仕事ができるように見えて、しかも高評価を受ける人は、尊敬される人が多いですよね。
そのため、周りから尊敬される人は、給料が上がりやすいし、出世もしやすくなるのです。
一方で、しっかり仕事をしているにも関わらず、仕事の出来を7割くらいにしか評価されない人もいます。
この、尊敬される人と評価されない人の違いは、いったい何なのでしょうか。
もしかするとあなたは、「自信満々に見えるかどうかじゃないの?」と思うかもしれませんね。
しかし実は、自信満々でいることは、マイナスの評価を受けることもあるんです。
尊敬される人が持っているもの、それは「謙虚さ」。
この謙虚さを持ち合わせているかどうかで、受ける印象が変わります。
しかも、謙虚さを持っていると、仕事や人間関係が楽になるんです。
そこで今回は、尊敬される人が持っている謙虚さの大切さを中心に、お伝えします。
なぜ謙虚さが必要なのか
1.3倍の評価が得られやすくなる
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの研究によると、自分のスキルや能力に対して、謙虚に相手に伝えた場合、実際のものよりも1.2~1.3倍の評価が得られることが分かっています。
逆に自信満々に説明すると、実際の能力よりも0.7~0.8倍にしか評価されなくなるのです。
なぜ自信過剰だと評価が下がるのかというと、相手の自尊心を脅かしてしまうから。
相手からすると、そのような人にはケチ付けたくなりますよね。
自分にはどんな能力があって、どんな役に立てるのかは示すべきですが、それがすごいことなどと、必要以上に大きくアピールしてはいけないんです。
頼られる存在になる
アメリカの経営コンサルタントのジムコリンズは、30年に渡って数百人にものぼる経営者を調査してきました。
その結果、派手な言動をして自分をアピールする人に仕切られるよりも、自分を表に出さない謙虚な経営者の方が、業績が良かったことが分かったのです。
自信過剰で自己アピールが強い人は、会社は自分のためのものであり、社員は自分のために働くものと考えている傾向にあります。
そんな経営者の元で働いている社員たちは、経営者のことを嫌っている人がとても多いようです。
一方、謙虚な人は、人の話をよく聞いてチーム全体のことを考えた経営を目指すため、人から頼られて尊敬される人になります。
評価されない自信過剰の人の特徴
ステータスゲームをしている
ステータスゲームとは、常に相手と競い合って、「俺の方が上だ。」と豪語することです。
相手と競うということは、相手から奪い合っている状態。
それでは、足の引っ張り合いになり、チーム全体が上手くいきません。
人と比べ合っているうちは、評価されないのです。
人の話を聞かずに誤った判断をする
自信過剰になっている人は、自分が正しいと思い込んでいるので、人の話を聞こうとしません。
そのため、自己中心的に物事を考えてしまい、誤った判断ばかりしてしまいます。
しかも、間違っていることに自分では気づかないんですよね。
また、自信過剰だと高圧的になり、そのような人と積極的に話をしたいと思う人は激減します。
するとますます、アドバイスを得られなくなって自分だけ外れた道へ進んでしまうんです。
非現実的な目標を立てる
自信過剰になると、将来自分の身に起こるであろうことの準備を怠ります。
しかも、「俺はできる。」と思い込んでいるため、非現実的な目標を立てて無茶をしようとするんです。
でも、準備をせずにいきなり結果を出そうと飛び込むので、必要以上に高い目標と現実の自分との落差が激しくなり、絶望することになってしまいます。
高い目標を立てたとしても、数字で計測できればいいんですよ。
なぜなら、前に進んでいる感覚を得て、モチベーションが上がるから。
しかし、自信過剰の人は振り返ることをしないので、何もできなくなって次第に能力が下がっていきます。
その結果、仕事ができない人だとラベルを張られてしまうのです。
相手のプライドを傷つける
自信過剰の人は、相手と張り合って蹴落とすことで優越感を得るため、相手の自尊心を平気で傷つけようとします。
しかも本人は、相手を傷つけているとは感じていないんですよね。人のことを考えないので。
自尊心を傷つけられた側は、そんな人の印象を悪く思います。
そのため、いくら仕事を頑張っても評価が上がらず、また相手を蹴落とそうとして悪い評判を得るという悪循環に陥るのです。
目の敵にされる
あたかも才能があるかのように、自信過剰に振舞っていると、人から憎まれる存在になります。
そして仕事で失敗したときには、「ざまぁ、みやがれ。」などと喜ばれ、誰も助けてくれません。
これは、尊敬される人の特徴と大きな違いですよね。
尊敬される人は、ミスすると、必ず誰かが手伝ったりフォローをしたりしてくれます。
でも、自信過剰で評価されない人は、ミスすると人が離れていくんです。
尊敬される人になる極意
自分を過大評価しない
ここまでの話を聞くと、「とにかく自分の能力を認めなければいいんでしょ。」と思うかもしれませんが、それは少し違います。
相手が褒めてきたことに対して否定してしまうと、自分の能力と相手の意見の両方を否定してしまうことになるからです。
自分の能力を認めることは大切です。
でも、決して大きく見せてはいけない、というバランスが大事なんです。
例えば、「上手くいっているね。」などと言われたとき。
「そうなんだよね、あはははっ。」などと言うと、「何こいつ調子こいてるんだ。」と思われて、人が離れていくことでしょう。
そうではなく、「たまたまかもしれないし、これから上手くいかないことも出てくるかもしれないから、この部分には気を付けようと思う。」などと、相手の話を受け入れつつも、謙虚さを忘れないことが大切です。
人の話を聞き入れる
人の話をよく聞く経営者が上手くいくように、私たちも人の話を聞く癖を身に付ける必要があります。
色々な人の話を聞いて、結果的にどうするかを自分自身で決めるのです。
人によっては、無茶苦茶なアドバイスや言い分を言ってくるかもしれません。
でもそこは、「そうかもしれないね。」などと相手を否定せずに受け流します。
否定してしまうと、その人と張り合うことになるので、周りからは同類と思われるし、その人からは悪い印象を持たれるしで、良い結果が生まれないんですよね。
人の話をそのまま実行する必要はありませんが、自分なりに良いように解釈して、良い結果を生むためにはどうするべきかを考えると良いでしょう。
自分だけでなくチーム全体を考える
自信過剰だと、どうしても相手から奪うことを考えるので、上手くいかなくなるんです。
そのため、自分だけでなく、チーム全体が良くなるためにはどうしたら良いかを考えます。
勘違いしてほしくないのですが、自分の利益を考えることも大事ですよ。
だって、自分が上手くいかなかったら、周りの人たちも上手くいかないので。
なので、自分と自分の周りの人たちが上手くいくにはどうしたら良いかを考えることで、チーム全体が良くなっていくんです。
相手のことを考えた仕事をすると、結果として手伝ってくれる人が増えたり、雑務などの面倒な仕事を振られなくて済むようになります。
そしていつの間にか、頼られる存在かつ、尊敬できる人になっていることでしょう。
まとめ
謙虚さを持つことが、尊敬される人になるためには重要という話を中心に、お伝えしました。
どうせ同じだけ仕事をするのであれば、良く見られた方が、評価も給料も上がりやすいし、尊敬されるし、雑務的な面倒なことも振られずに済むので、得ですよね。
とはいえ、いきなり謙虚になれと言われても難しいし、私だって完璧に謙虚な人間ではありません。
でも、自信過剰にだけはならないように気をつけています。
自信過剰になると、足をすくわれるのが落ちですからね。
それから、能力が高いと思われるためには、『尊敬される人と舐められる人の違い、実績が重要ではなかった』でもお伝えしたとおり、少し先の将来を話して、相手に希望を示すことも大切です。
もちろんこれは、尊敬される人になるためのテクニックというよりも、自分自身を高めるための方法としてです。
これらのことを肝に銘じて、私も自分自身を成長させていきたいと思っています。
なのであなたも、尊敬される人を目指すための一つの糧として、今回お伝えしたことを試してみてください。
ムリせず尊敬される人になる極意!仕事や人間関係が楽になる まとめ
- 1.3倍の評価が得られやすくなる
- 頼られる存在になる
- ステータスゲームをしている
- 人の話を聞かずに誤った判断をする
- 非現実的な目標を立てる
- 相手のプライドを傷つける
- 目の敵にされる
- 自分を過大評価しない
- 人の話を聞き入れる
- 自分だけでなくチーム全体を考える
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