賢い人とは、どんな人をイメージしますか。
勉強ができる人、学歴が高い人…
もちろん、それもあるかもしれませんが、学校の成績が良いからといって、そのような人たちが必ずしも賢いとは限りません。
学校へロクに行っていないのに、コミュニケーション能力が高かったり、説明が上手かったり、アイディアを形に変えたりすることが上手い人はたくさんいます。
学校の勉強は意味がないと言っているのではありませんが、学歴とIQは比例しないのです。
(相関関係はあります。)
ところで、IQを鍛えて賢くなるためには、どうすれば良いでしょうか。
賢くなると、あらゆる悩みや問題を解決できるようになり、人よりも優位になることができます。
そこで今回は、賢い人とは何なのか、その特徴と、IQを鍛えて賢くなる方法についてお伝えします。
賢いとは何か
抽象化する能力
物事を抽象化できるかどうか、それが賢い要素の一つです。
抽象化とは、物事の特徴を捉えて分離・分類する能力のことです。
また、特徴とは、凸凹(デコボコ)している状態のこと。
他と大して変わりがなく、平均的な状態では、特徴があるとは言えませんよね。
その凸凹を見極めて、分離したり分類したりすることを賢いと表現することがあります。
概念化する能力
物事を概念化できるかどうかも、賢い要素の一つです。
概念化とは、物事の本質を見抜いて、要は何かとコンセプトを見出す能力のことです。
抽象化に似ていますが、それとの違いは、経験の要素が混ざること。
どういうことかというと、例えば、1つの経験からたくさんのことを学んだり、少ない情報でたくさんのことを理解したりできるのは、概念化の能力が高い証拠です。
そのように、物事の本質を理解して、要は何か、シンプルにわかりやすくすることを賢いと表現することがあります。
計測しづらい部分
それらができる人は、物覚えが良かったり、説明が上手かったり、作業効率が良かったりします。
地頭がいいとか、生き字引なんて言ったりもしますよね。
それで、その部分ってなかなか計測しづらいんです。
学校のテストなどでは、もちろん測れませんし、IQのテストでも全てを計測することはできないでしょう。
つまり、賢いとは、抽象化や概念化する能力が高いことを指しますが、結構曖昧なもので、人それぞれ感じ方が異なるものなのです。
つまり賢い人とは…
問題解決能力がある人
物事を抽象化や概念化できる能力が高いということは、何が問題なのかを把握して解決する手段やアイディアを色々と考えられるということです。
人間以外の動物の場合は、食べるか食べられるかの命の危機がメインの問題で、基本的に感情や本能に従って反射的に生きています。
人間のように思考を使って分析することがほとんどないので、問題や悩みがシンプルです。
一方、私たち人間の生活は、複雑すぎて解決できない問題や悩みが山ほどあります。
世の中は、人間の脳だけでは解決できない問題で溢れています。
そのため、抽象化や概念化という能力を使ってあらゆる問題を解決することができる人を、賢い人と認識するのです。
有利な行動が取れる人
分離や分類をして整理して考えたり、物事の本質を見極めてシンプルに考えたりすることによって、情報量が減ります。
抽象化や概念化を活用して、人間社会という複雑な環境を単純化できるということです。
すると、効率よく作業を行うことができます。
作業効率が良いと、人よりも時間を上手く使うことができ、有利な行動を取ることができるのです。
退屈なオペレーション
オペレーションと聞くと、何を思い浮かべますか。
一般的には、機械の運転や操作をイメージしますよね。
学問は、オペレーションそのものです。
ゼロから考え直すのではなく、人類が積み上げてきたものを二次利用といって、繰り返し使います。
つまり、学校の勉強は、機械の操作方法を学んでいることと同じことなのです。
学校のテストは、真の意味で問題を解いているのではなく、問題を解くための作業を入力しているだけに過ぎません。
計算機に数字を入力することと同じようなこと。
ただし、この作業は無駄ではありませんし、ダメということでもありません。
『学校の勉強は何のため?その正当な答えがコチラ』でもお話ししたとおり、学問、つまりオペレーションとは、基礎や仕組みの部分なので、知らないといけないこともあるのです。
学校の勉強はとても退屈です。
「学んだことをどう活かすか」を考えないから、退屈になるのです。
IQの育て方
微分・積分を繰り返す
微分や積分って難しいですよね。いつ使うねん、って思うほど。
でも実はこれ、機械の操作を習っているのと同じで、世の中の仕組みやありとあらゆる工程をひたすら学んでいる状態なんです。
もう少し詳しく説明すると、微分とは具体的にすること、積分とは抽象的にすることです。
ズームインやズームアウトと言ったりもします。
IQを高めるためには、物事を捉える時に、微分・積分、具体的・抽象的、ズームイン・ズームアウトを繰り返します。
すると、分離や分類が上手くなったり、作業効率が良くなったり、人が考え付かない画期的なアイディアが思い浮かんだりして、賢い人になることができるのです。
本を読んでまとめる
賢い人とは、本質を見抜いて物事をシンプルにし、そこからたくさんの知識や経験を得ることができる人であると、先ほど述べました。
これは、本を読んで鍛えることができます。
本には、何百ページに渡ってたくさんの情報が記載されていますよね。
それを、「要はこういうことかな?」とシンプルにまとめてみるのです。
この時に、正解を知ろうとしなくて構いません。
その本で知り得た情報から、自分なりの答えをシンプルに導き出せればOK。
『読んで終わりは意味がない!読書を成長につなげる7つの極意』などでもお伝えしたように、本を活用できれば、IQを高めることができるでしょう。
まとめ
賢い人とは、抽象化や概念化が上手い人のことをいいます。
彼らは、分離・分類する能力や物事をシンプルに捉える能力が高いのです。
私たちの生活には、複雑すぎて解決できない問題が山ほどあります。
そのため、抽象化や概念化を行って情報量を少なくし、解決するためのアイディアを考えることが求められています。
抽象化や概念化の能力を高くする、つまりIQを鍛えるためには、物事を考える時に、微分・積分(具体的・抽象的、ズームイン・ズームアウト)を繰り返すと良いでしょう。
また、本を読んで、「要は何か」とまとめることも大切です。
問題解決能力を高めて、有利な行動を取ることができる人になるためにも、今回お伝えしたことを実践してみてください。
賢い人とは?あらゆる悩みを解決する異次元IQの育て方 まとめ
- 抽象化する能力のこと
- 概念化する能力のこと
- 計測しづらい部分でもある
- 問題解決能力がある人
- 有利な行動が取れる人
- 学問=オペレーション
- 計算機に数字を入力する作業と同じようなもの
- 基礎や仕組みの部分なので知らないといけないこともある
- 微分・積分を繰り返す
- 本を読んでまとめる
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