面倒くさいから後回しにしよう、今やる気にならないから明日やろうなどと、やらないといけないことをついつい先延ばしにすることってありますよね。
後回しにした方が良い場合もありますが、基本的にはすぐに片付けるべきです。
それも、5分以内にできるものであればなおさらのこと。
しかしここで、
「いや、でも切羽詰まらないとやる気にならないんだけど…」
とひねくれたくなるのはよくわかります。
私も怠け癖がついていて、後でツケを払うことをよくやるからです。
でもそれって、後々大変になるし、良いことなんて一つも起こらないじゃないですか。
なので、先延ばしせずにやるべきことはすぐに片付けるべきですよね。
ところで、その怠け癖、どのように改善することができるのでしょうか。
それには、カールトンメソッドを取り入れると良いかもしれません。
そこで今回は、カールトンメソッドを用いて怠け癖や先延ばしを消し去る方法をお話しします。
実際の作業は心理的な負担の5倍軽い
私たちは、今からやろうとしていることのハードルを、勝手に上げてしまう傾向にあります。
どういうことかというと、実際には10くらいの負担に対して、50くらいの量をやらないといけないというように感じます。
それで、「うわぁ、面倒くさい…。」などと思って後回しにしてしまうのです。
思っている以上に実際の作業は軽いということを覚えておきましょう。
カールトン式先延ばし撃退法
カールトンメソッドとは、カールトン大学が提唱している先延ばしを防ぐ方法です。
そのメソッドは、4つのステップに分けて行います。
Step1:怠けるタイミングに気づく
すぐにやらないと思っていることでも、後回しにしていることが多く、しかもそのことに気づいていない場合が多々あります。
例えば、洗濯物を取り込んだけどたたまずに、とりあえず取り込むだけ取り込んで放置するなどです。
この時に、「あっ、後回しにしようとしている。」と気づくことをStep1として行います。
想像しやすいと思って洗濯物を例に取り上げましたが、仕事でもプライベートでも全てにおいて、「いま面倒くさがっているな、先延ばししようとしているな。」と気づくことが大切なのです。
また、そのタイミングがいつなのかを記録しておくことも重要。
怠ける時は、いつもタイミングが決まっているので、そのタイミングの時に先延ばしにしないか注意します。
もし、怠けだしたら、その時の行動と感情を記録しておくと良いでしょう。
感情によって行動が変わってくるので、「この気分の時は先延ばししそうだ。」などと警戒することができるのです。
Step2:やらなかったときのデメリットを考える
やるべきことをやらなかった場合、その損害や不都合をリストアップしておきます。
それと同時に、今すぐにやったらどんなに良いことが起こるのかも書いておきましょう。
今やる理由がないと、私たちは動こうとしないんですよね。
今やるメリット、やらないデメリットを考えると、手が動くようになります。
Step3:作業を細かいステップに分ける
このStep3の作業はとても重要です。
先ほど、実際の作業に対して精神的にハードルを5倍高く見積もってしまうとお伝えしたのは、たいていの場合、作業を細かく分けていないからそう感じるのです。
一見やることが多そうで面倒に感じても、実際やってみたら意外と簡単に終わったという経験はありませんか。
これは、作業の困難さに対するバイアス(思い込み、隔たり)です。
最初に取りかかろうとしているステップが大きくなっていると、バイアスが強くなってなかなか取りかかる気になれません。
一つひとつの階段が大きすぎるということ。
そのため、階段の段差が小さいと登りやすいように、作業のステップも小さく細かく分けると取りかかりやすくなるのです。
ステップを細かく分けると、「うわぁ、面倒くさい。」というマイナスの感情が減ります。
すると、私たちが感じている高く見積もった偽物のハードルを越えることができるでしょう。
Step4:if-thenプランニングで機械的にやる
if-thenプランニングとは、もしAが起きたらBをやるというように条件付けすることです。
どういうことかというと、例えばダイエットをするとして、冷蔵庫のドアを開けようとしたら、スクワットを10回するというような具合です。
if-thenプランニングを仕事で活用すると、次のような感じでしょうか。
- 椅子に座ったらパソコンを取り出して電源を入れる
↓ - パソコンが立ち上がっている間に今日やるべきことを確認する
↓ - 細かいステップに分けて一つずつやり、3つやり終えたら10分休憩する
↓ - 仕事を終えてパソコンの電源を落としたら明日やるべきことをメモる
このような感じで機械的に行うと、いつの間にか仕事が終わって充実感を得ることができます。
まとめ
私たちが面倒と感じて先延ばししてしまうのは、やるべきことのハードルを高く見積もってしまうからです。
そのハードルを低くできれば、先延ばしや怠け癖を減らすことができます。
つまり、怠け癖を無くす対策とは、私たちが感じる偽物のハードルを越えるテクニックのことです。
その偽物のハードルを越えるために、カールトンメソッドを活用しましょうというのが、今回のお話。
面倒くさくてやる気が起きないのは、ハードルを高く見積もっていることが多いため、作業を小さなものへ分解して考え、if-thenプランニングで「これをしたらあれをやる」というように機械的に行っていくことが大切です。
先延ばしをすると、時間もお金も人脈もロスすることが多いので、カールトンメソッドを取り入れて、一つひとつ作業を進めていきましょう。
[カールトンメソッド]後でやろう…の怠け癖を無くす方法 まとめ
- 私たちは作業のハードルを勝手に高く見積もっている
- 思っている以上に実際の作業は軽い
- Step1:怠けるタイミングに気づく
- Step2:やらなかったときのデメリットを考える
- Step3:作業を細かいステップに分ける
- Step4:if-thenプランニングで機械的にやる
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