買ったけど読まずに積読(つんどく)状態になっている本ってありませんか。
私は何冊もあります。
書店へ行って、本を選んでいる時はモチベーションが上がって読破する気になっているんですけど、家へ帰ると本を手に入れたことに満足してしまって、そのまま読まずに横たわっている本が結構あるんですよね。
本を読んでその内容をまとめれば、インプットとアウトプットの両方ができて知識として定着しやすくなることは知っていたんですが、そもそも本を読まなかったら意味ないじゃないですか。
それで、どうしたら積読状態の本を読む気になるかなと思って調べていたところ、メンタルマップ術というものを見つけました。
これは、一日に何十冊と読むような読書家の人がやっている方法です。
ということで今回は、メンタルマップを使って本を読む習慣を身に付けましょうということをお話ししていきます。
メンタルマップとは何か
メリットを考える癖のこと
私たちの脳内には、色々な地図や地番があります。
その脳に存在している地図を使って、自分は何のために行動をするのか、仕事した後にどのようなメリットが生まれるのかなどを考える癖がついています。
「えっ、いちいちそんなこと考えたことないんですけど。」
と疑問に思うのも無理ありません。
行動した後にどのようなものが得られるのかは、無意識に考えているからです。
自分の頭の中で未来のマップを勝手に想像して行動しているということです。
目的を明確にするもの
つまりメンタルマップとは、行動する前に、なぜそれを行おうとしているのか、目的や理由を考えるというものです。
例えば、
- 働いたらお金がもらえてそのお金で欲しいものが変えるから仕事をする
- 今お腹が空いているわけではないけど、このケーキを食べたら絶対においしいだろうし満足感を得て幸せな気分になるだろうな
などと、正しいか正しくないかは置いておき、行動するためのわかりやすい目的や理由を脳が勝手に考えてマップにしているのです。
この記事を書いている時に、「そういえば、なぜ自分はブログを書いているんだろうか。」とふと疑問を感じました。
それで、よくよく考えてみたんですが、理由はおおよそ次のとおりです。
- 自分自身の悩みを解決させたい
- せっかく学んだことなので知識として定着させたい
- たくさんの人に良い方法がある事を知ってもらいたい
- たくさんの人に読んでもらって有名になりたい
- ブログをビジネスにつなげたい
以前、『【目的論vs原因論】効率の良い学習方法をマスターしよう』でもお話ししましたが、今なぜそれを行っているのか、その原因よりも目的を考えることの方が大事です。
なぜなら、脳はメンタルマップを使って、常に行動する目的や理由を考えているからです。
もしあなたが、なぜ今自分はこの仕事をしているのか、どうして今の生活をしているのか、ふと疑問に思ったのでしたら、その目的は何かを考えてみてください。
本を読む習慣をつける5ステップ
Step0:メモ帳を用意する
「5ステップと言っておきながら、Step0を入れると6つじゃん。」
と御託を並べたくなるかもしれませんが、Step0は準備するということです。
まずは手のひらサイズくらいのメモ帳を用意します。
メモ帳ではなく付せんなどでも構いません。
このメモ帳は、本に挟んでしおり代わりにするものです。
Step1:学びたいことをメモる
まず、いきなり本を読もうとはせずに、この本からどのようなことを学びたいのか、興味がある事は何かを3つ書き出します。
この時に本に書いてあるかどうかを気にする必要はありません。
本のタイトルや帯などからイメージして、「自分は何を学びたいんだろうか」と自問自答しながら、3つ箇条書きでメモ帳の上半分へ書いてください。
- 積読になるのはなぜか
- 本を効率よく読み進めるにはどうしたら良いか
- 知り得た情報を知識として定着するにはどうしたら良いか
Step2:なぜ大事なのかを書く
Step1のことがなぜ大事なのか、それを学ぶことによってどのようなメリットが得られそうかを3つ、箇条書きでメモ帳の下半分へ書きます。
- 積読本が無くなって棚を整理できる
- 時短しながら新しい知識が手に入る
- 得た知識を活用してビジネスにつなげることができる
Step3:レビューを見てもOK
もし、Step1とStep2が全く思い浮かばないという場合は、その本のレビューや書評などを見てイメージを付けても良いです。
レビューなどを見なくてもStep1や2を書けたという場合は、Step3を飛ばしてください。
Step4:そのメモをしおり代わりにして読む
メンタルマップを箇条書きで書いたメモを本に挟んで、実際に本を読み進めます。
メンタルマップを用意したことにより、その本から答えを探し出すような感じで読み進めることができるため、サクサクと読書が進むはずです。
そしてもし、途中で集中力が途切れたりモチベーションが下がって読む気にならなくなってきたら、その都度メモ帳を見返してください。
「あぁ、そういえばこういう目的でこういうメリットが手に入るから読んでいるんだった。」
と思い出して、再び読書に集中することができるでしょう。
Step5:目的の答えを書く
本を読み進めている時に、Step1で書いた目的に対して、その答えを本の中に見つけたのであれば、それをメモ帳に書いたStep1の周辺に書くか、本の中にメモるかしましょう。
答えをアウトプットすることにより、さらに本に書かれている内容の理解が深まります。
なぜ3つずつ書くと良いのか
ワーキングメモリの数
Step1や2では、3つずつ箇条書きで書きましょうとお伝えしました。
なぜ3つかというと、私たちが短期的に覚えていられる数が3つ前後だからです。
この短期記憶を司る脳の部分をワーキングメモリといいます。
ワーキングメモリがいっぱいになってしまうと、いわゆるテンパっている状態となってしまい、読書をしても身に入らないものとなってしまうのです。
そうならないために、Step1と2では3つ決めてから本を読み進めればOKです。
本は一言一句読まなくてもいい
「3つだけだと、せっかく買った本がもったいないですよ。」
と思うかもしれませんが、読んだ本の内容が理解できなければ、その方が時間とお金がもったいないです。
全て読もうとすると途中で挫折したり、読むのに時間がかかって結局どんな内容なのかがわからなくなる場合があります。
『読書が疲れる、そんな初心者でも習得できる本を読む習慣』でもお伝えしたとおり、本を全て読む必要はありません。
(もちろん、読んでもいいですけど。)
自分がこの本から何を得たいのかをメンタルマップを使って読んでいき、その答えが得られたら、その本の内容の8割は理解したことになるのです。
まとめ
本を読むときに、なぜその本を読むと良いのかが明確になっていないと、読書する気が失せて積読状態になってしまいます。
学校の勉強と同じですよね。
学校の勉強って何のためにその勉強をする必要があるのか教えてくれないので、モチベーション上がらないじゃないですか。
それでやらされている感、満載になるという。
本を読むときにも、具体性がないとなかなか読み進められないんです。
本を読む習慣になっていなかったり、本を買ったのに積読になったりしまうことは、頭の中に明確なメンタルマップが存在していないから。
なので、手のひらサイズくらいのメモ用紙を用意して、目的や理由、そして読破したときに何が得られるのかを具体化して、メンタルマップを明確にしてあげることが大切なのです。
一日に何十冊と本を読んでいる読書家でさえ、この方法を使って本を読み進めているので、本を読み慣れていない私たちも、彼らのようにメンタルマップをはっきりさせて本を読む習慣を身に付けましょう。
一流は皆やっている!本を読む習慣をつけるメンタルマップ術 まとめ
- メリットを考える癖のこと
- 目的を明確にするもの
- Step0:メモ帳を用意する
- Step1:学びたいことをメモる
- Step2:なぜ大事なのかを書く
- Step3:レビューを見てもOK
- Step4:そのメモをしおり代わりにして読む
- Step5:目的の答えを書く
- ワーキングメモリの数が3つ前後だから
- 本は一言一句読む必要がないから
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