コピーライティングとは、商品やその価値を翻訳したものであり、提供しようとする商品やサービスを相手に買ってもらうという、「人を動かす」ために必要なスキルです。
そして、コピーライティングは、独学で勉強してライティング力をアップさせることができます。
しかし、いったいどうやってコピーライティングを勉強すれば良いのか、やり始めの頃はわかりませんし、できれば効率の良いコピーライティングの勉強法を知りたいですよね。
どんなに一流のコピーライターであっても、白紙から書くということは、まずしません。
LP(ランディングページ)やDM(ダイレクトメール)などはある程度の型が決まっており、それを参考にして自分の言葉で書いていきます。
つまり、コピーライティングを勉強して基礎力を向上させるためには、LPやDMの収集が欠かせないということですよね。
また、収集して終わりにするのではなく、分析し、今度は自分の言葉で発信していくということも大事なのです。
そのコピーライティングを効率よく勉強して、あなたのライティング力をアップさせる方法について、具体的にお伝えしていきます。
LPやDMなどを収集・分析する
LPやDMなどは捨てずに取っておく
コピーライティングの勉強は、まずは収集することから始めます。
何を収集すれば良いかというと、あなたが「あっ、これはいいな。」とか「なんか興味がそそられるんだけど」といった、気になるLPやDM、広告などを捨てずに取っておくのです。
ちなみにLPとは、「ランディングページ」の略で、商品を売る前のセールスレターやメルマガを登録してもらうためのページなどが該当します。
サプリメントやコスメ商品、情報商材を売るためのレターを想像していただけるとわかるのではないでしょうか。
DMとは、「ダイレクトメール」の略で、平たく言うとチラシです。郵便で届けられることもありますし、メールやFAXなどで届けられる場合もあります。
いずれにしても、その商品やサービスを買ってもらうためのレターということが言えます。
そしてそれらの中から、あなたが気に入ったものをファイルに綴っておき、実際に書く時の参考とするのです。
- ポスティングされたチラシなどをスワイプファイルする
- メールやFAXで届いたメッセージを保存する
- ネット上に上がっているLPを保存する
- 街中のPOP看板やのぼり旗などを写真に収める
- 新聞や雑誌などの広告をスワイプファイルする
本の帯の収集を趣味にする
あなたは本を選ぶとき、何気に本の帯に惹かれてその本を買うことはありませんか。
本の帯には、キャッチコピーがふんだんに使われています。
しかも、良い本ほど、編集者が力を入れていることもあり、とにかく多くの人の目に留まるよう、素晴らしいキャッチコピーが書かれていることが多いのです。
そのお宝とも言える帯を捨ててしまってはもったいないので、あなたの目を養うためにも、本の帯の収集を趣味にすることをお勧めします。
読んで分析する
LPやDM、本の帯などを収集することは大事ですが、スワイプファイルして終わりでは、コピーライティングを勉強したことにはなりません。
それらをよく見て、「自分だったらどう書くのか」を分析してみることがとても大事なのです。
コピーライティングには、「これが一番正解」というものがありませんので、スワイプファイルしたものを見返してみて、あなたならどう書くか、を紙にたくさん書き出すことで、ライティング力がアップします。
多ジャンルの本を読む
当たり前のことですが、コピーライティングの勉強には、本を読むことも大切です。
ただし、本を読むといっても、ライティング関係の本ばかりを読む必要はありません。
健康関係や趣味、自己啓発、ファイナンスなど、あなたの興味がある本を片っ端から読んでいきます。
なぜライティング関係以外の本も読むのかというと、多ジャンルの本を読むとあなたの知識が膨らむと同時に、本の書き方は著者によって全然違い、あなたがマネしやすい書き方がされている本を見つけるためでもあります。
ライティングに関する本は、5冊も読めば十分でしょう。
それよりも、多ジャンルの本を読んであなたの教養を深め、それをライティングに活かすことが重要なのですよ。
情報発信する
インプットの次はアウトプットを忘れない
効率よくコピーライティングを勉強するためには、アウトプットが欠かせません。
学んで終わりでは、あなたのライティング力はいつまで経っても上がらないのです。
ではアウトプットはどのように行うのかというと、ブログやメール、SNS、YouTubeなどを使って、発信していきます。
もし、最初から情報発信することに抵抗がある場合は、学んだことをノートにまとめる、ということから始めても良いですよね。
インプットだけでは、あまり身になりませんが、少しでもノートにまとめておけば、いざ情報発信しようとしたときに、とても役に立ちます。
本を2~3冊読んでまとめる
何を情報発信して良いのかわからない、という場合は、同じジャンルの本を2~3冊読んで、それをまとめるというやり方をお勧めします。
実際に私がブログを書く時も、何を書こうか迷った時に、この方法を取り入れていますよ。
本の内容をそのまま写してはいけませんが、発信すべき内容を頭の中に落とし込み、それを要約する形でアウトプットすると、ライティング力が格段に上昇し、効率よくコピーライティングの勉強を行うことができます。
型をマネして書いてみる
収集したLPやDMを元に自分で書く
実際にLPやDMを書く段階になった時、今までスワイプファイルしたものを見ながら、あなたの言葉で書いていくことが、効率よく作成できる方法です。
冒頭でもお伝えしたとおり、一流のコピーライターであっても、白紙の状態から書く人はいません。
他のLPなどを参考にしたり、過去に自分が書いたLPを参考にしながら、新しいレターを仕上げるのです。
そして、ここで参考にするのは、キャッチコピーや言い回しよりも、どこにどんなことを書いたら良いかを、真似るのです。
「起承転結」のように、導入部分や本編、そしてクロージングにはどのような流れで書いていくと良いかを、あなたが興味をそそられたLPやDMを参考にしながら書くと良いでしょう。
PASONAの法則を利用する
コピーを書く際に、よく「○○の法則」といったものが利用されます。
つまり、パターン化されている方式に沿って書けば、初心者であってもある程度の反応が取れるのです。
その中でも、PASONAの法則はわかりやすいので、ここでは、その法則についてお伝えします。
- P (problem:問題)相手が抱えている問題を提示する
- A (agitation:あぶりたて)そのままでいることの恐怖や不安を煽る
- So(solution:解決策)商品やサービスの価値を提供する
- N (narrowing down:絞り込み)その商品が必要な人を絞り込む
- A (action:行動)購入方法を示す
【追記:2021.6.25】
現在のPASONAの法則は、次のような解釈がほとんどです。
Problem(問題の提示)
Affinity(親近・共感)
Solution(解決策)
Offer(提案)
Narrow(絞り込み)
Action(行動)
商品を売る時は、この順番で書いていくのが良いとされていますが、一つ注意点があります。
それは、必要以上に煽ったり商品の良いことばかりを書かいたりしないということです。
相手は、あなたのレターを読むとき、常に「これって本当かな?」と思いながら読みます。
少しでも違うなと思われたら、相手はあなたのレターから退場してしまうので、やり過ぎには注意しましょう。
コピー&ペーストは禁止
スワイプファイルを参考にしてLPやDMを書く時、さすがに丸写しは禁止です。
参考にするのは、あくまでも文章の流れですので、コピペしてレターを仕上げてしまってはいけません。
もしコピペしてしまうと、著作権違法で罰せられる場合がありますので、注意しましょう。
コピーライティングに関するオススメの本
コピーライティングの本を記載しますが、ここに挙げた本は、必ずしもあなたに合うとは限りません。
あくまで参考にしていただき、実際には書店でコピーライティングに関する本を数冊読んでみて、あなたが読みやすい、わかりやすいと思った本を買う方が、コピーライティングの勉強には役立つことでしょう。
(「オススメ度」は、私が独断で付けたものであることをご了承ください。)
キャッチコピーの教科書
さわらぎ寛子 2017.5.26 すばる舎
【オススメ度】
初心者向きに書かれている本で、最初にコピーライティングの勉強をするには、比較的理解しやすい。
特に、「ベネフィットを提供する」や「商品に隠されたミッションを伝える」、「ハードルを下げる」など、テクニックよりもマインド重視で書かれているため、レターを書く際に活用しやすい。
禁断のセールスコピーライティング
神田昌典 2014.5.24 フォレスト出版
【オススメ度】
実例とその解説がふんだんに使用されていて、わかりやすい。
また、本文の書き方自体がコピーライティングになっているため、本の内容が理解できなかったとしても、書き方を参考にできる。
不変のマーケティング
神田昌典 2014.2.22 フォレスト出版
【オススメ度】
こちらも、実例とその解説がふんだんに使用されているが、コピーライティングよりもマーケティングを重視した内容となっている。
自分で情報商材をつくる場合や、クライアントの商品の売れ行きが思わしくない場合に、活用したい一冊。
感情類語辞典
アンジェラ・アッカーマン、ベッカ・パグリッシ 滝本杏奈 訳 2015.12.28
【オススメ度】
直接コピーライティングに関係するものではないが、レターを書く時は、相手の感情を動かすことが大事であり、その表現には特に気を遣うべきである。
この本は、感情に対してどのように表現すれば良いのか(例:「愛情」お互い寄り添って肩に腕を回す)が、記載されているため、書籍のタイトル通り、辞典代わりとして活用できる。
ザ・コピーライティング
ジョン・ケープルズ 神田昌典 監訳 2008.9.19 ダイヤモンド社
【オススメ度】
コピーライティングの王道の本。しかし、かなりのボリュームであり、初心者向けではなく、既に実践している人向けの本である。
コピーライティングの勉強をする場合、本を読み慣れているのであれば、この本からスタートさせても良いかもしれないが、基本的には、上2つの本を先に読むことをお勧めする。
まとめ
コピーライティングの勉強で大事なことは、まずはコピーが書かれているものを収集することからスタートさせます。
何もない状態でいきなり書くことは、かなり難しいことだからです。
そして収集したら、「自分ならどう書くだろうか」と分析し、正解、不正解は気にせずに、実際にノートなどに書いてみてください。
つまり、「収集」→「分析」→「書き出す」という作業が、コピーライティングを効率よく勉強する方法なのです。
そして、それと同時に、本などの内容をまとめて、情報発信していくことも、ライティングの上達には欠かせないことでしたよね。
インプットしたらアウトプットするということを、忘れずに行っていきましょう。
私は若輩者で、コピーライティングを勉強している身ではありますが、毎日何かを書くことは、意識して行っています。
また、私がコピーライティングをやりだした最初の頃は、本の帯の収集から始め、今でも行っています。
1日に1冊以上本を読むと決めていますが、どうしても時間がなかったり疲れている時は、集めた本の帯だけでもパラパラめくって見て、床に就くようにしていますので、あなたも、本の帯を集めてみてはいかがでしょうか。
LPなどのレターを書く時に、大いに役立ちますよ。
あと最後に、よく良いレターを「写経」しなさい、と言われますが、私はあまりお勧めしません。
やっていた時期もありましたが、内容が全然頭に入って来ないのです。
なので、レターを収集したら、「自分ならどう書くか」を分析して実際に書いてみる、ということをお勧めしています。
ぜひ行ってみて、ライティングの上達を実感してください。
独学でコピーライティングを勉強して基礎力を向上させる方法 まとめ
- LPやDMなどは捨てずに取っておく
- 本の帯の収集を趣味にする
- 読んで分析する
- ランディング関係だけでなく、色々な本を読んで教養をつける
- インプットの次はアウトプットを忘れない
- 本を2~3冊読んでまとめる
- 収集したLPやDMを元に自分で書く
- PASONAの法則を利用する
- コピー&ペーストは禁止
- キャッチコピーの教科書
- 禁断のセールスコピーライティング
- 不変のマーケティング
- 感情類語辞典
- ザ・コピーライティング
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