副業から起業はうまくいく?倒産せずに成果を出す人の特徴

今の職場で働くことが不安になったり、仕事が激減していつ解雇されてもおかしくない状況に立たされたり、実際に仕事がなくなってしまったりする人は決して少なくありません。

こんなご時世だからこそ、自分の力で稼いでみようという人もたくさんいます。

むしろ、会社(という定義)がなくなる時代とも言われているので、今すぐ会社を辞めないにしても、自分で稼ぐ力を身に付けておくことは必須。

ただ、副業すべきなのか、いきなり会社を辞めて起業した方が成功するのか気になるところですよね。

副業vs起業、果たして上手くいくのは?

ということについて、文献を元に解説していきます。

目次

副業と起業はどちらが良い?

副業と起業、成功するのはどちら?

「リスクを取る=成功」ではない

起業して成功している人たちはよく、「リスクをとって成功した」などと言っていますよね。

でも、必ずしもリスクを取ることが良いというわけではないんです。

むしろ、資金が有る無しに関わらず、いきなり銀行から借入して事業を行うという昭和に流行っていたやり方の方が、失敗する可能性は高くなります。

世間に知れ渡っている会社を見てみると、実はその多くが副業や趣味レベルから始めて大きくなっています。

そう、副業から始めた方がいいのか、いきなり起業した方がいいのかの答えは、副業から始めた方が成果が上がりやすいんです。

そのことを調査した結果を今からお話しします。

副業は失敗率を33%も下げる

とある経営管理学の研究者の調査によると、副業から起業するのと、いきなり起業するのとでは、副業から起業した方が失敗率が33%低下することがわかっています。

副業vs起業の調査

副業(本業を行いながら起業の準備)をするのと、会社を辞めて起業するのとではどちらがうまく行きやすいかを調べるため、アンケート調査並びにその企業の実態を調査した。

対象者は、1994年〜2008年に起業した20代〜50代のアメリカ人起業家、5,000人である。

調査の結果、以下のことが判明した

1.開業資金の有無は、副業や起業に関係がなかった

資金がある人でも副業から始める人は多く、資金がない人でも銀行から借入をして起業する人もいた

2.性格や考え方によって副業か起業かが別れた

  1. いきなり本業を辞めて起業する人は、リスクテイカーであり、自分のビジネスに根拠のない自信を持っている。
  2. リスクを避けようとする人、少し臆病な人は本業を辞めずに副業しながら会社を創った。

①と②では、②の方が事業の失敗率が33%も低かった。

有名な企業も副業から始めていた?!

実は、世界的に知れ渡っている企業の多くは、副業や趣味レベルから始めています。

ファストカンパニーという、ランク付を行っている雑誌では、「最も革新的な企業」というランキングを作っています。

その上位に挙げられている会社の大部分は、副業からスタートさせているんです。

例えば、インターネットを利用するのに今となっては欠かせないGoogle

Googleの創業者は二人いますが、二人ともGoogleの元となるネット検索システムを作ったのは学生の時でした。

1996年の時に、ネット検索の効率が飛躍的に上がる方法を見つけて名が知れ渡るようになりましたが、1998年までは博士号を取るためにスタンフォード大学で学生をしていたんです。

しかも、1997年にこのままでは博士号が取れないのではという危機感から、Googleをたった2億円で売却しようとしたそう。

結局オファーを受けた側が買い取りを断ったため、そのまま二人がGoogleを経営することになりましたが、学業に専念しつつ、最初は片手間でGoogleを作っていたということです。

他にも、まだまだ有名企業があります。

例えばアップル

アップルコンピュータを作ったのは、「もう一人のスティーブ」と言われているスティーブ・ウォズニアックです。

彼は、ヒューレットパッカードでエンジニアリングをしながらアップルコンピュータを作り、アップルが軌道に乗った頃に前職を辞めています。

シューズのブランドで有名なナイキの創業者は、陸上選手兼会計士でした。

彼は、1964年から、会計士の仕事の傍、シューズを作ってそれを自家用車のトランクに乗せて手売りしていたそうです。

会計士を辞めて本格的にナイキを立ち上げたのは、1969年になってから。

5年間は、会計士(本業)を行いながらシューズを売っていました。

Facebookも、最初はマーク・ザッカーバーグとその友人同士で、交換日記的な感じで数人からスタートさせたことは有名な話です。

私たちが知っている大企業の多くは、一見いきなり会社を立ち上げて大きくして行ったと思われがち。

でも実はそうではなく、副業や趣味レベルからスタートさせて徐々に大きくなっていったんです。

なぜ副業から始めて起業した方がいいのか

なぜ副業から始めて起業した方がいいのか

クリエイティブを発揮しやすくなる

本業をやりながら副業すると、収入が途切れることがないため、精神的に安定します。

休暇が削れたりして大変になるかもしれませんが、お金がなくって生活できなくなる心配をする必要がありません。

むしろ、本業以上に稼ぐためにはどうしたら良いのかと考えて、クリエイティブさが増し、色々なアイディアが浮かぶようになります。

もし、副業で失敗したとしても、本業があるから大丈夫。

そのような感じで、力を抜いてできるため、失敗する確率が下がるんです。

稼ぐ感覚が養われる

サラリーマンをやっていると、一部の業種を除いて、自分で直接稼いでいる感覚があまりないですよね。

稼ぐというよりも給料を受け取っている感覚の方が強い。

(それがダメということではありませんが。)

副業は自分の手で直接お金を稼ぐため、稼ぐために必要な知識や技術が養われます。

細かいことを言うと、ある程度の会計や税の知識を身につけて確定申告などもしなければなりません。

副業を行なっていくうちに、経営のスキルが身についていって成果が上がりやすくなるんです。

副業から起業するために最低限すべきこと

副業から起業するために最低限すべきこと

Step1:本業の就業規則を確認する

今の職場の就業規則を確認して、副業しても良いかどうかをチェックしましょう。

いくら副業から始めた方が良いといっても、副業が禁止されていたらやはり副業するのはまずい。

公務員でない限り、実は禁止されていても法的な拘束力はないことが多いんですが、機密漏洩などを起こさないなどの注意が必要です。

Step2:アイディアをたくさん出す

あなたにはどんなスキルがあるのか、市場が求めていることにどう活かすことが出来るのかなどを洗い出します。

一つのアイディアが必ずうまくいくとは限りません。

本業に支障が出ない形で、今のライフスタイルでも出来ることは何なのかを考えましょう。

Step3:事務的に必要なものを集める

副業を始めるのに必要な資格や許認可があれば、その勉強をしたり試験を受けたり届け出たりする必要があります。

また、副業の種類によっては、パソコンや物置き場などといったアイテムも必要になってくることでしょう。

副業の内容と目的に応じて、情報収集し、必要なものを順番に揃えていきます。

Step4:目標を立てて実行する

1日あるいは1週間にどれくらい副業をするのか、そして副業で稼ぎたい金額はどれくらいなのかなどを決めます。

目標を立てずに副業を開始すると、3日坊主で終わることも。

長い道のりだとしても、継続することが大切です。

最も大事なのは、休暇の予定をしっかりと入れること。

目標を立てるときはモチベーションが上がっていて、私たちはどうしても予定を詰め込もうとします。

しかし、いざやってみると、良くて目標の2分の1や3分の1程度しかできない。

そしてだんだんとツケが溜まっていき、副業を断念せざるを得なくなってしまうんです。

休暇の予定を入れておけば、その日までにやるべきことをやるという目標ができますし、もしできなかったとしても、休暇の日に尻拭いすれば、継続することが可能です。

もし、どのように目標を立てたらいいかわからないという場合は、会社がなくなる時代に躍進するための新技術でお話しした10X目標をやってみてください。

もちろん、この方法ではなくてもいいですが、無理のない目標や計画を立て、途中でペースを落としたり逆にあげたりして、うまい具合に調整・修正しながらやり続けましょう。

Step5:収入が本業に追い付いたら起業する

副業の収入が本業に追いて、本業からの収入がなくなっても今のライフスタイルを維持できる状態となったら起業します。

すると今度は、今まで本業に使っていた時間を全て自分の仕事に回すことが出来るようになるため、より多く稼ぐことが出来るようになります。

「本業に追いつくまで副業を頑張らないといけないの?」

と思うかもしれませんが、必ずしも副業の収入が本業に追い付かないといけないということではありません。

あくまで一つの目安なので、あなたのライフスタイルに合わせて、起業すればOKです。

副業にはどのような種類があるのか?

副業にはどのような種類があるのか

副業をやろうと思っても、どんなことで稼ごうか迷いますよね。

そこで、「副業スタートブック」(枻出版社/2020.8.10)を元に、どのような業種があり、それぞれの難易度はどうかについて、お伝えします。

ビジネススキル系

目安となる評価

収 入:

危険度:

社交性:

趣味性:

自由度:

スキル:

ビジネススキル系は、プログラミングや通訳、楽器演奏、語学教師、家庭教師など、専門性を生かした副業です。

そのため、専門的なスキルは必須となりますが、そのスキルが備わっていれば、失敗する危険度は少なくなります。

また、専門的で誰にでも出来るというものではないため、競争相手が少なくなり、単価(収入)も上がりやすくなります。

クリエイティブ系

目安となる評価

収 入:

危険度:

社交性:

趣味性:

自由度:

スキル:

ウェブデザインやイラストレーター、カメラマン、ライター、YouTuberなどがこれに当てはまります。

あまり経験がなくても参入するハードルは低いですが、その分ライバルも多いため、結果が出るのに時間がかかるでしょう。

オリジナリティが求められる業種です。

代行系

目安となる評価

収 入:

危険度:

社交性:

趣味性:

自由度:

スキル:

代行系とは、その人の代わりに仕事や作業を行うことです。

簡単なものでいうと、最新のスマホやゲームを買うために並ぶようなもの。

他には、ベビーシッターやペットシッター、結婚式の友人代行、一日シェフ、一日店長などちょっと変わったものもあります。

手堅く稼げるのは、出品代行でしょう。

いらなくなったものをヤフオクなどで代わりに売ってあげて、その手数料を数十%もらうというものです。

ベビーシッターなどの専門的な代行を除くと、代行系には単純作業などが多く、趣味性やスキルは低いといえます。

物販系

目安となる評価

収 入:

危険度:

社交性:

趣味性:

自由度:

スキル:

物を安く仕入れてそれよりも高く売るという、物の売買を行うビジネスです。

ただ、必ずしも安く仕入れられるわけではないですし、仕入れたのに売れないということも大いにあり得ます。

資金に余裕がある場合に行うべきものです。

また、せどりは古物商許可が必要で、アルコール飲料には販売免許や製造免許が必要など、色々と気をつけないといけないことが多い点に注意。

参入のハードルはほぼゼロといっていいほど低いですが、赤字になる可能性もあるビジネスです。

社会参加系

目安となる評価

]収 入:

危険度:

社交性:

趣味性:

自由度:

スキル:

ドラマなどのエキストラ出演やニュース番組のコメンテーター、企業のマーケティングのサンプル(新商品の試食など)などがこれに当てはまります。

空いた時間に手軽に出来るものの、単発のアルバイトに近いです。

地方貢献系

目安となる評価

収 入:

危険度:

社交性:

趣味性:

自由度:

スキル:

地方自治体では、町おこしなどの人材確保が問題になっています。

転職という形で募集しているケースもあれば、副業として支援してほしいというニーズもあります。

町おこしには、地元の人たちとの交流が欠かせません。

また、農業をするにしても、都会で生まれ育った人には作物を育てる知識がないため、支援を受けながらスキルを磨く必要があります。

田舎暮らしに憧れて引っ越したものの、地元の人たちとのコミュニケーションがうまく取れず、農業の知識もないことから断念する人は多いです。

しかし、そこさえクリアできれば、自然と触れ合いながら比較的自由に仕事ができる魅力的なビジネスでもあります。

まとめ

私は公務員だったので、副業から始めて起業することができなかったんです。

で、いきなり独立したんですけど、やっぱり全然うまくいきませんね。

毎日迷走しています。

起業すると決めたのであれば、違反だろうがなんだろうが副業すれば良かったのかもしれませんが、ブレーキがかかって勇気が出ませんでした。

その代わり、公務員でいるうちに、会計やマーケティングの勉強をしたり、投資や資産運用で稼ぐ感覚を養ったりしていました。

(公務員は、投資や資産運用を行なっても問題ありません。それがダメとなると、貯金もできないことになります。)

でもそれでも、全然足りませんでしたね。

他の人たちと同じ土俵に立って、初めてわかりました。

経営管理学の研究者の調査からわかるように、やはり最初は本業をやりつつ副業で少しずつ試しながら軌道に乗ることが大切なんです。

それを行わなかったことを、正直後悔しています。

もしあなたが、早く今の仕事を辞めて起業したいと思っているのであれば、そのはやる気持ちを少し抑えて、まずは副業から始めることをお勧めします。

副業から起業はうまくいく?倒産せずに成果を出す人の特徴 まとめ

副業と起業はどちらが良い?

  • 結論から言うと副業から始めるのが良い
  • 「リスクを取る=成功」ではない
  • 副業は失敗率を33%も下げる
  • 有名な企業も副業から始めていた

なぜ副業から始めて起業した方がいいのか

  • クリエイティブを発揮しやすくなる
  • 稼ぐ感覚が養われる

副業から起業するために最低限すべきこと

  • Step1:本業の就業規則を確認する
  • Step2:アイディアをたくさん出す
  • Step3:事務的に必要なものを集める
  • Step4:目標を立てて実行する
  • Step5:収入が本業に追い付いたら起業する

副業にはどのような種類があるのか?

  • ビジネススキル系
  • クリエイティブ系
  • 代行系
  • 物販系
  • 社会参加系
  • 地方貢献系
参考文献

・副業スタートブック/枻出版社/2020.8.10

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