勉強を効率よく行って賢くなる方法はいくつかありますが、最低限これだけは守るべきというものがあります。
そしてそのポイントはたった2つ。
でも、私たちはそのことを教わっていないので、たいていの場合、そのうちの1つしかやらないんですよね。
逆に、2つともできている人は、メキメキと周りとの差を広げて頼れる存在に自然となっていきます。
果たして、勉強を効率よく行うポイントは何なのか、今回はそのことを中心にお話ししていきます。
学習を妨げる2つの敵
既に知っている
同じ内容や似たようなことを見聞きすると、「あぁ、それ知ってる。」と思ってしまいますよね。
でも、そう思った瞬間に、学習がそこでストップしてしまうのです。
なぜなら、それ以上の情報を聞かなくなってしまうから。
どんな情報や一度聞いたことがある事でも、自分が知らない内容は必ず含まれています。
例えば、過去に読んだ本を今になって読み返した時に、新しい発見や別の考え方、感じ方を見つけるのと同じことです。
自分自身が話したことや書いたことにさえ、新しい発見があるので、常に新鮮味を持つことが勉強を効率よく行う上で大切なことなのです。
その意見には反対だ
いちいち反論したり、上げ足を取る人っているじゃないですか。
それって実は、ものすごく損をしているんです。
「それは違うな。」と思った瞬間に、その後の情報まで全てブロックしてしまいます。
もしかするとその後に99の新しい発見があるかもしれないのに、1つだけを反論して、残り99の可能性を捨ててしまうということです。
勘違いしてほしくないのですが、反対意見や反論を考えるなと言っているわけではありません。
ただ、それ以上に何か新しい発見、ひらめき、可能性はないかを探すことが求められるのです。
勉強の効率が良くなるポイント
冒頭でもお伝えしたとおり、私たちは勉強の効率を良くする2つのポイントのうち、たいていは1つしか行っていません。
片方だけだと、知識としてなかなか定着しなくなってしまいます。
その2つのポイントとは、「インプットしたらすぐにアウトプットする」です。
学校の勉強を例にとると、ほとんどがインプットですよね。
学校で習う授業や与えられる宿題、そしてテスト。
これらは、全て覚える作業、つまりインプットです。
「宿題やテストはアウトプットなのでは?」と思うかもしれませんが、基本的にはインプットです。
では、何がアウトプットになるのか…。
それは、「人に教える」ことです。
学校で習ったことを友達や兄弟と教え合ったり、宿題やテストの内容を確認し合ったりすることがアウトプットとなり、より一層知識として定着しやすくなります。
これは、例えば読書でも同じことが言えますよ。
読んで終わりでは、数日後には内容を忘れてしまいます。
なので、読んだ内容を家族や友達に話したりブログなどにまとめたりすると、それがアウトプットとなって、書かれてある知識を自分のものにできるのです。
「教え合ったり確認し合ったりする相手なんかいないんだけど。」という場合は、ペットや観葉植物、人形などに話しかけるのも効果的。
はたから見ると独り言を言うヤバい奴に見えますが、周囲に人がいない状態で知識を得たい場合は、それを行うと良いです。
私もたまに部屋の中で、学んだ内容を一番伝えたい相手が目の前にいる想定で、ブツブツ話していることがあります。
そして、ある程度考えや内容がまとまったらブログや教材、マニュアルを作るといったような感じです。
インプットだけでは勉強の効率は落ちますし、アウトプットだけでも新しい発見がないのでダメです。
インプットしたらすぐにアウトプットをする、これが勉強を効率よく行うためには欠かせない2つのポイントなのです。
さらに勉強の効率を上げる方法
「へぇ、そうなんだ。」を口癖にする
先ほど、「既に知っている。」と思った瞬間に、情報をブロックしてしまって勉強の効率が落ちることをお話ししました。
でも私たちは、一度聞いたことがある情報を見聞きすると、どうしても「あぁ、それ知っている内容だな。」と思ってしまいますよね。
そう思ってしまっても、他に新しい情報はないだろうかを考えるための魔法が、「へぇ、そうなんだ。」を口癖にすることなのです。
つまり、「私は何も知らない。」と暗示をかけてオープンマインドでいるということ。
ただ残念なことに、オープンマインドはトレーニングしないとなかなかできません。
特に、年を重ねれば重ねるほど、ステレオタイプ(偏見、固定観念)やダニングクルーガー効果が強く働いて、「既に知っている。」と思うようになってしまいます。
何も知らない無邪気な少年・少女を演出することが大切です。
そして、その扉を開く魔法の言葉が、「へぇ、そうなんだ。」という口癖なのです。
反論ではなく融合する
世の中には、必ずこれが正しい、というものがありませんよね。
TPO(Time、Place、Occasion)という言葉があるように、時、場所、場合によって、何が正しいのかが変わってきます。
別の言い方をすると、全ての現実は正しくもあり間違ってもいるということ。
私の現実はあなたには当てはまらないですし、あなたの現実は他の人とは違っているわけです。
必ずこうだと限定されたものは、現実には存在しません。
そのため、「ん?それちょっと違うんじゃないか?」と思っても、真っ向から否定して終わるのではなく、融合できないかを考えると良いです。
学校の勉強でも、仕事でも、世の中の出来事に対しても、50%は信じて50%は反対意見を持つことが大事です。
そして、知り得た情報はどんなことに使えるのか、何かと融合して新しい発見はないだろうかを考えると、学習効率がアップして今まで以上に良い結果を得ることができるでしょう。
まとめ
勉強を効率よく行うポイントは、インプットしたらすぐにアウトプットするです。
インプットだけではすぐに忘れてしまいますし、アウトプットだけでは新しい発見に結びつきません。
そして、学習する時には、「既に知っている。」と「その意見には反対だ。」という2つのブロックを外す必要がありましたよね。
その2つが現れた時には、「へぇ、そうなんだ。」と意識的に思うようにすることと、「何か融合できないかな。落としどころは何かな。」を考えることが大事でした。
今回の話をまとめると、次のようなことです。
- 勉強の効率を上げるためにはインプットとアウトプットの両方が必要
- 学習の前提として、「既に知っている。」と「その意見には反対だ。」というブロックを無くす必要がある。
- 「へぇ、そうなんだ。」という口癖と「融合を追い求めること」が学習の妨げを無くす。
新しい発見をして可能性を広げるためにも、学習の妨げとなる2つのブロックを外し、そしてインプットだけでなくアウトプットもするということを心がけましょう。
【教育の科学】勉強を効率よく行うための2つのポイント まとめ
- 既に知っている
- その意見には反対だ
- インプット&アウトプット
- インプットだけでもアウトプットだけでもダメ
- 「へぇ、そうなんだ。」を口癖にする
- 反論ではなく融合する
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