集中力が続かない、習慣が途切れてしまう、やるべきことにすぐに飽きてしまうなど、気が散りやすい人や落ち着きがない人持つ拡散思考には、利点があります。
「集中力がある方が上手くいくのでは?」
と思うかもしれませんが、それは時と場合によるもの。
集中思考の方が良い時もあれば、拡散思考の方が良い時もあるのです。
それに、集中力がない人は、その才能を活かした方が成功しやすいという研究もあります。
今回は、そんな集中力がないことを活かして成功する方法についてお伝えします。
拡散思考と集中思考の違い
集中思考の特徴
集中力がある人は、秀才になる可能性があります。
一つのことに対して黙々と作業をすることができるので、自分が得意とする分野で一番になることができるのです。
学歴と成功はあまり関係ありませんが、これがサラリーマンとなると少し話は変わってきます。
もし、サラリーマンとして年収1000万円以上を目指すのであれば、その集中力を活かして高学歴になると良いです。
一方、弱点は、外の刺激に弱いことです。
電話が鳴ったり車の騒音が気になったりすると、そこで集中が途切れ、再び集中力を取り戻すまでに時間がかかってしまいます。
拡散思考の特徴
拡散思考の人は、集中しようと思っても色々なことが思いついてしまうため、一つのことに集中することが苦手です。
逆をいうと、クリエイティブな才能があるということです。
実は、拡散思考の人が全く集中力がないかというと、そういうことではありません。
色々なことを創造している間は、他のことを忘れて考え事に集中することができるのです。
拡散思考と集中思考の研究
ノースウェスタン大学が行った研究に、拡散思考と集中思考の違いを脳波を使って調べたものがあります。
ハーバード大学が開発した、日常生活でどれくらい創造性があるのかという指標を用いて、拡散思考と集中思考の脳波を測定した。
■前提条件
- 気が散りやすい人:一つのことをやっている時に色々なことを思いつく
- 集中力が高い人:一つのことをやっている時にそのことしか考えられない
■実験内容
一つの問題に対して、複数の解決法や応用策を思いつくかどうか。
(例) レンガを使用する際に、普段とは違った使い方を考えるなど。
■結果
- 気が散りやすい人
複数のアイディアを提案した。なお、アイディアを考えている間は、感覚的な刺激に強く、実験室などのこもった場所では集中力が続いた。 - 集中力が高い人
一つ程度のアイディアしか思い浮かばなかった。また、感覚的な刺激に弱く、外から邪魔が入ると集中力が長続きしなかった。
色々なアイディアを思いつくということは、それだけ問題解決能力に優れているということです。
このことは、【サラリーマンのための週末起業、アイディアが湧き出る法則】でも説明していますので、合わせて確認しておきましょう。
なお、集中力が高い人には問題解決能力が全くないかというと、そういうわけではありません。
一つのことに対して集中力を発揮するので、考え事よりも作業に適しているのです。
何かを作業することに集中力を発揮すると、問題や課題を早く終わらせることができます。
拡散思考の活かし方
考える時は外へ出る
落ち着かない人や注意散漫な人は、脳が自由に動いているという証拠です。
そのため、例えば外を散歩している時に、目に入った情報を見てひらめいたり思いついたりしやすいのです。
常識にとらわれにくいというと分かりやすいかもしれませんよね。
周りから色々な情報を取り入れるので、やり方や考え方が凝り固まらずに済みます。
なので、考え事をする時やアイディアを作りたい時は、外へ出て色々な情報に触れてください。
ただし、流されやすいのでその点は注意しましょう。
集中したい時はこもる
拡散思考の人が集中力を高めたい場合は、部屋にこもることをお勧めします。
【創造力が成功の要!起業のアイディアが生まれる3つの場所】でもお伝えしたとおり、天井が高いほど創造性が増し、天井が低いほど集中力が増します。
このことを利用して、物事を進めたい時には部屋にこもって作業すると良いのです。
アイディアを考えただけで実行しなければ、自分自身も世の中も何も変わらないので、集中力を高める環境を自ら作ることが大切です。
メンタルによって思考は変化する
ポジティブな時
気分が高揚していたりテンションが上がったりしている時など、メンタルがポジティブな時は拡散思考になりやすいです。
拡散思考になると、大局を見ることができます。
このことは、【放っておくとヤバい憂鬱の原因、落ち込んだ時にやるべきこと】でも説明しましたが、ポジティブな時には将来のことを考えたり、少し先の計画を立てたりすると良いのです。
ネガティブな時
気分が落ち込んでいたり不安を抱えている時など、メンタルがネガティブな時は集中思考になりやすいです。
集中思考の場合、分析力が高まります。
つまり、問題や課題に対して数字などを使って分析すると良いのです。
ネガティブな時は大きなことを考えようとすると失敗するので、細かい問題などに集中して解決していきましょう。
まとめ
拡散思考にも集中思考にも一長一短ありますよね。
拡散思考の場合は、普通の人が思いつかないことを考えやすいのですが、情報をより分ける能力が低いです。
一方、集中思考の場合は、一つのことに集中して作業を進めることに長けているものの、問題を解決するようなアイディアがなかなか思い浮かばないものです。
私たちは、拡散思考型なのか集中思考型なのか、どちらかに分けることができますが、メンタルによって強弱が変わってくることも忘れてはいけません。
ポジティブな時には細かい作業はあまり向いていないので、外へ出て色々なことを考えることが大切ですし、ネガティブな時は分析力が高まっているので目の前の課題に集中力を発揮します。
そのようにして、自分の心の状態に応じて使い分けることも大事です。
拡散思考の利点は、個性豊かな色々なアイディアを出しやすいということ。
その特徴を活かして、世の中にあふれている様々な問題を解決していきましょう。
拡散思考の利点!落ち着かない人が持つ才能の活かし方 まとめ
- 集中思考の特徴
・秀才になる可能性を秘めている
・一つのことに集中して物事を進められる
・外部の刺激に弱い - 拡散思考の特徴
・画期的なアイディアを思い付きやすく問題解決能力が高い
・部屋にこもると集中力を発揮できる
・色々なことを考えてしまって前へ進まない
- 考える時は外へ出る
- 集中したい時はこもる
- ポジティブな時
拡散思考になりやすく大局を見ることができる - ネガティブな時
集中思考になりやすく分析力が高まる
コメント・口コミ