「ゼロイチ起業で稼ぎまくって成功してやるぞ!」と意気込んだはいいものの、全くアイディアがない状態で上手くいくわけがないですよね。
ゼロイチで起業するためには、たくさんのアイディア出しが欠かせませんし、そのアイディアをどういう手順や手法で形にすべきかも考えながら試す必要があります。
そんな時、役に立つのがマインドマップノート術です。
思い付いたことを、ただ単にノートに殴り書きするよりも、マインドマップにした方が記憶に残りやすく、アイディアを形にしやすいのです。
ところで、マインドマップと聞くと、何か絵を描かないといけないのだろうか、面倒くさいなと思うかもしれませんね。
でも、そんなたいそうなものを書かなくても、メモを取る際に気軽にマインドマップを活用すれば良いのです。
そこで今回は、ゼロイチ起業の際にマインドマップを活用してアイディアをばんばん出す方法についてお伝えします。
ゼロイチ起業に欠かせないこと
とにかくアイディアを出す
【サラリーマンのための週末起業、アイディアが湧き出る法則】でもお話ししたように、これからの時代は、アイディア勝負です。
どんなことで稼ぐのかアイディアを思い付く限りたくさん書き出し、それを少しずつ試していくのです。
そのアイディアは、「こんなことをやろう」というような大きなものから、手順や手続き関係の小さなことまで考えます。
ただし、ゼロイチ起業だからといって、全くのゼロから考える必要はありません。
世の中にあふれているアイディアの中から、足したり掛けたりして融合させれば良いのです。
そのようにして、アイディアをたくさん出すことが成功のカギとなります。
アイディアをノートに書く
もちろん、アイディアを考えただけではすぐに忘れてしまうため、ノートにメモを取る癖をつけましょう。
思い付いたことを何でも良いので、メモしておきます。
すると、後々行き詰った時にノートを見返すと、解決するために役立つときがあるのです。
実際に事業を始めると、アイディアを考えている時間があまりない場合もありますので、起業する前にたくさんのアイディアをノートに記録しておくことが大切です。
ノートを取る際に気を付けるべきこと
ノートに求めるものとは
ノートにアイディアを書いて終わりでは意味がありません。
それでは、ノートを書くことが目的となってしまっています。
そうではなく、とにかく発想を広げるためにノートを取るよう心がけ、それを一つずつ試していくことを目的としましょう。
ポイントは3つある
一般的に、ノートに記録するポイントは、3つあります。
- 理解を促す
- 記憶を定着させる
- 創造力につなげる
頭の中で考えたことを実行しようとしたとき、メモを書いてから実行する時とそのまま実行する時とでは、行動の速さや正確性に違いが出ます。
私たちの脳のワーキングメモリ(短期記憶)には、物事を覚えていられる数が3~5つと決まっているため、メモも何も取らずに実行しようとすると、途中でテンパってしまうのです。
そうならないよう、効率よく行うためにも、一度ノートなどにメモを取ると良いのです。
ノートをマインドマップ形式にすると良い理由
知識が定着しやすい
ノートの取り方の一つに、マインドマップがありますよね。
マインドマップとは、トニー・ブザンが考案したもので、階層構造(1段、2段、3段…)を軸に記録を取る方法のことです。
ところで、マインドマップは、ノートの取り方として優れているものなのでしょうか。
それを解明すべく、カナダのサイモンフレイザー大学が、2006年にメタ分析を行いました。
ノートの取り方に関する55件の研究をさらに分析し、5,818人分のデータを解析した。
その結果、本を読む際にマインドマップで記録を取ると、何もしない場合と比べて、およそ3倍程度、記憶に残りやすくなることが分かった。
しかも、本を再読したり、その内容についてディスカッションするよりも、マインドマップを1回取る方が、効果的のようである。
読書や調べたことをマインドマップにしておくことで、理解力が上がり、記憶に定着しやすくなると考えられる。
なぜマインドマップは知識が定着しやすいかというと、後述のように、知識の置き場を覚えていられるからです。
アイディアや実行する手順を覚えておきたい時に、マインドマップは活躍するといえるでしょう。
アウトプットにも最適
マインドマップは、調べたことをインプットしておくことにも使えますが、そこから発想を広げるためのアウトプットにも活用できます。
先ほどの分析で、インプットの際にマインドマップを活用することにより、理解力と記憶力が増すとお伝えしました。
別の研究では、理解力と記憶力が増すと創造力が上がることが分かっています。
つまり、マインドマップでインプットするということは、同時にアウトプットも行うことができるということです。
覚えたいことをマインドマップに記し、そこからさらにあなたのアイディアを創造することも可能なのですよ。
マインドマップの正しい使い方
知識の置き場を決める
マインドマップとは、階層構造(ブランチ(枝分かれ)を書くこと)により記録するものと先ほどお伝えしました。
そもそも、なぜわざわざ階層構造にするのでしょうか。
それは、知識を置く場所を決めて、記憶に定着させるためです。
階層構造にすることにより、書いたことを思い出したい時に、「確かこの場所に書いたよな…」と思い出すことができるのです。
大きく描き過ぎない
マインドマップの書き方の文献などを見ていると、色々な色を使ってカラフルに、しかもたくさんの階層構造で描かれていることが多いです。
そのため、紙いっぱいいっぱいに描かないといけないのかなと思いがちですが、必ずしもそれが良いとは限りません。
『ノートを取る際に気を付けるべきこと』の『ポイントは3つある』でお伝えしたように、私たちのワーキングメモリは3~5つです。
なので、ブランチも3~5つの方が覚えやすくなります。
記録する内容にもよりますが、できるだけコンパクトなマインドマップを心がけると良いでしょう。
覚えられない部分に落書きをする
落書きをすると、その部分が記憶に残りやすいという研究があります。
そのため、マインドマップを描いた時に、なかなか覚えられない部分やどうしても覚えておきたいところの近くに落書きをすると良いのです。
マインドマップの事例を見ていると、たくさん絵を描いているものがありますが、派手過ぎると返って覚えづらくなることもあります。
それに、マインドマップを描くことが目的になってしまいかねません。
『ポイントは3つある』でお伝えしたように、ノートは理解力、記憶力、創造力のために記録するもの。
そのため、マインドマップはできる限りシンプルに描き、重要な部分などに少し落書きをすると、本来のノートの役割が発揮できるでしょう。
ゼロイチ起業のアイディア出し
ここまでで、ノートを取る時はマインドマップを活用すると良いということは理解できたことと思います。
では、ゼロイチ起業のためのアイディア出しには、マインドマップをどのように活用すると良いのでしょうか。
それは、空白マインドマップを用意しておいて、そこにどんどんアイディアを埋め込んでいくという作業を行うと良いのです。
手順は以下の通り。
- Step1:3×3の空白マインドマップを描く
- Step2:1日1個のマインドマップを埋める
- Step3:昨日と同じことは書かない
- Step4:1週間後にマインドマップを見比べてアイディアを固める
ポイントは、データでも手書きでも良いので、あらかじめ3×3の空白マインドマップを用意しておき、無理矢理でも良いので3×3の空白を埋めることです。
その作業を毎日繰り返すうちに、創造力が高まりますので、ぜひ行ってみてください。
まとめ
ゼロイチ起業のアイディア出しをする際に、マインドマップを活用する方法を中心にお伝えしましたが、マインドマップは完璧なものではないことをご承知おきください。
実は、マインドマップの効果がない人もいます。
それは、何でもすぐに抽象化して覚えることができる頭の良い人です。
教科書を一度見ただけで覚えてしまったり、人の話を一回聞いただけで理解してしまうような学習能力が高い人は、マインドマップの恩恵が得られないことが分かっています。
それどころか、逆に創造性が下がってしまう場合もあるのです。
マインドマップは、一言でいうと認知機能をサポートするツールです。
そもそも、物事の解釈が鋭い人や記憶力が良い人のように、認知機能が優れている人は、活用する必要がないということですよね。
それよりも、ToDoリストなどを活用して、思いついたことを次々にこなしていった方が良いのです。
時と場合と使う人によって、マインドマップを活用するか、違うノートの取り方を活用するかを分けた方が良いといえるでしょう。
それから、空白マインドマップはゼロイチ起業のアイディア出しの際に使うとお話ししましたが、アウトプットだけでなく、インプットにも活用できます。
例えば、本を読むとき。
本の内容を全て書こうとすると覚えられないため、優先順位をつけて、今の自分に必要なことだけをメモすると本から恩恵を得られます。
- Step1:3×3の空白マインドマップをつくる
- Step2:本を読む
- Step3:空白マインドマップを埋める(それ以上は書かない)
- Step4:もう一度本を読み返す(斜め読みでもOK)
こうすることにより、より本の内容に対する理解度が高まります。
「3×3の空白マインドマップだけでは足りないんですけど。」という場合は、さらに3×3のマインドマップを3つ4つ作ってみてください。
ブランチを5個も10個も作って大きく描くよりも、小さなマインドマップを複数作った方が記憶に残りやすくなるはずですよ。
ゼロイチ起業のためのネタ探し(インプット)、そしてアイディア出し(アウトプット)の際には、ぜひマインドマップノート術を活用しましょう。
ゼロイチ起業に最適!社畜卒業の稼ぐマインドマップノート術 まとめ
- とにかくアイディアを出す
- アイディアをノートに書く
- ノートに求めるものとは
・理解を促す
・記憶を定着させる
・創造力につなげる
- 知識が定着しやすい
- アウトプットにも最適
- 知識の置き場を決める
- 大きく描き過ぎない
- 覚えられない部分に落書きをする
- Step1:3×3の空白マインドマップを描く
- Step2:1日1個のマップを埋める
- Step3:昨日と同じことは書かない
- Step4:1週間後に見比べてアイディアを固める
- Step1:3×3の空白マインドマップをつくる
- Step2:本を読む
- Step3:空白マインドマップを埋める(それ以上は書かない)
- Step4:もう一度本を読み返す(斜め読みでもOK)
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