終身雇用が崩壊し、サラリーマンが週末を使って起業することは、当たり前の時代となりました。
「起業」と聞くと、会社でも立ち上げて何か大きなことでもするのだろうかと思いがちですが、副業程度の小さなことから始める人がほとんどです。
今は昔と違い、サラリーマンでも週末に起業することができるのです。
ところで、起業しようにも何から手を付けたら良いのかわかりませんよね。
それに、そもそもどんなことで稼ぐのかを考えないといけません。
サラリーマンが週末に起業するための第一歩は、稼ぐためのアイディアをできる限りたくさん出すこと。
そこで今回は、サラリーマンが週末に起業するためのアイディアをドバドバ出す方法を中心にお伝えします。
昔と今の起業の違い
昔の起業とは
昭和時代の起業家は、リスク中心でギャンブルのようなことをやって事業を行っていました。
銀行から多額の借入をして、成功するか否か勝負するという感じで、度胸とお金が必要な時代でした。
大きな石油会社や製鉄工場、自動車工場を創るようなイメージです。
昭和までの起業家は、リスク趣向型であり、起業するためには多額の資金を必要としたのです。
少し前までの起業
平成に入ると、IT関連が一気に加速し始めました。
すると、多額の資金でギャンブルのような事業を行うことが通用しなくなってきたのです。
この辺りで登場し始めたのが、ヒルズ族と言われるような人たち。
IT企業を立ち上げて、ある程度成長した段階で売り、また会社を立ち上げては売るという形で資産を築き上げていました。
「会社を売ると、今後の収入がなくなるのでは?」と思うかもしれませんが、ほとんどの場合、自分自身が筆頭株主(会社の株式を最も多く保有している株主)であり、そこから利益を獲得できます。
また、役員報酬という形で、月に数百万円が働いていなくても自動的に振り込まれてきます。
ビジネスオーナーというやつですよね。
そのようにして、リスク半分、賢さ半分で成功を手に入れる時代だったのです。
今後の起業の仕方
これらの話を聞くと、
「やはり起業にはお金が必要なのでは?それにリスクも取らないといけなさそうだし…。」
と不安に思うかもしれませんが、これからの時代は、超ローコストで起業することができます。
しかも、企業に匹敵するほどの利益を個人で獲得することが可能になる、とまで言われているのです。
今までは、銀行から借入れをしないと稼ぐのが難しかったのですが、今は借入せずに月に数万円程度で起業することができます。
ユーチューバーやブロガーなどが良い例です。
もちろん、大きな企業へ発展させることも可能です。
最初は個人で小さくスタートし、利益が大きくなってきたり一人では手が足らなくなってきたときに株式会社を立ち上げて大きくしていくという、ローコスト・ローリスクで事業を行うことができるのです。
いきなり会社を創らずとも、個人でも十分に稼げる時代なため、サラリーマンのままでいる人と、週末に少しでも起業の準備をしている人とでは、数年後に圧倒的な差が生じることでしょう。
サラリーマンが週末を利用して起業の準備をすることは、今すぐにでも行っていくべきですよね。
週末起業にはアイディアが欠かせない
「これからの時代、個人でも企業に勝てる」と聞くと、「よっしゃ、今からでも起業して成功してやるぜ!」とモチベーションが上がるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
すぐに会社を辞めて起業することはリスクしかありません。
会社を辞める前に、どんなことで稼ぐのかアイディア出しをし、そして上手くいきそうか試す必要があります。
稼ぐための手法は、既に上手くいっている人の真似をするにしても、そのアイディアや内容まで真似することは禁止です。
特にブログの場合、コピペで記事をアップさせると、ペナルティが与えられてブログそのものの価値がなくなってしまうので注意。
どんなことで稼ごうかな、人の役に立とうかなということを、サラリーマンでいるうちに、週末を使って起業のアイディアを練ると良いでしょう。
アイディアを出すためにすべきこと
白昼夢を利用する
アイディアを考える時に、頭を抱えて「う~ん」と唸っていても、良いアイディアは思い浮かびません。
ではどうすれば良いかというと、白昼夢を利用するのです。
白昼夢とは、起きているけど半分寝ているという、ボーっとしている状態のこと。
昼寝などでちょっとした夢を見ていたり、退屈な授業を聞いているときや単純作業をしている時に別のことを考えていたりすることって、ありませんか。
アイディアを出す時は、その状態を利用するのです。
カルフォルニア大学の実験
カルフォルニア大学サンタバーバラ校の心理学チームが、集中力が散漫で白昼夢状態の時と集中力が増している状態の時に、どれくらいアイディアに差が生まれるのかを、実験したものがあります。
レンガに関する代替利用法テストを行い、レンガの別の使い方について、参加した学生に考えてもらう実験を行った。
(代替利用法とは、既存の使い方とは別の利用方法を試行錯誤すること。)
レンガの代替利用法を考える前に、まず、グループを2つに分けて、注意力に関するテストを行った。
注意力に関するテストの内容は、画面に一定間隔で大きさや色が異なった数字が表示され、それらの数字を答えるというもの。
グループ1:色付きの数字が表示されたらイエスと答える。(しかし実際には、ほとんど色付きは表示されない。)
グループ2:色付きの数字が出た後に、その前の数字は偶数だったのか奇数だったのかを答える。
グループ1の学生は退屈になり、ぼんやりしだして白昼夢状態になる。
一方、グループ2の学生は、かなりの集中力を必要とするため、白昼夢状態にはなれない。
この注意力に関するテストを行った後、グループ1,2それぞれの学生に、レンガの代替利用法を考えてもらった。
すると、グループ1の学生の方が、斬新でかつ面白いアイディアが圧倒的に多く出てきた。
面白いアイディアをたくさん出すには、白昼夢を利用すると良いということですよね。
何回も考える
起業するためのアイディアを考えることは、1度行えば良いというものではありません。
常に何度も考える必要があります。
たいていの人は、一度良さそうなアイディアを思い浮かべて、そこで終わりにしてしまうんですよね。
すると、考えただけで終わりになってしまいます。
【創造力が成功の要!起業のアイディアが生まれる3つの場所】でもお伝えしたとおり、大きなアイディアを思い浮かべたら、それを実行するためには何が必要なのか、どのような手順で行っていこうかなど、細かな部分のアイディア出しまでする必要があるのです。
考えたら試す
当然、アイディアを考えたら、それが上手くいくかどうか実際に試してみる必要があります。
ずっと考えているだけで試そうとしない人がいるのですが、迷い続けるのなら、やってみた方が良いのです。
平成の最初の時代にIT企業を立ち上げた人たちのおかげで、私たちはパソコンとネットさえあれば、個人で稼ぐことができるようになりました。
パソコンに15万円くらい、ネット環境に月約5,000円、その他サーバー代などで月数千円~1万円程度あれば、起業することが可能です。
ユーチューバーのように動画を作成するのであれば、カメラ代なども必要になってくるかもしれませんが、それでも何百万円とかかるようなものではありません。
数十年前と比べたら、かなりのローコストで起業することができるのです。
むしろ、このチャンスを逃したらもったいない。
帰宅後や週末の時間を使って、少しずつ準備していき、自分が考えたアイディアを試していくと、上手くいくことでしょう。
まとめ
「アイディアが湧き出る法則」とは、白昼夢を利用して考え事をすることです。
ボーっとしてアイディアを考え、現実に戻り、また細かいアイディアを考えて現実に戻り、さらに詳細のアイディアを考えて現実に戻る。
このようなことを繰り返しているうちに、アイディアを形にすることができるようになります。
あと、アイディアを考える時ですが、全くのゼロからスタートさせることは難しいです。
それよりも、代替利用法のように、今あるものに対して別の切り口を考えたり、他のものを融合させたりして、新しいものを見つけることが大事なのです。
たいていの人は、続けることができずに挫折することが多いです。
個人で稼げる時代ということは、それだけ参入者も多くなるということ。
あなたが考えたアイディアが、すぐに結果に結びつくかというと、それはちょっと難しい時代とも言えます。
その中で結果を出すためには、コツコツ続けるしかないですよね。
あきらめずに継続できるかどうかが、成功するかどうかを分けるのです。
サラリーマンの場合、平日は忙しくてアイディアを考えている暇がないと思ったので、週末に起業のアイディアを考えましょう、と言いましたが、もし可能なら平日も準備を整えていった方が、早く結果を出すことができるでしょう。
白昼夢を使ってアイディア出しをし、それを少しずつ継続して試していくと結果が出るようになり、今の収入を上回って会社を辞めることができるようになることは、夢ではないのです。
サラリーマンのための週末起業、アイディアが湧き出る法則 まとめ
- 昔の起業は、リスク趣向型で多額の資金を必要とした
- 平成の起業は、IT関連企業が主流でリスク半分、賢さ半分で成功を手に入れていた
- これからは、ローコスト・ローリスクで、個人が企業に匹敵するほどの力を持つことができる
- アイディアも無しに起業しても失敗するだけ
- サラリーマンでいるうちに、週末を使って起業のアイディアを練ると良い
- 白昼夢を利用する
- 何回も細かいことまで考える
- 考えて終わりでは、アイディアを形にできない
- コツコツ継続することが大事
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