よく、人の話や目の前の作業に集中できないことってありませんか。
もしそうだとすると、あなたは起業に向いてる人かもしれません。
起業が向いてる人の特徴の一つとして、色々なアイディアが湧き出てくるというものがあります。
アイディアが湧き出てくるというよりも、色々なアイディアを考えて試すと言ったほうが良いかもしれませんね。
そのように、アイディアを考えては試すということをしている人達は、どのような特徴を持っているのでしょうか。
ヒントは、「リーキーアテンション」。
そこで今回は、ノースウェスタン大学の研究を元に、起業が向いてる人の特徴についてお話します。
注意力は低い方が良い?
ラボン図形のテスト
ラボン図形とは、同じ文字や図形が並んでいる中に、一つだけ似ているけど他とは違うものが混ざっている図形のことです。
例えば、「る」とたくさん書かれている中に、一つだけ「ろ」と書かれてあるような図形。
そのようなラボン図形を使って、ノースウェスタン大学は、注意力とクリエイティビティに関する実験を行いました。
テストは、簡単なラボン図形と難しい図形を切り替えながら行い、どれくらい注意力があるのか測定するもの。
注意力がある人は、指示どおりに注目でき、切り替えが上手でした。
反対に、注意力が低い人は、反応が遅かったり、間違いが多かったりしました。
クリエイティビティが高い人達
図形のテストを行った後、クリエイティビティ(問題解決などのアイディア出し)に関する実験を行ったところ、なんと注意力が低い人達の方が、高い人達よりもより多くのアイディアを出す傾向にあったんです。
注意力が高い人達は、そうでない人達に比べ、確かに作業の効率は良かったのですが、意外な発見をしにくい傾向にあります。
アイディア出しのみに注目した際には、注意力が低い人達に軍配が上がる結果となりました。
リーキーアテンションとは?
リーキーアテンションとは、人の話や目の前の作業に、半分は集中しているけど半分は別の方へ意識が飛んでいる状態のことを指します。
リーキーアテンションを直訳すると、「注意が漏れる」という意味です。
あなたにも、そのような経験がありませんか。
注意が完全に反れているのではなく、一応人と会話をしている意識はあるけれど、頭の中で色々と別のことをイメージしてしまうこと。
実は、先程の図形の実験では、注意力が低い人達は実験中に、リーキーアテンション状態になることが分かったんです。
昔よりも今の時代のほうが、オリジナリティが求められるので、リーキーアテンションが頻繁に起こるのであれば、起業に向いてるかもしれませんよね。
注意力が高くても大丈夫
「えっ、じゃあ注意力が高い人達は起業しないほうが良いってこと?」
と思うかもしれませんが、そんな事はありません。
あくまでも、アイディア出しという点において、リーキーアテンションになりやすい人のほうが有利ですよという話です。
むしろ、注意力が高い人達は、多少周りが騒がしくても作業ができます。
なので、カフェや人通りが多いところなどのノイズがあるところへ行き、気を散りやすい状態にすることで、アイディアが思い浮かびやすくなります。
ただ、注意力が高い人も低い人も、アイディアをまとめたり形にするときには、静かな部屋など人の邪魔が入らないところで作業すると良いでしょう。
まとめ
集中して作業しないといけないのに、色々なことを思い浮かべてしまって、全く手が進まないことってありませんか。
私はよくあります。(ブログ書いている時もそれをやっちゃいます。)
人と会話しているときには、何かの単語がトリガーとなって、そこから連想ゲームを自分の頭の中で始めてしまうほど。
よく、「人の話聞いてる?」って言われます。
はい、ちゃんと聞いていますよ、2割くらいは。
たまーに、しかめ面したりニヤニヤしたりしている自分に気づいて我に返るんですが、端から見ると単なる危ないやつですよね。
決して、自分がアイディア出しが上手いと自慢しているわけではありませんよ。
むしろ、毎日全然良いアイディアが思い浮かばずに苦しんでいます。
まれにアイディアが思い浮かぶことがあるんですが、なにせ実行力が欠けているので、考えるだけムダになることが多いんですよね。
今回は、アイディア出しに着目したときに、リーキーアテンションになりやすい人の方が有利かもしれないというお話をしました。
リーキーアテンションにならなかったとしても、外を散歩したりシャワーを浴びたりすると、良いアイディアが降ってくることがあるので、行き詰まった時に試してみてください。
ちなみに、シャワーを浴びるとアイディアが思い浮かぶことは『人生を生きる意味をお風呂で見つけるための4つのポイント』でも話しているので、合わせて確認しておきましょう。
起業が向いてる人の特徴!アイディア出しに必須な才能について まとめ
- 注意力がある人は切り替えが上手い
- 注意力が低い人は反応が遅かったり、凡ミスをしたりした
- 注意力が低い人の方がより多くのアイディアを出す傾向にあった
- 注意力が高い人は作業効率が良かった
- 目の前の事に半分は集中していて半分は別のことを考えている状態
- 会話中の単語など、何かがトリガーとなって別のことを思い浮かべてしまう
- リーキーアテンションになる人は起業に向いてるかもしれない
- 多少ノイズがあるところに行くと気が散ってアイディアが出やすい
- アイディアをまとめる時には静かな場所で作業するべき