セルフコントロールとは、誘惑や欲望を抑えて、やるべきことを先にやり遂げる能力のことです。
このセルフコントロールが低い人は、あらゆる面において不幸を感じてしまうもの。
例えば小学生の時、あなたは夏休みの宿題を早めに終わらせて遊んでいましたか。
それとも、遊びっぱなしで、8月最後の3日間を徹夜して宿題をしていましたでしょうか。
私は後者だったので、小学生の夏休みの最後はいつも駆け込んでいて、楽しい思い出が台無しに。
大人になった今も、8月末はなんだかイヤな気分になります。
このように、セルフコントロールが低いと、結果的に不幸を感じるようになってしまうんですよね。
「生きていて幸せ」と感じるためには、セルフコントロールを鍛える必要があります。
それに、セルフコントロールが高ければ、色々なことに手を出さなくなり、トラブルに巻き込まれることが、グッと少なくなるのです。
そこで今回は、セルフコントロールの大切さを中心にお伝えします。
セルフコントロールが低い人の運命
本当のチャンスを逃す
セルフコントロールが低いと、欲望や誘惑、衝動に上手く対処できず、あらゆるものに手を出すようになります。
すると、何もかもが中途半端になり、満足が得られにくくなるのです。
また、本当のチャンスが訪れた時に、それを見定めることができず、上手くいくきっかけを逃してしまうことが多々起きます。
例えば、スマホゲーム。そのゲームをしたからといって、おかねが増えることもなければ、人間関係が良くなることもありませんよね。
むしろ、悪化します。
でも、スマホゲームには依存性があるので、どうしてもやりたいという衝動に駆られてしまう…。
それを我慢できずにゲームばかりしていると、本当はビジネスチャンスがあったり、新しい出会いがあったかもしれないのに、それを逃してしまうことになるんですよ。
このように、セルフコントロールが低いと人生の大半を損してしまうことになるのです。
葛藤に支配されやすい
私たちは色々な欲望を持っていて、そのため、新しいことに挑戦したり、様々なアイディアを生み出したりします。
しかし、セルフコントロールが低いと、あれもやりたい、これもやりたいという葛藤が生まれ、選択することができなくなってしまうんです。
葛藤があると、モヤモヤして判断力が低下しますよね。
すると、自分自身がだんだん嫌になり、自己嫌悪に陥りやすくなってしまいます。
幸福感を味わえなくなる
好き放題、色々とやる人は、人生の幸福度が低くなることが、アメリカのシカゴ大学の研究で分かっています。
114人の被験者に記録用のスマホを渡し、自分が欲望や衝動を感じた時と、さらにそれに身を委ねてしまったのか我慢できたのかを記録してもらう。
この結果、我慢するときは我慢してやるべきことを行ったセルフコントロールが高い人たちは、他の被験者と比べて人生の満足度が高いことが分かった。
逆に、欲望に負けて色々と手を出している人たちは、不幸を感じやすいことが分かった。
一見、我慢せずにやりたい放題やった方が、幸せを感じやすいように思いますが、実は逆のようです。
満足感や充実感を味わうためには、多少の我慢が必要ということですよね。
セルフコントロールを高める方法
短時間でも欲望をコントロールする
先ほどのシカゴ大学の研究から、欲望を我慢して打ち勝ち、その先にある大きなものを手に入れた喜びの方が、短期的な欲求を満たす喜びより大きいということが分かりました。
しかも、その我慢は、数カ月や数年といった長期間ではなく、短時間だけでもコントロールできたという感覚があると、満足度が上がるのです。
なので、衝動に駆られたときは、一度、「ちょっと待てよ。」とストップして、本当にそれが自分に必要なものなのか、ただ単に欲しいからという理由で手に入れようとしていないかどうかを、考えると良いでしょう。
数日、あるいは数時間経つと、「やっぱりいらないや。」とセルフコントロールすることもできるのです。
欲望はつぶさずに分散する
欲望を我慢し続けても、あまりメンタルに良くありません。
そもそも、手に入れたいという欲望があるからこそ行動に移すので、その欲望をつぶす必要はないんです。
ただ、欲望のままにやりたい放題やっても、幸福度が下がるだけですよね。
ではどうするかというと、欲望を分散させます。
やるべきことを先にやり、そしてその先にある欲求を満たし、そしてまたやるべきことをやって欲求を満たす。
このように、自分の欲望や衝動をコントロールする練習を普段から行うと、セルフコントロールが高まるのです。
1時間だけでもやるべきことに集中する
シカゴ大学の研究では、短期間の我慢でも満足度が上がることが分かっているので、1時間だけでもやるべきことを先にやった方が良いといえますよね。
1時間は長いと感じるのであれば、5分だけでもOKです。
【面倒くさいは病気か?後でをすぐやるに変える心理テク】でお伝えしたように、私たちのモチベーションがアップルすのは、「人生の目的や意味を見出している時」か「何か作業をやり始めた時」。
つまり、5分間だけでも欲望を我慢して先にやるべきことをやろうとすると、次第にモチベーションが上がってきて、あっという間に1時間ほど集中して作業が進むようになるんです。
すると、必要がなかった欲望は忘れることができますし、もし必要な欲望だとしても、やるべきことをやった後に満たした欲望は、満足度を高めてくれることでしょう。
欲望を満たす前に、やるべきことを先に行うことが、セルフコントロールを高める方法なのですよ。
まとめ
セルフコントロールが高い人は、好き放題やるのではなく、何かを我慢して極めたその先に、自分がやりたいことの結果を求めます。
と、偉そうに語っている私ですが、まだまだセルフコントロールは低いです。
どうしても仕事をさぼりたくなりますし、休憩したくなりますし、遊びたくなります。
でもその前に、少しでも良いから作業を進めることを心がけています。
一度作業を始めれば、数時間は没頭できるんですよ。
すると、少しばかりは前に進みますよね。
【やる気が出ない原因は習慣にあった!モチベUPの絶対的方法】でもお伝えしたとおり、「少しでも前に進んでいる」という感覚を創り出すことが、モチベーションアップになりますし、セルフコントロールを高めることにもつながるのです。
なので、本当は先に自分の欲求を満たしたいんですけど、ちょっとでも良いから作業を進めた後にしようと、自分に言い聞かせています。
また、よく聞く話ですが、週末や連休の休暇の計画を考えたりすることってありますよね。
そのこと自体は、目標になりますし、先に仕事をすることになるので良いのですが、仕事中も「早く休みてぇ。」などと休暇のことばかり考えていると、休暇の満足度が低くなってしまいますよ。
欲望は分散させて、やるべきことをやる時は集中する、これがセルフコントロールを高める鉄則です。
もしあなたが、「ちょっと最近我慢が足りていないな、セルフコントロールが低いかも…。」などと感じているのであれば、短時間で良いので、やるべきことを先にやることを心がけましょう。
そのようにセルフコントロールすることが、人生を損することなく、満足感・幸福感を味わう秘訣なのです。
セルフコントロールの低い人があらゆる人生で損する理由 まとめ
- 本当のチャンスを逃す
- 葛藤に支配されやすい
- 幸福感を味わえなくなる
- 短時間でも欲望をコントロールする
- 欲望はつぶさずに分散する
- 1時間だけでもやるべきことに集中する
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