生きていると、色々な障害の壁に出くわしますよね。
そしてその都度、目を背けたり逃げ出したくなったりします。
でも、そのような逆境は何とかして乗り越えていくべき。
失敗しながらでも乗り越えようとして、乗り越えたその先に成功が待っています。
では、歯を食いしばって突き進めばいいのかというと、それは少し違います。
気合だけで乗り切ろうとすると、心が折れてしまうからです。
そこで今回は、逆境に強い人の特徴と、私たちが逆境に強くなるためのトレーニング法を1つお伝えします。
逆境に強い人がやっていること
レジリエンスを身に付ける
レジリエンスとは、くじけない力や回復する力、適応する能力のことです。
逆境に強い人達は、この力を身に付けています。
といっても、全てのことに対して適応できるわけではありませんし、全くくじけないということもありません。
逆境に強い人は、物事を上手く判断して、可能性を見つけながら突き進んでいきます。
では、そんなレジリエンスを身に付けるためにはどうするべきかを、お話ししていきます。
現実的楽観主義者
逆境に強い人とは、一言でいうと現実的楽観主義者です。
ただの楽観主義者ではなく、現実的に考えて前向きな可能性を見い出します。
ところで、楽観主義者と聞くとポジティブな人をイメージしがちですが、実は、逆境に強い人はネガティブな方向へ目が向く人です。
むしろ、ネガティブな情報に目が向けられる人じゃないと、何が問題なのか把握できずに対策のしようがないので、逆境に強くなれません。
ネガティブな問題を受け入れて、それに対して現実的に可能な解決策を考え、一つずつその対策を取ることができる人は、逆境に強い人と言えるでしょう。
- ネガティブなことに目を向けて問題を受け入れる
- 現実的に可能な解決策を見い出す
- 一つずつ対策をとる
現れる2つの問題
なぜ上手くいっていないのか、どこで歯車が狂っているのかを考えた時、2つの問題が現れます。
それは、解決可能な問題と解決不可能な問題です。
今目の前にある障害が、その2つのうちどちらかなのか、最初に判断する必要があります。
そして、解決可能だと思ったら、早速その解決策を考えて対処していくのです。
では、不可能な問題の場合はどうすればいいのか。
速やかに目を逸らしましょう。
「えっ、全ての問題を解決しなくて大丈夫なんですか。」
と思うかもしれませんが、逆境に強い人、レジリエンス力が高い人は、解決不可能な問題は寝かしておいて、解決可能な問題にフォーカスして突破していきます。
壁をよじ登って超えようとするのではなく、壁の弱い部分に穴をあけ、そこを広げながら通るイメージなのです。
楽天主義と完璧主義
楽天的なだけだと…
楽天的な人は、「ダメでもなんとかなるさ。」と思い込んで、全ての問題に対して目を背けようとします。
「なんとかなる」と思うことは大事ですが、対策を取らないと失敗してしまいます。
問題を直視しようとせずに、「できる、成功する」と思い込んで根性論で壁を突破しようとしても、上手くいきません。
楽天主義な人は、ポジティブな方向ばかりに目を向けて、ネガティブなことを無視しようとするので、少しはネガティブなことも受け入れる必要があります。
完璧主義の場合
完璧主義な人は、全てを解決しないと上手くいかないと思いがちです。
私もこの傾向がかなり強いので分かりますが、一つひとつしらみつぶしにしないと気が済まないのではないでしょうか。
また、楽天主義者とは違って、完璧主義者はネガティブな方向ばかりに目を向けてしまいます。
すると、行き詰って右にも左にも身動きが取れない状態となってしまうのです。
それを回避するためには、今の自分に解決できることは何かを考えて一点突破することを目指し、解決できない問題はひとまずそのままにしておきましょう。
逆境に強い脳をつくる
小・中学生時代にやっていたこと
小・中学生の頃によくやっていたことが、実は不安や悩みを軽減して逆境に強くなるのではないか、という研究があります。
小・中学生の頃によくやっていたこと…なんだと思いますか。
私は「かめはめ波や波動拳」だと思いましたが、それは不正解でした。
答えは、暗算です。
なぜ暗算が良いのかというと、ネガティブな感情をコントロールする脳の部位である前頭前野が、暗算するときにも使われるからです。
前頭前野は、うつや不安などのネガティブな感情をコントロールするときに使われる脳です。
その負の感情に対する基礎力を上げるのに、暗算が有効なのです。
本当に逆境に強くなるのか
デューク大学が行った研究に、暗算とメンタルの関係について調べたものがあります。
186人の学生を集めてメンタルヘルスをチェックし、fMRI(脳波の測定器)で頭をスキャンしながら暗算をするという実験。
この結果、暗算の能力が高い学生ほど、うつや不安の症状が少ないことが分かった。
暗算だけで全ての逆境を乗り越えられるわけではないが、その基礎力を身に付けたり不安をほぐしたりすることができる。
前頭前野が活性化すると、集中力や自己コントロールが上がるという別の実験もあります。
スキマ時間などに暗算をして、逆境に強い力を身につけてはいかがでしょうか。
まとめ
私たちが逆境に強くなるためには、問題を受け入れて解決できそうなものだけを対策していくことが大事です。
すべての問題を解決しようとするのではなく、すべてを無視しようするのでもなく、できることをコツコツと試していくのです。
- ネガティブなことに目を向けて問題を見つける
- 現実的に可能な解決策を見い出す
- 一つずつ対策をとる
ということを行っていきましょう。
もし、逆境に強くなるための基礎力を上げたいということであれば、暗算がいいです。
小・中学生の問題を解かないといけないということではなく、大人用の計算力を鍛える本も売っています。
私も、ブルーバックスの「計算力を強くする」という本で、スキマ時間に暗算を行っています。
最初は計算力がかなり落ちていたことにショックを受けましたが、毎日数分間のトレーニングで、少しずつ元に戻りつつあるかなという感じです。
これで逆境に強くなったかというと、まだそのような実感はありませんが、あなたも、『障害を突破する3ステップ』を意識するとともに、スキマ時間に暗算を取り入れて逆境に対する基礎力を上げることを行ってみてください。
逆境に強い人がやっている障害の壁を突破する方法 まとめ
- レジリエンスを身に付ける
- 障害を突破する3ステップ
- ネガティブなことに目を向けて問題を見つける
- 現実的に可能な解決策を見い出す
- 一つずつ対策をとる
- 解決可能な問題と不可能な問題
- 解決可能な問題だけにフォーカスする
- 楽天主義者は全ての問題から目を逸らそうとする
- 完璧主義者は全ての問題を解決しようとする
- 暗算で逆境に対する基礎力を上げることができる
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