「文章の上手い書き方は無いのだろうか。人に興味を持ってもらえる文章力を身に付けたい。」
文章を書く時に、ふとそんなことを思いますよね。
文章の上手い書き方は、もちろんあります。
しかも、その文章力を身に付ければ、年収が2倍にも10倍にも膨れ上がることが期待できますし、あなたの人気度合いも桁外れになることでしょう。
逆にいうと、文章力がない人は、かなりのチャンスを逃すことにもなってしまいます。
そんなことを聞くと、「頑張って、文章力を上達させなければ!」と力んでしまうかもしれませんが、力んだ文章ほどつまらないものはありません。
リラックスして書いた文章こそ、人の心を動かすことができるのですよ。
AI化が進むなか、今の仕事のほとんどはロボットが行えるようになると予想できますが、地球上に人類が生き残っている限り、人間の言葉が無くなることはないでしょう。
言葉は、コミュニケーションの最大の武器になるからです。
ということは、文章の上手い書き方を知っているかどうかで、今後の人生が明るくなるのか、寂しくなるのかが決まるということですよね。
そこで今回は、文章の上手い人たちが、どんなことを意識して文章力を身に付けているのか、お伝えしますので、文章の上手い書き方について、具体的に学んでいきましょう。
上手い文章とは、わかりやすい文章のこと
文章だけでなく、商品などにも当てはまることですが、人はわかりにくいものを遠ざけようとします。
例えば、商品の説明が分かりにくい、購入方法が煩雑、取扱説明書の内容が意味不明…
わかりにくいものは、面倒くさいので人が離れていき、人気もお金も離れていってしまうのです。
文章も、いかにわかりやすく書くかを意識しなければなりません。
わかりやすい文章は、斜め読みしてもある程度理解でき、しかも「要は○○」と要約することができるんですよね。
そんなわかりやすい文章の書き方の極意を、初めにお伝えします。
わかりやすい文章の上手い書き方
極意1:小学生レベルの語彙力を使いこなす
よく、文章を書く時や説明するときは、小学生でもわかる言葉で表現しなさい、といわれますよね。
本当に小学生を相手にした話ことばで、舐めたような口調で伝えるのではなく、専門用語や難しい言葉を多用するなということです。
あなたのことに興味がない人に対して、難しい言葉を使っても、誰も見向きもしません。
政治家の街頭演説が、悪い意味で良い例ではないでしょうか。
街頭演説では、難しい言葉で話している場合が多いので、道行く人のほとんどは、耳を貸さないのです。
では、そんな興味がない人たちを振り向かせるためには、どうすれば良いかというと、小学生でもわかる表現をしなさい、ということなんですよね。
私たちが最も興味を引く時は、8割知っている知識、2割知らない知識が書かれている時です。
なので、基本的には子どもでもわかるような表現で文章を書き、そこに有益となり得る知識を少しプラスしてあげる、これがベストなのですよ。
極意2:言いたいことや重要なことを先に書く
結論は最初に書くか、それが無理であれば、早い段階で書いた方が良いです。
結論を先に言わないと、言いたいことが何なのか分からなくなるんですよね。
読者は、わざわざ能書きを読みたくて、あなたの文章を読むわけではありません。
どうすればいいのか、結論や結果を求めているのです。
結論がどこにあるか分からず、探さないといけない文章だと、「面倒くさい」と思われて、読者は離れていってしまうことでしょう。
極意3:イメージできるよう、具体的に示す
夏の蒸し暑い夜、汗ばみながら1枚のホッケの干物を、七輪でじりじりと焼く。うちわでパタパタ扇ぎながら。ホッケの脂がジュウっと炭火に滴り落ち、こんがりいい匂いが漂ってきた。さぁ、いざ実食。キンキンに冷えたビールとともにアツアツをフーフーしながらいただく。あー、うまい!
この情景は、かなり鮮明にイメージできるのではないでしょうか。
「イメージできるよう、具体的に示す」とは、数値や固有名詞で具体的に示しながら、視覚や聴覚、嗅覚、触覚、味覚を描写するということです。
全ての要素を盛り込んで文章を書く必要はありませんが、抽象的過ぎると、イメージが湧かないので、わかりにくい文章になってしまうんですよね。
このブログ記事の表題もそうなのですが、「文章力を向上させる10の極意」というように、数値を入れています。
もしこれが、「文章力を向上させる極意」だけだと、少しばかり興味が薄れますよね。
数値や固有名詞で表現しつつ、なるべく五感を使って描写すると、相手にわかりやすく伝えることができます。
極意4:長すぎず、短すぎない
よく、文章に関する本や、他の方のブログを拝見していると、「一文を短くしなさい。」ということが書かれています。
果たして、一文を短くするとわかりやすくなるのでしょうか。
確かに、グダグダと長くて、結局何が書いてあるかわからない文章よりは、短い文章の方が断然わかりやすいです。
しかし、読んでいて疲れます。
なぜかというと、理由は以下のとおりです。
- 片言の外国人が書いたような途切れ途切れの文章で、内容が頭の中に入りにくくなる
- 短い文章は勢いが出て、高圧的になりがち
- 文章が散らばってしまうため、何が言いたいのかよくわからなくなる
つまり、ある程度、助詞や接続詞を使って「つなぎ」を意識して書く必要があるということですよね。
ちなみに、長い文章の場合は、能書きっぽくなって何が言いたいのかよくわからなくなりますが、少し穏やかにも感じ取られます。
あなたがどのような内容の文章を書くのかによりますが、ここでの文章の上手い書き方には、一つだけ言えることがあります。
それは、「一文の中に、言いたいことは一つだけしか入れない。」というものです。
これに注意して文章を書くと、長くなる一文もあれば、短くなる一文も出てきて、全体として抑揚が出てくるようになるんですよね。
一文が長かろうが短かろうが、全体として読みやすい文章になっていれば、それでOKです。
文章力を活かして相手に興味を持ってもらう
「この文章は、わかりやすいなぁ。」と思ってもらって終わり、では、文章を書いた意味がありませんよね。
なぜ、わかりやすい文章を書く必要があるのかというと、相手に理解してもらって、興味を持ってもらうためだからです。
文章力を駆使すれば、あなたの商品やサービスに興味を持ってもらうこともできますし、あなた自身に興味を持ってもらうことだって可能になります。
わかりやすい文章を書くだけでなく、いかに相手の興味を惹きつけるかも、文章を書く時に意識するべきことなのですよ。
相手が興味を持つ文章の上手い書き方
極意5:見出しをキャッチコピーにする
文章を書く時は、必ず表題やタイトル、見出しをつけますよね。
これらを全てキャッチコピーにして、「続きを読みたい」と読者に思ってもらう必要があります。
長々と説明するようなキャッチコピーじゃなくて大丈夫ですよ。
読者の心を一瞬でつかむようなキャッチコピーだと、ベストですよね。
「キャッチコピーはどうやって学べば良いですか。」というと、基本的には書籍や広告などですが、書籍についている「帯」がかなり参考になります。
『独学でコピーライティングを勉強して基礎力を向上させる方法』にも記載していますが、何万部も売れている書籍ほど、編集者が力を入れていて、本の帯にキャッチコピーがふんだんに使われているんですよね。
キャッチコピーを考える時は、あなたの頭の中だけで考えるのではなく、他の媒体に使われているものを融合させることを、オススメします。
極意6:「自分の事だ」と気づかせる
文章を書く時は、「何を書くか」よりも、「誰に書くか」をイメージすると良いです。
あなたの文章を読む人は、何かしら答えを求めてあなたの元に訪れます。
なので、その人が子どもなのか大人なのか、男性なのか女性なのか、サラリーマンなのか主婦なのかなどをイメージし、その人が抱えていそうな悩みを解決するようなことを書くのです。
読者の対象を絞ると、「あぁ、それよくある!」と、読者は興味を持ってあなたの文章を読み進めることでしょう。
極意7:価値や教養を提供する
私たちは芸能人ではありませんので、自分の事をアピールするような文章を書いても、誰も見向きしてくれません。
読者の悩みや問題を解決するような価値の提供であったり、読者が向上するための教養を身に付ける内容の文章を書くと良いのです。
反対に、価値や教養が書かれていない文章を読むと、読者はつまらなく感じてしまい、離れていってしまいます。
「読んで役に立った」と、読者に思ってもらう文章を書くことで、興味を持ってもらうことができるでしょう。
興味を持つだけでなく、人を動かす文章力を持つ
文章を読んで興味を持ってもらうだけでは、まだ足りません。
わかりやすい文章を書く第1段階の目的は、相手に興味を持ってもらうことでしたが、最終目的は、文章で人を動かすことなのです。
「読んでよかった」と、興味を持っただけでは、本当にその人の役に立ったとは言えませんよね。
読者に行動を取ってもらい、その人の習慣を変えたり、人生を変えることができる文章が書けてこそ、文章の上手い書き方をマスターできた、と言えるでしょう。
では、人を動かす文章にするには、どのようなことを意識するべきなのか、お話ししていきます。
相手を動かす文章の上手い書き方
極意8:相手の悩みと欲望を描写する
読者があなたの文章を読むとき、何となくボヤっとした悩みを抱えて読みます。
そのため、「あなたはこういう悩みを持っていますよ。」と、明確に示してあげることが大事です。
『独学でコピーライティングを勉強して基礎力を向上させる方法』の中で、「PASONAの法則」というものをお伝えしていますが、問題を提示して、炙りたてるのです。
なぜ炙りたてる必要があるのかというと、私たちは、ポジティブなものよりもネガティブなものに反応しやすいから。
しかも、『先延ばしは寿命を削る!面倒くさいを克服する9つの習慣』でもお伝えしたとおり、ネガティブなエネルギーの方がポジティブなエネルギーよりも2倍も強く働くことが分かっています。
なので、悩みや問題を提示して炙りたてることにより、「行動しないと。」と、相手に思ってもらうことができるのです。
ただし、これだけでは、読者に不安を与えて終わりになってしまいますよね。
そこで、解決策を提示するのです。
解決策を提示し、相手が持っているであろう欲望や明るい未来を描写する。
すると読者は、「このままどん底で終わりたくない。輝かしい未来を手に入れたい。」と思うようになり、あなたの文章どおりに行動に移すようになるでしょう。
極意9:ハードルを下げる
解決策が無理難題な方法だと、さすがに「私には無理」と読者は思ってしまい、あなたから離れていってしまいます。
そこでまず、「小さな一歩」を踏み出せるようなすぐにできることを提案してみましょう。
例えば、
ボタンをクリックするだけで、資産を築き上げるノウハウが無料で手に入ります。
というような感じです。
この例では、実際には、数回に渡った学習が必要なことではありますが、まずはボタンを押してもらわないことには学習を進められません。
そのため、「ボタンをクリックするだけ」という、なるべくハードルを小さくして提案してあげることが大切なのです。
ハードルを下げるのが難しそうであれば、「言い訳を作ってあげる」というのも、一つの手ですよね。
「自分にご褒美」というフレーズが良い例。
言い訳を作ってあげて、相手の背中を押すことも、時には必要なのです。
極意10:緊急性や限定性を提示して行動しないと損だと思わせる
私たち人間の脳は、面倒くさがり屋で、「まぁ、今じゃなくてもいっか。」と、ついつい行動することを先延ばしにする癖がついています。
そのため、あなたが文章で人を動かしたいのであれば、緊急性や限定性を提示して今すぐ行動を取らせる必要があります。
今ご決断いただいたあなたには、10,000円のところ、5,980円で販売いたします。 ただし、36セットと数に限りがあり、お断りする場合がありますので、今すぐご予約下さい。 なお、お申込み後のキャンセルも承っております。(お申込みから3日以内。)
この例では、今だけという「緊急性」と、数に限りがあるという「限定性」、さらに申込んだ後にキャンセルできるという「言い訳」を作ってあげています。
これだけの要素を盛り込むと、「割引されたものを手に入れないと損だし、ひとまず申込んでおくか…」と相手に行動してもらうことができるのです。
ただし、必要以上に煽ることはやめておいた方が良いですよ。
相手に不快感を与えるだけです。
「価値を提供する」と、誠意をもって文章を書くことを心がけましょう。
まとめ:文章は人に読まれて成長するもの
女優や俳優、アイドルなどは、人に見られることによって、どんどん成長していきますよね。
これは、文章にも当てはまることで、文章の上手い書き方を知っただけでは、残念ながら文章力は向上しません。
文章を上達させるためには、書き続けなければなりませんし、情報発信して、人に評価してもらう必要があるのです。
とある書籍によると、文章は、1000回書いてようやくレベルが1上がるとのこと。
「自分の文章は上達したな。」と感じるのが、1ジャンルにつき、1000回くらい書いた時だそうです。
…途方もないですよね。
そう考えると、私はまだまだ若輩者なのですが、文章力を向上させようと、毎日何かしらの文章を書くようにしています。
初めの頃は、本を読んでその要約をメモすることから始めました。原稿用紙1枚分くらいですけどね。
文章力を向上させるためには、文章の上手い書き方を学ぶだけでなく、書き続けることが大切ですので、1000回を超えることを目指して、一緒に頑張っていきましょう。
文章の上手い書き方|文章力を向上させる10の極意 まとめ
- 極意1:小学生レベルの語彙力を使いこなす
- 極意2:言いたいことや重要なことを先に書く
- 極意3:イメージできるよう、具体的に示す
- 極意4:長すぎず、短すぎない
- 極意5:見出しをキャッチコピーにする
- 極意6:「自分の事だ」と気づかせる
- 極意7:価値や教養を提供する
- 極意8:相手の悩みと欲望を描写する
- 極意9:ハードルを下げる
- 極意10:緊急性や限定性を提示して行動しないと損だと思わせる
コメント・口コミ