握らせてあげるのです。
これは、ネゴシエーター(交渉人)の人たちが最も大切にしている能力で、傾聴するためのポイントは全部で5つあります。
『人付き合いが苦手を克服! FBIも認める会話マル秘テクを公開』で解説しているので、合わせて確認しておきましょう。
③アイコンタクト
ここでのアイコンタクトは、会話中に相手の目を見ることを指します。
会話の必要がない赤の他人と目を合わせようとしたり、変にウィンクをしたりすると気持ち悪く思われるだけなので注意しましょう。
会話中に相手の目を見るとなぜ良いのか。
それは、頭が良いと判断されやすいからです。
実際にIQが高い人は、他人と目を合わせる時間が長いという研究もあります。
ただ、じっと相手に見つめられるのは誰だって嫌ですよね。
圧力を感じたり、距離を取りたくなるもの。
そのため、適度に目を逸らしつつも、話す時は相手の目(や口元などの目の周辺)を見ることが大切です。
④情熱
情熱と聞くと、常に目標に向かって燃えたぎっている人をイメージしますが、ここでの情熱は少し違います。
相手の話に熱中する力のことです。
相手の話をなるべく覚えようとしたり、自分が知っている情報や経験と相手の話を結びつけながら聞くことが大切です。
逆に、スマホをいじりながら話を聞いたりと、ファビングしてはいけません。
ファビングすると、あなたの印象がものすごく悪くなり、二度と距離を縮めることができなくなるでしょう。
ファビングについては、『人と話すのが面倒、会話のストレスを激減させる対処法』に記載していますので、参考にしてください。
⑤自信
自信は、日々の習慣を積み重ねることにより、内側から湧き出てくるものです。
無理に自信満々に見せようとしてはいけません。
他の人にどう思われるかは気にせず、自分の行動や思考、目指すべきものを自分自身で認めてあげることが、自信に繋がります。
このことをセルフコンパッションといいます。
最近自信ないな…と感じているのであれば、『他人と自分を比べるな!セルフコンパッションで自信を取り戻そう』を読んで、自信を手に入れましょう。
⑥言語化能力
最後6つ目は、言語化能力です。
これは、抽象的なものを具体的な言葉に置き換えて話す能力のこと。
自分が思っていることを、ただ漠然とイメージだけで伝えようとせずに、具体的な言葉に落とし込んで話すことが大切です。
これは、会話が下手だと思っている人には、少々難しいかもしれませんね。
①〜④は基本的に相手の話を聞く力ですし、⑤は自分自身のことです。
ただ、⑥に関しては自分から発信しないといけないので、少々ハードルが高く感じるかもしれません。
でも大丈夫。
①〜⑥全て備わってないと会話できないということではありませんし、なんといっても相手に話してもらうことの方が大事だからです。
第一印象を良くするために最も大切なこと
①〜⑥は、カリスマの人たちが持っている能力なので全て大切なんですが、この中であえて1つだけ最も大切なものを挙げろと言われたら、やはり②傾聴力でしょう。
傾聴力は、先程もお伝えしたように、相手の話を聞きつつ、相手から情報を引き出す能力です。
相手に気持ちよく話してもらうことで、相手からのあなたに対する好感度が格段に上がります。
人は、話をたくさんしてくれる人より、自分の話をたくさん聞いてくれる人に好意を持つのです。
なお、相手の話を聞き、相手から情報を引き出すテクニックの一つに、アドバイスシーキングというものがあります。
これを行うことで、自然と自分の好感度が上昇することが期待できます。
会話が下手だと感じている人にとって、うってつけの方法です。
詳しくは、『アドバイスシーキングでストレスなく相手を味方にする会話術』を御覧ください。
まとめ
人を惹きつける能力を持っている人たちをカリスマと言い、その人達の6つの能力について解説しました。
もう一度説明すると、
- 共感力
- 傾聴力
- アイコンタクト
- 情熱
- 自信
- 言語化能力
の6つが大切でしたよね。
カリスマ性は、先天的な部分が多いんですが、後天的にも伸ばすことができます。
会話が下手だと感じている人でも、①〜⑥の能力を伸ばすことができるのです。
特に、②傾聴力は、ぜひとも身につけておきたいところ。
傾聴力については、『人付き合いが苦手を克服! FBIも認める会話マル秘テクを公開』で詳しくお伝えしているので、ぜひそちらも確認しておきましょう。
会話が下手でも大丈夫!第一印象が良くなる6つのカリスマ的能力 まとめ
- 人を惹きつける能力が高く、自分の周りに有能な人材が集まる人をカリスマと呼ぶ
- 共感力、傾聴力、アイコンタクト、情熱、自信、言語化能力の6つの能力が高い
- 傾聴力は最も大切
- アドバイスシーキングを取り入れると良い
参考文献
コミュ障でも5分で増やせる超人脈術/メンタリストDaiGo/2019.3.28/マキノ出版