最近何をしても飽きるな、何か楽しいことはないかな、などと意気消沈していませんか。
もしそうだったとしても、あなたが悪いということではありませんし、私たち人間は誰しもが必ず経験することです。
ただ、そうはいっても、せっかくこの世に生まれてきたので、飽き性を無くして色々な楽しいことを続けて行きたいですよね。
飽き性を対策するためには、まずそうなる原因を知ること。
そして、その後に新たな発見をしていくことが大切です。
そこで今回は、飽き性の原因を知り、それを対策するための3つの方法についてお伝えします。
なぜ飽きるのか
敵にも味方にもなるもの
なぜ飽きるのか…その答えを一言でいうと、つまらなくなるからです。
最初始めた時って、めちゃくちゃ楽しいじゃないですか。
しばらく時間が経ったり何回も経験しているうちに、だんだんとつまらなくなっていくのです。
では、なぜつまらなくなるのか。
私たち人間には、「慣れ」というものが存在しているからです。
楽しくやってきたことが慣れてくると、それがつまらなく感じて飽きてしまうのです。
こんなことを聞くと、
「慣れっていけないことなんですね。」
と思うかもしれませんが、味方になってくれることもあります。
どういう時かというと、しんどいことや辛いこと、苦しいことにも慣れてくるのです。
今まで嫌だなと思っていたことも、慣れることで平気で行えるようになります。
問題なのは…
しんどいことにも楽しいことにも慣れると、ゼロになります。
ゼロになるというのは、またスタート地点に立つということ。
苦労しながら、あるいは楽しみながら山登りをして頂上についたら、また平地に戻っているというような感覚です。
それで、問題なのは、嫌なことよりも楽しいことの方がすぐに慣れて飽きやすいのです。
工夫しないと、楽しいことがあっという間につまらないものに変わってしまいます。
ありがたみや喜びを感じる時
自分がやろうと思っていたことをきちんとやって達成したときって、すごくうれしいし、ありがたみを感じませんか。
しかもそういう時って、生きていて良かったって思いますよね。(大げさかもしれませんが…)
我慢して、頑張って、その先の結果を手に入れた時、私たちはありがたみを感じます。
逆に、いつでもどこでも手に入るものには、価値を低く見積もってしてしまうのです。
自分の中で我慢するルールやハードルを設定しておくと、ありがたみを感じることが格段にアップします。
3つの飽き性対策
それでは、飽き性を対策するための3つの方法をお話しします。
その3つの方法とは、
- 制限する
- 見方を変える
- 変化を探す
です。
もう少し詳しく見ていきましょう。
制限する
我慢したりハードルを設けたりして、好きなことは制限した方が良いということを先ほどお伝えしました。
どういうことかというと、長く楽しみを感じていたいのであれば、地点ごとにご褒美を用意すると良いのです。
例えば、あなたがダイエットに挑戦しようとします。
最初はやる気になって、食事制限したり運動したりしますよね。
でも、たいてい3日くらいから飽きてきます。
そこで、次のように生活の一部を制限して、それをご褒美にすると良いのです。
今まで夕方に通っていたカフェを少し我慢する。
その代わり、ポイント制にしてポイントが溜まったらカフェへ行って良いことにする。
エレベータではなくて、階段を使って上り下りしたら1ポイントゲットする。
そのポイントが10ポイント貯まったら、カフェへ行って何でも注文してOK。
見方を変える
ミシガン大学が行った研究で、ドライブの満足度を測ったものがあります。
この実験は、2回に分けて行われました。
約4万ドルの高級車に乗っている人と約4,000ドルの中古車に乗っている人を集め、最後にドライブしたときはどれくらい楽しめたのか調査した。
その結果、高級車に乗っている人も中古車に乗っている人も、満足度は変わらなかった。
続いて、質問を付け加えて調査を行った。
- 質問1:あなたの車はどのような車種でどこが自慢できるか。
- 質問2:最後にドライブした時はどれくらい楽しかったか。
この結果、中古車よりも高級車に乗っている人の方が、圧倒的に満足度が高くなった。
つまり、私たちには慣れが発生するので、すると素晴らしいもの(この場合は車)を持っているということを忘れてしまいます。
本当はすごく良い車なのに、単なる乗り物という感覚になってしまうのです。
この実験では、自分の使っている車の素晴らしさを忘れてしまっていることが、満足度が下がる原因です。
見方を変えて、本来の良さを考えたり、普段との違いに目を向けたりすると、改めてありがたみや喜びを感じることができるでしょう。
変化を探す
見方を変えることと少し似ていますが、あなたの今の生活やこれからやろうとしていることに、変化を求めると良いです。
今は時代の移り変わりが激しいので、色々なことをやる人が上手くいく世の中です。
昔は終身雇用で、一つのことをコツコツやる人が成功していました。
しかし今は、時代の変化に追いついていこうとして試しては止め、また別のことを試しては止めるという飽き性の人の方が成功しやすいのです。
「時代の変化に追いつく飽き性ってどういうことですか。」
と疑問に思うかもしれませんが、飽き性だからこそ1点に留まろうとせずに、色々なことを試してみようと思うのです。
別の言い方をすると、「転石苔を生ぜず」ですよね。
1点に留まってばかりいると、苔が生えて動く気力がなくなってしまいます。
すると、満足度が下がります。
新しいものも生み出さなくなって、「つまらないなー。」と感じることが多くなってしまうのです。
転石苔を生ぜずについて
日本人の場合、苔を美しいものと崇める傾向にありますが、本来は、停滞を避けるために苔がつかないほど動き続けて功績を残すという意味です。
「つまらない、続かない」、だからこそ色々なことを試す必要があります。
それを繰り返していった努力の先に、最先端のイノベーションを実現させることができるでしょう。
まとめ
飽き性と聞くと、なんだかよくないイメージを持ちますよね。
でも本当は、可能性を秘めている場合が多いのです。
何をやってもすぐに慣れてつまらなくなる、そして飽きる。
もしそうなのであれば、その飽き性という性格を活かして、色々なアイディアを考えて試していくと良いのです。
一方で、本当は好きなことなのにすぐに飽きてしまうという場合は、新しい見方ができていない可能性があります。
見方を変えられない人、変化に気づけない人は、何をするにしてもすぐに飽きてしまうのです。
もし今あなたがそうなのであれば、まずは見方を変えたり変化を探すことをします。
そして、それでも楽しめないということであれば、ダイエットの例のように、生活の一部を制限して自分にご褒美を与えると良いのです。
復習になりますが、なぜ飽きるのか、それはつまらなくなるからです。
では、なぜつまらなくなるのか、それは慣れが発生するからです。
慣れは、辛い状況もゼロにしてくれるので、必ずしも悪いというものではありません。
そこからいかにして、自分自身で新しい発見をして楽しさを見出すか、それがとても大切なのです。
飽き性対策!すぐにつまらないと感じる癖を消し去る方法 まとめ
- 慣れてつまらなくなるから
- 嫌なことよりも楽しいことの方がすぐに慣れて飽きやすい
- 我慢して頑張って手に入れた時
- いつでも手に入るものの価値は低く見積もってしまう
- 制限する
- 見方を変える
- 変化を探す
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