読書をすると成長できることは、何となく想像できますよね。
でも本当に、私たちは読書で成長することができるのでしょうか。
毎日人と会話していたり、日々の仕事をこなしていれば、読書なんかしなくても成長しているような気はします。
ところが、読書をする人としない人とでは、成長のスピードに大きな差が開いてしまうのです。
とある脳科学者は、IQの高さは読んだ本の数にほぼ正比例するもので、読書はIQを高める一番の手段であるとも言っています。
一方で、ただ単に読書をしていれば成長するかというと、それは少し違います。
読書をしただけでも、しない人よりは成長のスピードは早くなるのですが、本の内容を理解して自分のものにできなければ、本当の読書にはならないのです。
本を読んで終わりでは、意味がないということですよね。
そこで今回は、読書を成長につなげるために必要なことについてお伝えします。
なぜ本を読んだだけではダメなのか
お金と時間がムダになるから
一般的に、本を読んだだけでも、読まない人よりも頭の回転が速くなりますし、不安などを打ち消せるのでメンタルが強くなります。
ただ、せっかく買った本なので、内容を理解して自分のものにするべきですよね。
1回読んでそのまま放置では、本にかけたお金も読書に使った時間も活用できず、もったいないのです。
読書を成長につなげるためには、『本を読まない人は脳が枯れる?!読書する本当の目的』でお伝えしているような目的を決めて、本を読むと良いですよ。
特に、実用書には問題を解決するような内容が書かれていますし、小説や純文学を読むと共感力が上がります。
今読もうとしている本から、何を得たいか、どんな問題を解決したいかなどを一度決めてから読書すると、理解が深まって成長しやすくなるのです。
読書で成長する本を見極められないから
本の内容を自分のものにできないともったいないといっても、全ての本に当てはまるわけではありません。
あなたを成長させてくれる本もあれば、そうではない本もあるのです。
自分に役に立ちそうもない本を読んでも、意味がないですよね。
どうやって見分けると良いかというと、『読書が疲れる、そんな初心者でも習得できる本を読む習慣』でもお伝えしているとおり、全て読もうとせず、気になるページや全体をパラパラとめくって速読する方法をお勧めします。
そのように何冊か読んでいくうちに、あなたがワクワクしたり、これは重要なことだと、ピンとくる内容が書かれている本に出会うことができます。
そして、そのような本を2回目以降に読むときは、深読して線を引っ張ったりメモを取ったりしながら読んでいくのです。
「いくつかの本を速読⇒良い本に出会う⇒良い本を深読」という方法が、読書で成長するコツです。
読書を成長につなげる方法
①文章を上達させる
本には知識だけでなく、様々な表現が含まれているため、読書すると文章も上手くなります。
特に、読書した後にその内容をまとめたりブログなどで発信したりすると、より文章力が磨かれます。
そうすることにより、自分の中に知識として定着されるので、文章も上達し、知識量も増えて一石二鳥ですよね。
読書と文章を書くことは表裏一体。
文章力であなたの同僚やライバルと差を広げてしまいましょう。
②時短につなげる
「えっ、本を読むとそれだけ時間を使うから時短にはならないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、私たちの生活のほとんどは、無駄なことをして過ごしていることが多いです。
例えば、スキマ時間にSNSを見たり、スマホゲームをしたりなど、自分の成長につながらないことを、四六時中行っているのです。
そんな無駄なことをすると、それが疲れの原因となり、余計にストレスが生まれ、挙句の果てに病気にかかりやすくなってしまいます。
読書はそれらを防いで、さらに知識を増やして成長させてくれます。
しかも、読書から得た知識を活用すれば、何倍も仕事や行動のスピードが上がるので、結果として時間を生んでくれるのです。
③共感力を鍛える
小説や純文学を読むと共感力が上がるということは、『本を読まない人は脳が枯れる?!読書する本当の目的』などでもお話ししてきました。
共感力を鍛えると何が良いかというと、あなたの印象が良くなるんですよね。
相手のことを考えずに、ズケズケ言いたい放題言ってコミュニケーションを取ったつもりになっている人っているじゃないですか。
正直、一緒にいたいとは思わないですよね。
共感能力が低いから、そういうことができるんです。
そうならずに魅力的な人間性あふれる人物になるためにも、読書するべきなのです。
④行動を変化させる
知識を身に付けただけで行動を変えなければ、現実は変えられません。
昨日と同じことが、今日も明日以降も続くだけです。
そうならないためにも、本から得た知識を活用し、少しずつ行動を変えていく必要があるのです。
色々と試しながら行動を変えていくことが、自己成長につながります。
読書の最終目的は、行動を変えて自己成長することといっても過言ではないでしょう。
⑤良質な情報を判別する
情報と知識は違います。
『本を読まない人は脳が枯れる?!読書する本当の目的』でもお伝えしたとおり、知識を持っていない人は情報に振り回されて損することになるのです。
日本人の約7割は、テレビや新聞に書かれていることをそのまま信じようとします。
でもそれは、かなり危険なことなんですよね。
報道されるニュースのほとんどは、ネガティブな情報が多いから。
なぜネガティブな情報が多いかというと、ポジティブよりもネガティブな情報の方が人を惹きつけやすく、視聴率が上がるんですよ。
また、新聞や雑誌、WEBの場合、記事の約8割は記者の意見が書かれていて、事実とずれていることもあります。
そんな情報を見聞きすると、あなたの中に怒りや悲しみ、嫉妬などのネガティブな感情が現れ、感情をコントロールできずに物事を正確に判断できなくなってしまうのです。
一方で、良質な情報も少なからず含まれています。
良い情報、悪い情報の判断をするためには、読書で知識を得ることが一番良い方法といえるでしょう。
⑥要は○○と要約して大切にする
読書を成長につなげるためには、「その本が言いたいことは要するにこういうことだ」、「自分が知りたかった答えは要するにこれだ」などと、要約することが大切です。
本の内容を1ページ目から最後のページまで、すべて覚えることはまず不可能ですよね。
本に書かれていることを自分の知識として定着させるためにも、「要は○○ということだ」と要約して、それを基に行動に移すのです。
また、読書して要約した内容を成長マインドにすることも、良い方法ですよね。
私たちは、成長マインドセットと固定(硬直又は証明)マインドセットを持っています。
成長マインドセットは、新しいことに挑戦したり、色々な視点から物事を分析したりするときに必要なものです。
一方、固定マインドセットは、生まれつき能力は変わらずに、現状を変えることができないというマインドセットのこと。
固定マインドセットが強い人は、固定観念が生まれやすく、視野が狭くなってしまうのです。
考え方が硬直してしまって、不安で行動できなくなることを防ぐためにも、本の内容を要約して、成長マインドセットにつなげましょう。
⑦脳を若返らせる
『本を読まない人は脳が枯れる?!読書する本当の目的』にも記載しましたが、私たちの脳は、一生成長し続けます。
ただし、頭を使っていればの話です。
頭を使うことにより、脳の神経細胞が枝を伸ばして、他の神経細胞とネットワークを築き、発想力や集中力、記憶力がアップするのです。
しかし、頭を使わないと鈍化していき、認知症へ一直線。
そうならないためにも、読書をして脳を鍛える必要があります。
脳科学では、運動と読書が脳を若返えらせる、ということが言われています。
脳が若返るということは、読書すると自ずと成長するということですよね。
発想力や集中力、記憶力を鍛えるためにも、読書で脳を若返らせましょう。
まとめ
読書を成長につなげるためには、本をいかに自分の血肉にできるかがポイントです。
そのためには、本の内容をまとめて文章を作成したり、要約して行動に移す必要があるのです。
読書をして考え方を変えたり視点をいくつも持ったりすることにより、物事を俯瞰的に見て冷静に判断できるようになります。
そうすれば、玉石混交の情報に振り回されることなく、ブレない人生を生きることができるんですよね。
考え方をコロコロ変えたり、判断できずに優柔不断な人ってなんだかダサくないですか。
そうならないためにも、読書は必須。
読書して成長している人は、考え方が柔軟になって何にでも挑戦できてかっこいいですし、顔つきもキリっとしてきます。
その結果、周りの人から頼られる存在になってモテモテになるのですよ。
あなたにはきっと、色々とやりたいことがあるはず。
読書は、その夢を後押ししてくれます。
せっかく読書したのであれば、成長につなげることをして、自己実現を果たしましょう。
読んで終わりは意味がない!読書を成長につなげる7つの極意 まとめ
- お金と時間がムダになるから
知識を吸収できなければ意味がない - 読書で成長する本を見極められないから
あなたに取って必要な本、不必要な本が存在する
- 文章を上達させる
- 時短につなげる
- 共感力を鍛える
- 行動を変化させる
- 良質な情報を判別する
- 要は○○と要約して大切にする
- 脳を若返らせる
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