人から妬まれると、人付き合いがとても面倒になりますよね。
今まで仲良くしていたのに、あるいは味方だと思っていたのに、急に妬まれるようになることもあるんです。
例えば、「PTAの役員頑張ってね、応援するよ。」と言っていた親戚が、ちょっとこちらの方が上手くいくと、「なんだあいつ、先生に媚売りやがって。」などと、突然ある事ない事を人に言いふらし、敵になることもあります。
これは、めちゃくちゃ面倒ですよね。
こちらとしては、裏切られた感がハンパないわけです。
以前、【人付き合いが面倒すぎる!ウザい奴に絡まれたときの対処法】でもお話ししたように、基本的には、人付き合いが面倒な人とは距離を置いた方が良いですよ。
でも、どうしてもそれができない場合がありますし、だからといって相手に反発してしまっては、あなたもその面倒なヤツと同じレベルになってしまいます。
そこで今回は、妬まれる原因を知って大人の対応をするための3つの戦略についてお伝えします。
なぜ妬む心理が発生するのか
アメリカのジョージア大学の心理学者であるアブラハム・テッサー氏は、妬まれる原因は2つに限定されると提唱しています。
次の2つのうちどちらか、又は両方揃うことによって、相手から妬まれることになり、その人との人付き合いが面倒になってしまうのです。
原因1:自分と関係ある分野で他人が成功する
人は、自分が関係している分野において他人が成功や失敗をすると、自ずと自己肯定感が上下します。
例えば、全く別の業種で自分とは関わりのない見ず知らずの人が上手くいっていることを耳にしても、なんとも思いませんよね。
ところが、自分と同じ業種で、しかも年齢が近くて働いている年数が同じ人が、自分の年収の倍以上あるなどと聞くと、羨ましくなって妬みが発生するんです。
そして、「あの人は何かずるいことをしているから、収入が多いんだ。」などとステレオタイプ(偏見や先入観)を持つようになります。
そのため、あなたが妬まれて人付き合いが面倒になることを回避したいのであれば、相手より自分の方が勝っているというようなことは、言わない方が良いのです。
原因2:身近な人間が成功する
距離感がとても大事で、自分と近しい人間が成功すると、妬みが生まれます。
自分がよく知っている人、いつもよく合う人が成功することが、妬みに変わるんですよね。
他人と張り合うのはよくなくて、男性がよくやってしまうのですが、マウンティング(競い合って自分の方が上だと示すこと)をすることが妬まれる原因になります。
起業家は特に気を付けないといけないのですが、上手くいき出すとやっぱりどうしても共感力が落ちて相手を気遣うことをしなくなったり、自慢したりしてしまいます。
すると、周りの人たちから妬み、反感、嫉妬などを買って、再びどん底へ落ちてしまうのです。
(これを「デスゾーン」といいます。)
全ての人と縁を切って、自分が遠い存在になることができれば妬まれることはなくなるでしょうが、人として生きていく以上、完全に一人になることはできませんよね。
そのため、謙虚さを持って相手に接することで、妬まれる原因を和らげることができるのです。
妬まれないための3つの戦略
妬まれる2つの原因が発生してしまっても、妬まれない戦略がありますので、それについてお話しします。
【尊敬される人と舐められる人の違い、実績が重要ではなかった】でお伝えしたとおり、謙虚さを持つことが欠かせません。
そして、それに加えて相手を肯定することがとても重要になってきます。
謙虚さを持って接する+他人を肯定する
=相手を味方に付ける
ということです。
たとえ、人付き合いが面倒なヤツでも、成功者に認められたり褒められたりすると嬉しくなります。
そして、成功者の見方をしたくなるのです。
その戦略を3つお伝えします。
戦略1:相手を褒める
まず一つ目はそのままですが、あなたを妬んで攻撃する人を、あえて褒めます。
あなたを叩いてきた人に対して反抗して叩き返すと、さらに足を引っ張ってくるので、面倒になるんです。
相手は、あなたに脅威を感じているので妬むようになります。
なので、「あなたに攻撃するつもりはありませんよ」と相手に示すために、相手を褒めてあげると良いのです。
「なるほど、それも一理あるかもしれないね。教えてくれてありがとう。」などと、相手を肯定して褒めることで、人付き合いが面倒になる状態を回避することができるでしょう。
戦略2:価値観の違いをそれとなく伝える
あなたが大事にしていることと、相手が大事にしていることは違うことを示してあげると良いです。
例えば、「自由でいいよね。」などと嫌みを言われたとき、
「君は家族を大切にしているでしょ。その家族のために稼ぐことは誇れることじゃないのかい?俺は色々な景色を見たいから、稼いだお金を自分のために使っているんだ。君が身近な人を大切にする心は、俺では真似できないよ。」
というように、相手にとって大事なことは何かをテーマにして褒め返します。
相手は、自分が大切にしていることや素晴らしいことに気づいていない場合が多いので、そこを褒めて、単に考え方や価値観が違うだけですよ、ということをそれとなく示してあげるのです。
戦略3:その人の夢や目標を聞く
人は、自分の計画やビジョンを聞いてもらえると嬉しくなります。
相手のことを良く知らずに、戦略1や2が使えない場合、相手に夢を語らせて自慢させてあげると良いでしょう。
私たちは、セルフバリケーション(自己確証)といって、想像しているとおりの有能な人間に周りから思われたいと思うし、他人から良く思われたいと考えています。
そこで、相手の夢や目標を語らせて、「すごいね、俺では思いつかないことだ。」などと肯定することにより、人付き合いの面倒さを回避する確率をグッと減らすことができるのです。
まとめ
妬まれる根本的な原因は、相手の自己肯定感が下がることです。
自己肯定感が下がるということは、名誉が傷ついている状態。
あなたは傷つけているつもりはなくても、相手が攻撃されたと感じてしまうと、それが妬みに変わって、人付き合いが面倒くさいことになるんです。
私たちって、人よりも優位になりたいし、そのことを自慢したいって思うじゃないですか。
そして実際にそれをやると、妬みに変わってしまうんですよね。
人から妬まれて人付き合いが面倒になることを回避するためにも、謙虚さを持って相手を肯定することが必要不可欠。
そのように、器を大きくして大人の対応を取ることで、相手の妬みを静めることができ、しかも味方につけてコントロールすることも可能になるでしょう。
妬まれることが原因で人付き合いが面倒に感じているのであれば、戦略1~3をぜひ試してみてください。
人付き合いが面倒なヤツの対処法、妬まれる原因と3つの対策 まとめ
- 原因1:自分と関係ある分野で他人が成功する
- 原因2:身近な人間が成功する
- 戦略1:相手を褒める
- 戦略2:価値観の違いをそれとなく伝える
- 戦略3:その人の夢や目標を聞く
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