無気力は朝の運動で消える!しかも習慣化しなくて良い

無気力は朝の運動で消える!しかも習慣化しなくて良い
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無気力でやる気が出ない時に運動をすると、気分が高揚してモチベーションが上がるという研究がいくつもあります。

そんなこと聞くと、

「そりゃ、運動すれば健康に良いだろうけど、忙しくて運動する気になれない。そもそも無気力な時に運動するなんて無理でしょ。

と反発したくなることでしょう。

ところが、定期的に運動をしなくても、学校のテストの前や大事な会議の前などに少し体を動かすだけで、無気力状態を消し去って目の前に集中できるというデータがあります。

しかも、激しい運動ではなく、誰でも手軽にできるものなのです。

さて、それは一体どういうものなのか、3つの研究を元に説明していきます。

目次

運動が気分を良くする理由

運動が気分を良くする理由

気分を改善する方法に、瞑想や体に良い食事、人への貢献、目標を決める、恐怖体験を克服するなど様々ありますよね。

その中でも、気分を上げるのに一番良い方法は、運動です。

ハーバード大学によると、運動しないことは憂鬱になる薬を飲んでいるのと同じとのこと。

そもそも、私たち人間や他の動物たちは、動く生き物なので動物といいます。

体を動かすと楽しくなります。

一時的にテンションが上がって、やる気が向上するのは、運動する機能が、人間や動物たちに本来備わっているものだからです。

運動したときに体内で起きていること

運動したときに体内で発生するもの

イリノイ大学によると、私たちは20分間歩くだけで脳の活動が向上し、幸福度が上がるそうです。

やる気が出ない、頭が働かない、無気力だ…という時には、ひとまず何でも良いので20分間動き続けることで回復します。

ところで、なぜ体を動かすと回復するのでしょうか。

運動した時に、私たちの体の中では次の4つの成分が分泌され、それによって気力が回復することが分かっています。

その1:BDNFが分泌される

BDNF(脳由来神経栄養因子)とは、神経細胞の成長を調整するタンパク質です。

BDNFが分泌されると新しいネットワークができて、物事を記憶に残しやすくなります。

さらに、脳が成長しやすくなってストレスにも強くなるのです。

その2:ドーパミンが分泌される

体を動かすとドーパミンが分泌されるという話を、よく聞きますよね。

ドーパミンが出ると、私たちの集中力や認知力、注意力が高まります。

その3:セロトニンが分泌される

セロトニンは幸せホルモンと言われているように、体を動かしてセロトニンが出ると幸福感を得ることができます。

また、セロトニンには抗うつ効果があります。

「運動しない=憂鬱の薬を飲むこと」という理由がこれです。

その4:ノルアドレナリンが分泌される

ノルアドレナリンが出ると、気分が高揚して無気力状態から回復してくれます。

モチベーションやテンションが上がるということです。

運動は定期的にしなくても良い

運動は定期的にしなくても良い

これまでの話を聞くと、

「運動が良いことは分かってるって。だけど習慣化できないから色々サイトを調べてるんでしょ。」

と思うかもしれません。

でも、安心してください。

運動を定期的に行わなくても、大事な時の前に体を動かすだけで気分を良くして集中力がアップしたという研究があります。

ペンシルベニア州立大学は、次のような実験を行いました。

ペンシルベニア州立大学の実験

被験者を次の4つのグループに分け、一か月間エクササイズをしてもらい、その後、幸福度を測るテストを行った。

  1. 定期的に運動を行うグループ
  2. あまり運動をしないグループ
  3. 幸福度を測るテストをする朝に運動をするグループ
  4. テストの朝に運動をしないグループ

つまり被験者は、次の4通りに分かれることになる。

  1. 定期的に体を動かしており、テスト当日の朝も運動した
  2. 定期的に体を動かしているが、テスト当日は運動しなかった
  3. 定期的に体を動かしていないが、テスト当日の朝は運動した
  4. 定期的に体を動かしていないし、テスト当日の朝も運動しなかった

この結果、幸福度が高かったグループの順位は、次の表のとおりとなった。

順位定期的な運動をしているテスト当日の朝に運動をした
1位
2位×
3位×
4位××

2位と3位が意外な結果だと思いませんか。

つまり、運動をする癖がついていなかったとしても、テストや大事な仕事の前に体を動かすと良いのです。

それも、心臓がバクバクなるような激しい運動をしなくてもいい。

イリノイ大学の研究では、20分歩くだけで脳の機能が上がって気分が高揚したと言っているので、ペンシルベニア州立大学の研究と合わせると、通勤や通学の時間帯に20分間歩くと無気力状態が回復して集中力ややる気がアップするということですよね。

大事な時にこそ、余裕を持って家を出て歩く時間を増やすと、無気力状態から解放されてモチベーションが高まるでしょう。

まとめ

今回は、運動の習慣がなくても、朝に軽く体を動かすだけで無気力状態から解放される方法をお話ししました。

もちろん、定期的に体を動かしていて、朝も運動しているということが望ましいです。

でも、毎日は難しいですし、気力がない時にたくさん体を動かそうなどという気にはなかなかなれないもの。

そこで、ふらっと外を散歩してみたり、朝の通学や通勤の時間帯のウォーキングを活用すると良いのです。

少しの運動は、短期的に脳機能をガツンと上げてくれます。

定期的に運動したり、心拍数が上がるような激しい運動をしたりすることが苦手という場合には、外を散歩する程度が丁度良いのではないでしょうか。

やる気が出ない時にこそ、ぜひ試してみてください。

無気力は朝の運動で消える!しかも習慣化しなくて良い まとめ

運動が気分を良くする理由

  • 運動する機能が人間や動物たちに本来備わっているものだから
  • 運動しない=憂鬱の薬を飲むこと

運動したときに体内で起きていること

  • その1:BDNFが分泌される
  • その2:ドーパミンが分泌される
  • その3:セロトニンが分泌される
  • その4:ノルアドレナリンが分泌される

運動は定期的にしなくても良い

  • たまには通勤や通学の時間帯に20分間歩くと良い
  • 無気力な時はふらっと外を散歩すると良い

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