友達がいないことに悩むことはありますか。
友達がたくさんいる人は、楽しそうだし、幸せそうだし、助け合っていて不自由しなさそうだし…。
でも、友達がいないことをそんなに気にする必要はないかもしれませんよ。
かくいう私も、友達は少ない方です。
では、友達がたくさん欲しいかというと、別にそうは思わないんですよね。
そんな友達がいない人、少ない人に朗報があります。
それは、友達がいない方が幸福度が上がる場合があるというものです。
これは、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの研究チームが1万5千人を対象に、長期にわたり研究してきたことが元となっています。
その調査によると、ある条件を満たす人は、友達がいない方が幸福度が高まり、しかも自分の能力を発揮できるというもの。
むしろ、友達がいないことを気にしすぎたり、無理に作ろうとすると幸福度は下がってしまうのです。
そこで今回は、友達がいない方がいい人の特徴と可能性を広げるためにやるべきことについてお伝えします。
友達は何人いると良いのか?
昔は少人数のコミュニティの中で生きてきた
私たち人間の脳は、2万年前とほとんど変わっていないと言われています。
私たちの祖先は、少人数の小さなコミュニティを維持することをベースに生きてきました。
もし孤独になると、コミュニティ内で生き残れなくなる可能性があるため、質の良い友達を求める傾向にあり、その遺伝子を私たちも受け継いでいます。
そのため、私たちは友達など仲良くできそうな自分以外の人を求める傾向にあるのです。
ある程度の友達はいた方が良い
一般的に言うと、友達と遊んだりしてコミュニケーションを取る人ほど、人生の質は高まります。
ただし、必要以上の友達がいると返って不幸になる場合もあることが分かっています。
狩猟時代には少人数のコミュニティで生きてきたため、周りは友達か知人しかいませんでした。
その数は数十人~百数人程度です。
とある研究によると、私たちが人間関係を維持できる数には限界があり、その数は多くても150人。
これには、家族、友人、近所の人、職場の人、SNS上の人達を含みます。
「150人って意外と多いじゃん。」と思うかもしれませんが、私たちがなんとかコミュニケーション(単なる連絡を含む)を保てる最大の人数が150人です。
それ以上になると、今度はストレスの方が大きくなり、人生に対する満足度が下がってしまいます。
では、友達はどれくらいの人数が適切かというと、親身になって相談できる友人が3人ほどいれば十分。
もちろん、それより多くても良いのですが、今度は自分の時間を邪魔される可能性があるので、それくらいが丁度良いのです。
友達がいない方が幸せになれる人
友達はある程度いた方が良いということも、一般論の話です。
実は、友達がいなくても全く問題ない人もいます。
明治時代の頃から、友達がいない方が幸せになれる人が現れ始めました。
その人たちはどのような人かというと、発明家など頭の良い人たちです。
なんと、知性が高い人に限っては、友達が多い方が良いという法則に当てはまらないのです。
それどころか、友達が多ければ多いほど人生の質が悪くなってしまいます。
知性が高い人は、一匹狼でいた方が良いということです。
知性の高い人が一人でも大丈夫な理由
幸福を感じる基準が違う
人はそれぞれ、人生に幸福を感じる瞬間が違います。
普通の人は、友達や家族と遊んだり一緒に過ごしたりすることに幸せを感じます。
一方、知性の高い人は大きな目標に挑戦している時に幸福を感じます。
学者や発明家のように特定のものを追求する、起業して大きなことをやるといったような、普通の人とは違った追求型の知能を持つ人は、友達がいないか少ない方が良いのです。
時間を邪魔されたくない
知性が高い人は、大きな目標に挑戦することにモチベーションを感じているため、ただ単に友達と遊んだりすることに満足できないんですよね。
それどころか、自分の時間を邪魔される可能性があるので、友達付き合いが面倒になるのです。
ただ、たまに会うくらいの、自分の人生の目的を追求しても壊れないような人間関係を保てる友達なら邪魔にならずに済みます。
頻繁に連絡を取ったり訪ねてきたりするような友達がいると、幸福度が下がるということです。
そもそも人付き合いが上手くない
とある研究によると、知性が高い追求型の人は、人付き合いが上手くない傾向にあります。
なぜ人付き合いが上手くないのか。
それは、メンタルに関係しています。
IQが高い人ほど、感情の波が激しい場合があります。
気分の浮き沈みが激しい人と付き合うと面倒なことになりかねないため、周りの人は付き合いを避けようとするのです。
一つのことを追求することに関しては長けているものの、メンタルが安定しないので人付き合いが上手くいかないと言えるでしょう。
友達がいないことに悩む必要はない
悩むと幸福度が下がる
「友達がいないから寂しい…。」などと、友達がいないことを嘆く必要はありません。
むしろ、そのことばかり気にしている時点で、幸福度はどんどん低下していきます。
もちろん、友達がいないことを気にしてしまうことは、よくわかります。
なぜなら、世の中は人間関係重視で、特に会社に勤めているといかに人間関係を良好に築くかが求められているから。
しかし、周りに合わせすぎると、追求型の人たちは幸福度が下がってしまうのです。
本当は追求型なのに、親や先生など周りの人たちによって行きたくもない会社に行かざるを得ないなど、才能を潰されてしまっているケースもあります。
追求型の人は他人と違う視点で物事を考えているので、社会からはなかなか受け入れてもらえないのが難点ですよね。
でもそこは、周りと比べないようにして、全然このままでいいんだと今の自分を受け入れることが大切なのです。
悩まないために一つのことを追求する
そんなに頭が良いわけではないし、かといって友達とも楽しく過ごせない…
という場合は、何か一つのことを追求すればOKです。
追求型だから友達がいないという場合もありますし、友達がいないから何かを追求するという場合もあります。
それに、自分の興味があるものや問題解決をしたいことを追求していくうちに、新たな出会いがある事も否定できません。
なので、無理に友達を作ろうとはせずに、孤独になる勇気を持ち、自分がやるべきことを追求すると良いのです。
可能性を広げるためにするべきこと
周りの意見を鵜呑みにしない
周りの人たちと今の自分を比べると、寂しさを感じてしまうことがあります。
なので、あまり周りの人たちと見比べる必要はないでしょう。
それに、人それぞれ考え方や価値観は違うため、自分の考えを他人に合わせる必要はないのです。
ただし、相手が個人的な感情ではなく、データか何かに基づいてアドバイスをしてきたときは、受け入れるべき。
あくまでも自分の信念や目標は曲げずに、自分が追求したいことの糧となる情報や知識だけに耳を傾けると、あなたの可能性は無限に広がることでしょう。
もう一人の自分を見つける
「戦友」がいると、二人で大きなことを成し遂げることができます。
片方は表に立ってPRをし、もう片方は裏方で企画や運営を行うなど、共に協力して戦うことができる「もう一人の自分」と手を組むことは大切です。
戦友とは、あなたが追求したその先に出会うことがあります。
そのため、友達を見つけることを優先するのではなく、あなたがやりたいことを追求していって、その過程で出会った人たちを大切にすると良いのです。
まとめ
友達がいないことに悩んでしまう主な原因は、「友達を作ってコミュニティの中で生きていくよう遺伝子に刻み込まれている」ことと、「周りと自分とを見比べてしまう」ことが挙げられます。
今は、狩猟時代と比べるとコミュニティが広がり過ぎてしまっていて、それに伴って無理に友達を増やそうとして、人間関係に悩む人も増えているのです。
また、どうしても人と比べようとしてしまいますよね。
自分に足りない部分を補うということに関しては、見比べることも必要なことではありますが、充実していそうな人を見ると、羨望や嫉妬が生まれてしまいます。
しかし、充実そうに見せている人ほど充実していないことが多いので、ただの自分の勘違いということもあるのです。
大事なことは、友達を求めすぎるのではなく、自分のやりたいことを見つけてそれを追求すること。
そこにどっぷり浸かれば、友達がいないことなんで気になりませんし、新しく出会う人たちも増えていくことだってあります。
何かを追求している人たちは、友達がいない方が幸福度が上がるということを忘れずに、あなたのやりたいことに集中することが大切なのです。
友達がいない寂しい人、むしろ作らない方が幸せな理由 まとめ
- 昔は少人数のコミュニティの中で生きてきた
- コミュニティの中で良く抜くためには孤独を避ける必要があった
- ある程度の友達はいた方が良い
- 友達は片手で数えられるくらいで十分という研究もある
- 知性が高い人
- 追求型の人
- 幸福を感じる基準が違う
- 時間を邪魔されたくない
- そもそも人付き合いが上手くない
- 悩むと幸福度が下がる
- 悩まないために一つのことを追求する
- 周りの意見を鵜呑みにしない
- もう一人の自分を見つける