友達がいないと幸福度が下がるという研究があります。
などと聞くと、一匹狼の人や私のように友達が少ない人には耳の痛い話ですよね。
では、友達は多ければ多いほど良いのかというと、それも違いますので安心してください。
とはいえ、友達が全くいないよりも、気軽に話ができる仲間が数人はいた方が良いことは事実です。
それと実は、人間関係で幸福度を高めるためには、友達がいるだけでは足りていません。
もう一つ条件があるのです。
そこで今回は、人生の幸福度を高めるために重要な交友関係を築く方法をお伝えします。
なぜ友達が大事なのか
友達がいると、人生に対する幸福度や満足度が上がるだけでなく、健康や収入などもアップすることが分かっています。
友達がいない人に比べて友達がいる人にはどのような恩恵があるのか、様々な研究がなされていて、それはざっくり次のようなことです。
- 幸福度アップ
- 満足度アップ
- 健康度アップ
- 収入アップ
- 集中力アップ
- モチベーションアップ
- トラブルに合いにくい
【友達がいない寂しい人、むしろ作らない方が幸せな理由】でお話ししたように、確かに一匹狼でいた方が良い場合もあります。
それに、友達がいないからといって、すぐに死んでしまったり、不健康になったりトラブルまみれになったりすることはありません。
しかし、一匹狼に向いていたとしても、多少の友達はいた方が精神的に安定するようになるのです。
人間関係を保てる人数には限界がある
現代人はつながり過ぎ
情報社会になってSNSが発達した今では、たくさんの人と連絡を取り合うことができるようになりました。
しかし、そのことにより弊害が出てきてしまっていることも確かです。
オックスフォード大学の進化心理学の研究チームによると、私たち人間は、大脳の大きさで人間関係を築ける数が分かっています。
その数、上限が150人まで。
人間関係を多く築ける最大の人数が150人のため、私たちは50人や100人などともっと少ない数になることが考えられます。
現在は、SNSなどによって150人以上の人たちと簡単に連絡が取れるようになっていますが、それは良くないのでは?ということです。
なぜ良くないかというと、人とのつながり過ぎはストレスになってしまうから。
不安症が増え続けているのは、人とつながり過ぎが原因とも言えるでしょう。
仲の良い友達は数人で良い
150人という数字は、単に連絡を取り合う人たちや、近所づきあいなどを含みます。
仲の良い友達は、そんなにたくさん必要ではなく、数人程度で十分なんですよ。
数人とはどれくらいかというと、人によりけりですが、あなたがストレスに感じない程度に保てる人数です。
たいていは、片手で数えられるくらいではないでしょうか。
ちなみに、職場に相談できる友達が3人程度いると、仕事に対する幸福度やモチベーションが上がるという研究もあります。
それくらいの数が丁度良いということですよね。
人間関係で幸福度を上げる2つの条件
腹を割って話せる友達がいる
これは先ほどから話しているように、気軽に相談し合えたり協力し合える友達が数人いることです。
友達は、数より質を重視した方が良いように感じます。
いくらたくさん友達がいても、相手が言っていることが理解できなかったり、こちらの話を聞こうとしてくれなかったりする人とは、ストレスを感じるだけですよね。
なので、あなたが感情を偽らなくても普通に話ができる友達が、数人いることが第一条件です。
自分に合うコミュニティに属している
実は、自分の価値観や趣味などに合ったコミュニティに属していることも、人生の幸福度を上げるためには必要なことです。
【友達がいない寂しい人、むしろ作らない方が幸せな理由】でもお話ししたように、私たちは昔から、少数のコミュニティの中で生きてきました。
それは今でも私たちの遺伝子に刻み込まれており、何かのコミュニティに属しながら生きています。
ただ、現代の場合、自分に合っていないコミュニティ(職場や地域など)に属している場合が多いですよね。
自分に合うコミュニティに属していないと、帰る場所がないように感じてしまうのです。
交友関係を築く場所とは
英国のパブの調査
では、そんな腹を割って話せる友達ができて、コミュニティにも属すことができる場所はどこなのか、という話をしていきます。
オックスフォード大学の進化心理学の研究チームが行った研究で、英国のパブ(Barのようなところ)で知らない人同士が集まる場所の調査をしたものがあります。
その研究では、2,000人を対象にオンラインでアンケートを取り、パブに行く頻度と幸福度の相関関係を調査しました。
さらに、7つのパブとそこに集まる65人のお客さんに協力してもらい、iPhoneアプリを使って会話の内容を記録してもらって、幸福度を測るという調査も行われました。
この結果、パブに行く回数が多い人ほど、親密な友達が多くて幸福度が高く、しかも他人への信頼度も高かったことが分かったのです。
規模が大きい居酒屋は適していない
ただしこれは、こじんまりとしたパブに限った話です。
では、規模が大きい居酒屋はどうだったかというと、行く回数が多くても、友達の数や幸福度に相関関係がみられませんでした。
大きな居酒屋などでは、人が多すぎて絡む機会が少なく、孤独感が高まってしまうからだと考えられます。
クラブもあまり効果がない
クラブも居酒屋と同じように、親密な交友関係を築く場所としてはふさわしくありません。
クラブへ通っている人は、とてもリア充感に満ちているように感じます。
しかし、親密な友達が多いかというと、そういうわけではないのです。
知り合いの数は多いものの、親密度が低く会話も少ない傾向にあります。
勘違いしてほしくないのですが、大衆居酒屋やクラブそのものを全否定するものではありません。
交友関係を築くには向いていないというだけのこと。
目的に応じて場所を選ぶことが大切ですよね。
地元の小さなBarが最適
これらのことから、交友関係を築くためには、地元の常連客が集まるような、こじんまりとしたBarが良いことが分かりました。
そのような場所では、アットホームな関係になることが多く、そこから仕事へ発展することもあるようです。
気の合う仲間を見つけることができて、しかも身の丈に合ったコミュニティを作れる場所が、地元の小さなBarということです。
コミュ力を上げるお酒の力
【会話が苦手…そんな男性のコミュニケーション21%向上方法】でお話ししたように、少量のアルコールは、コミュニケーション能力と認知機能を高めてくれます。
その少量のお酒はどれくらいかというと、ビールに換算して1~2杯分です。
それ以上飲むと、逆にコミュニケーション能力が下がるので注意しましょう。
そして、少量のお酒で楽しめるのが、地元の小さなBarです。
ウイスキーやカクテルを1杯飲んで「じゃあ。」といって帰れるのがそこなのです。
また、週に2回程度、友達と飲みに行った方が健康に良いという研究もあります。
体の面だけを考えると、アルコールは1滴も飲まない方が良いのですが、人間関係を含めた健康度を考えると、1~2杯くらいは飲んでもOKということです。
コミュニケーションが生まれて、人間関係やコミュニティが築けることを考えると、週に1~2回、コップ1~2杯くらいのお酒は、幸福度と健康度を増幅させてくれるかもしれませんね。
まとめ
友達がいないことが気にならないのであれば、別にそのままでも良いと思います。
でも、友達がいないことに悩んでいるのであれば、小さなBarなど狭い空間の所へ出かけてみてはいかがでしょうか。
交友関係を築くのに適した場所は、地元のこじんまりとしたBarである事をお伝えしましたが、そもそもBarがないという場合は、カフェなどでも良いかもしれませんね。
私の家の近くにもBarなどはなく、大衆居酒屋ばかりです。
私の場合、大学の時に友達が数人できました。
初日から難しめの課題が出て、キャンパス内にある生協(生活協同組合)の書店で参考書がないか探していたのがきっかけでしたね。
私と同じように困っていて、同じようなことを考えていた人が一人そこにいたわけですよ。
そこから、人脈が広がっていったという感じです。
その人たちを大切にしたいと思っています。
今考えると、同じ目的を持った人同士のちょっとしたコミュニティが出来上がっていたのかもしれません。
今回は、Barを調査した面白い研究がありましたので、そのことを中心にお伝えしました。
でも、Barに限らず、コミュニティがつくりやすい場所であれば、どこでも良いと思います。
カフェでも本屋でも図書館でも、公園や海などでも良いかもしれませんよね。
あなたがあまりストレスを感じない場所へ行き、自分と似たような人と会話することで、交友関係を築くことができます。
もし、友達がいないことに悩んでいるのであれば、そのような場所へ行ってみることをお勧めします。
友達がいないと幸福度が低下する?!交友関係を築く場所はココ まとめ
- 友達がいない場合に比べて次の利点が得られやすい
・幸福度アップ
・満足度アップ
・健康度アップ
・収入アップ
・集中力アップ
・モチベーションアップ
・トラブルに合いにくい
- 現代人はつながり過ぎ
- 人間関係を保てる人数は150人が限界
- 仲の良い友達は数人で良い
- 腹を割って話せる友達がいる
- 自分に合うコミュニティに属している
- 地元の小さなBarが最適
- コップ1~2杯の少量のお酒は、コミュニケーション能力を上げてくれる
- 週に1~2回、コップ1~2杯程度のお酒を友達と飲むと良い
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