なんだかやる気が出なくて仕事や勉強に集中できない、というような状態からやる気をハイレベルまで上げる方法があります。
手っ取り早くやる気を上げる方法は、ドーパミンを出す行動をすること。
ドーパミンを出すためには、例えば運動が良いです。
特に、数分行っただけで心臓がバクバクになるような激しい運動は、ドーパミンをドバドバ出して瞬時にやる気を上げてくれます。
でも、激しい運動なんて誰にでもできるものではありませんし、できたとしても会社などの人がいる所でやるわけにはいきませんよね。
そこで活用したいのが、「ヘルパーズハイ」という方法。
これを活用するとやる気が上がり、しかもそのやる気をキープできるのです。
なので今回は、ヘルパーズハイを活用したやる気を上げる方法についてお伝えします。
ヘルパーズハイとは
ヘルパーズハイとは、誰かを助けたり、誰かの役に立ったりしてやる気を上げる方法です。
私たちは、誰かの役に立ったり、助けてあげて感謝された時に、ドーパミンが分泌されて、モチベーションが上がります。
ヘルパー、つまり人助けをするとやる気が上がるのです。
人助けは、事故から救出したなどの大きなものではなく、電車で席を譲ったなどの些細な出来事でOK。
そんなヘルパーズハイが、どのくらい効果があるのかを調べた研究があります。
ヘルパーズハイの実験
カリフォルニア大学のソニアリュボミアスキー教授が行った実験で、473人の被験者を次の4つのグループに分け、6週間過ごした時のモチベーションの変化を調べたものがあります。
- 不特定多数の人を対象に、役に立つことをやる
ボランティア、自然保護、席を譲るなど - 友人などの特定の人に親切にする
- 自分に親切にする
買い物、自分へのご褒美、ゆっくり休むなど - いつも通り過ごす(①~③の比較対象)
この中で、④と比べた時、①と②のグループの人たちは、幸福感が生まれてモチベーションが激増しました。
しかも、うつ状態だった被験者も気分が改善され、モチベーションが増加したのです。
このことから、親切にする対象は、知り合いでも他人でもどちらにもヘルパーズハイの効果があることが分かりました。
なぜヘルパーズハイによりやる気が上がったのかというと、人に親切にしたという喜びがドーパミン分泌の原因となり、ドーパミンが分泌されたことによってやる気が上がるのです。
しかも、ドーパミンが分泌されると集中力もアップして色々なことに前向きに挑戦するようになります。
ちなみに、③のグループの人たちは、ポジティブにもネガティブにもなりませんでした。
理由は、自分のためにお金を使うことによって、一瞬モチベーションがアップしますが、その後罪悪感が生まれて、やる気が相殺されてしまうのです。
ヘルパーズハイでやる気を上げる方法
以上の実験から、相手に対して、小さなことでも良いので役に立つことや親切にすることが、やる気を上げる方法であることが分かりました。
そして、ヘルパーズハイを習慣化することが、やる気を継続する方法とも言えます。
そこで、ヘルパーズハイでやる気を上げる具体的な方法について、お話ししていきます。
人の役に立つことを考える
まずは、今の自分が人の役に立てるとしたら、手助けできるとしたら、どんなことができるのかを紙に書き出します。
お金や時間が必要なことも、そうでないものの、思いついたものを色々と書き出していくのです。
継続的に行う
書き出す作業を30分くらい行ったら、その中からこの3つだけは必ず行いたいと思うものをピックアップします。
その3つは、普段の生活や仕事で実施できるものが良いです。
そしてピックアップしたら、毎日なるべくその3つを行うようにします。
1日を振り返る
1日のうちで、自分が相手に対して役に立ったと思うような出来事や感謝された出来事を、紙や手帳に書き出します。
ポイントは、自分が役に立ったという感覚になった出来事又は実際に感謝された出来事です。
つまり、本当に自分が役に立ったかどうかを、いちいち相手に確認しなくて良いということですよね。
(お節介や自己満足になっていないことに注意しないといけませんが…)
助けてあげたという感覚が、ドーパミンをドバドバ出してやる気を上げるために大事なことなのです。
まとめ
仕事や勉強に取り組む前に、ドーパミンが分泌されやすくすることが、効率よくやる気を上げる方法です。
ドーパミンを出すには、運動が一番良いのですが、冒頭でもお伝えしたとおり、いつでもだれでもできるものではありませんよね。
心拍数が上がるような激しい運動となると、なおさらです。
そこでオススメなのが、ヘルパーズハイを利用してやる気を上げる方法です。
しかも、ヘルパーズハイを行うことにより、やる気が持続します。
運動の場合は、一定時間過ぎると落ち着くため、モチベーションも元通りになりますが、ヘルパーズハイは、やる気をキープすることができるのですよ。
最近何をやるにしてもやる気が出ないなぁという時は、人の役に立てる方法はないか考えたり、人に少し親切にしてみたりなど、ヘルパーズハイを実践していきましょう。
やる気を極限まで上げる方法!ヘルパーズハイの驚くべき効果 まとめ
- 誰かを助けたり、誰かの役に立ったりしてやる気を上げる方法
- ヘルパーズハイを行うとドーパミンが分泌されてやる気が上がる
- 知り合いでも他人でもどちらにもヘルパーズハイの効果がある
- 人助けは、席を譲るなどの些細なことでOK
- 人の役に立つことを考えて紙に書き出す
- その中から3つ程度、継続的に行う
- 1日の中で人助けをしたという感覚になった出来事を紙に書き出す
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