瞑想をすることで様々な恩恵が受けられるということを、よく聞きますよね。
その恩恵とは、一体どのようなものなのでしょうか。
実は、瞑想に関する研究はとても多く存在しているのですが、どれもまだまだ発展途上。
効果はこれだ!と結論を出しているものはほとんどありません。
人によって瞑想による効果が異なるので、結論を出しにくいんでしょう。
しかし、どの研究においても、瞑想をすることによって、今の自分を何かしらパワーアップすることができることが分かっています。
そこで今回は、瞑想の恩恵をたくさん受けるために、期待できるであろう心理効果についてお話します。
瞑想の可能性について
科学的に分かっていることは少ない
冒頭でもお伝えしたように、瞑想について科学的に分かっていることは多くありません。
元々、瞑想を始めたのが釈迦だと言われています。
つまり、瞑想は数千年前から行われていたこと。
瞑想は昔から人の生活の一部として存在しており、それを、現代の科学でようやく分析が始まったばかりなので、まだまだ謎は多く残っているんです。
ちなみに、瞑想と似た言葉に、マインドフルネスというものがあります。
あなたも一度は聞いたことがあることでしょう。
瞑想とマインドフルネスの違いについては、下記の記事を御覧ください。
筋トレと同じようなもの
瞑想は、より長く、そしてより多く行えば行うほど、その効果が現れやすいものです。
筋トレに似ていますよね。
また、筋トレは人によって鍛えられる場所の向き不向きがあったり、得られる効果が違うことがあるように、瞑想も人によって効果の表れ方が違います。
科学で人のすべてを分析できないように、瞑想もまた、科学で解き明かすことは難題。
ただ、そこに多くの希望が存在しています。
瞑想を毎日行っている人は、そうではない人と比べ、明らかにパフォーマンスが向上しています。
その詳細な理由がまだわかっていないだけ。
瞑想の可能性を信じながら続けることは、とても大切なことなのです。
瞑想に必要なもの
瞑想は、サプリメントや薬などに比べて、とてもコスパが良いです。
なぜなら、瞑想に必要なのは時間と場所だけ。費用は必要ありません。
瞑想を行う時は、できれば森林や公園など自然が多いところで行うのが吉ですが、それが無理な場合は自宅でも十分OK。
あとは、瞑想を行う時間が確保できるかどうかです。
とはいえ、何時間も瞑想を行う必要はありません。
できれば数十分行うと良いとされていますが、それが無理な場合は、たった数分でも効果が期待できます。
瞑想に期待できる効果
うつや不安が低減する
それでは、瞑想を行うことによってどのような恩恵が受けられるのか、その可能性について説明していきます。
まずは、うつや不安の低減。つまり、メンタルが安定しやすくなるということです。
うつや不安は、自分の内側から表れます。
外からもたらされるのではなく、普段の自分の思考や感情がマイナスになっている時、それらの力は大きくなるのです。
それを抑える、あるいは消し去る力を、瞑想は持っています。
ストレスの解消と耐性
瞑想を行えば行うほど、ストレスに強くなるという研究は多く存在しています。
ストレスに強くなれば、どんなことにも臆せず挑戦できるようになりますし、様々なアイディアが思い浮かんでビジネスの幅が広がることもあります。
ストレスを完全に消すことはできないでしょうが、ストレスに立ち向かうというか、ストレスを味方につけてパフォーマンスを向上してくれるのが瞑想なのです。
神経症的傾向が和らぐ
神経症的傾向とは、簡単に言うと物事を悲観的に捉えやすい傾向のことです。
神経症的傾向が大きい人は、メンタルがすぐに落ち込んでしまい、必要以上に恐れたり不安を抱えたりしてしまいます。
それを和らげてくれるのが、瞑想です。
せっかく成功への道を歩んでいるのに、それが苦しくて嫌になって途中で投げ出したくなることはありませんか。
そんなの時は、瞑想の力を利用しましょう。
ダイエットが続きやすくなる
メンタルが弱まると、様々な誘惑に弱くなるという研究があります。
つまり、つまみ食いや間食が多くなったり、甘いものに目がなくなるなど、メンタルが落ち込むと誘惑に負けて体がたるみやすくなるのです。
痩せたいのにダイエットをサボってしまうという場合は、瞑想を行いながらダイエットを行いましょう。
瞑想の欠点
短期間では効果が出にくい
瞑想は長く行えば行うほど良いのですが、裏を返せば、1回行っただけでは効果が現れにくいということです。
瞑想に関する様々な研究では、8週間〜12週間の研究が多いです。
また、自分の習慣を変えるためには3ヶ月ほどかかる場合が多いという研究もあるため、瞑想もコツコツと続けることが大切です。
瞑想を行う集中力が続かない
瞑想は、リラックスした状態で深呼吸しながら自分の呼吸に集中することで、その効果が発揮されるものですが、そもそも瞑想に集中できない場合があります。
そんな時は、無理して長く瞑想をしようとしなくても大丈夫です。
たった数分でも構いませんし、時間を計るのが面倒な場合は、例えば5秒で吸って10秒で吐くのを10回数えれば良いのです。
それだけでも、2〜3分瞑想することができます。
1回の瞑想で効果が期待できるもの
集中力の回復
続けないと効果が実感しにくいという瞑想ですが、1回の瞑想で効果が期待できるものもあります。
まずは、集中力の回復。
今やっている作業に集中できなくなったら、一度数分〜数十分の瞑想を行うと、再び作業に集中できるようになるというものです。
仕事の効率が良い人は、作業の途中で何かしらのルーティンを行っている場合が多いです。
例えば、職場の朝礼などは無意識的にルーティンになっていて、朝礼後に気持ちが仕事モードになる人もいます。
他には、トイレに行って気分を入れ替えたり、コーヒーを飲んでリフレッシュする人もいるかもしれません。
そのように、ルーティンの一つとして瞑想を取り入れると、集中力が回復することでしょう。
レジリエンスの回復
レジリエンスとは、折れた心を元に戻す力、言わば立ち直る力のこと。
20分間の瞑想を1回行うと、このレジリエンスが回復するという研究があります。
もうダメだとあきらめかけた時、一度瞑想を行って心を落ち着かせてはいかがでしょうか。
まとめ
世の中には、科学だけでは解決できないものがたくさんあります。
そして瞑想もその一つ。
こういうケースも考えられるし、こういうこともあり得るし…などと、科学ではハッキリと答えられないものの、何かしらの効果を期待できるのが瞑想です。
瞑想には、夢や希望がたくさん詰まっていると考えることもできますよね。
プラシーボ効果という言葉を、あなたも聞いたことがあるはず。
効能の有無に関わらず、思い込みで治ってしまうことを指します。
瞑想をする時、せっかくならこのプラシーボ効果を狙ってみようではありませんか。
色々な期待を胸に膨らませながら瞑想を行う。
そうすることで、きっとその期待が現実のものとなることでしょう。
瞑想ってどんな意味があるの?期待できる様々な心理効果 まとめ
- 科学的に分かっていることは少ない
- 筋トレと同じようなもの
- 時間と場所のみ
- お金はかからない
- うつや不安が低減する
- ストレスの解消と耐性
- 神経症的傾向が和らぐ
- ダイエットが続きやすくなる
- 短期間では効果が出にくい
- 瞑想を行う集中力が続かない
- 集中力の回復
- レジリエンスの回復