「人と接することにストレスを感じる…、もっと会話が上達して人と話せるようになりたい。」と、人との会話にモヤモヤする時ってありますよね。
人とうまくコミュにてケーションが取れないと、毎日がつまらなく感じてしまいます。
それは、私がコミュ障(コミュニケーション障害)気味なので、常々感じていること。
コミュ障を治して、色々な人とストレスなく接したいと思い、会話が上達する方法を、色々と模索してきました。
それで分かったことがあるのですが、実は、外向的な人よりも内向的な人の方が、コミュニケーション能力が高いのではないかという研究があります。
たいていの場合、内向的な人は初対面で会話が弾まなく、それがコミュ障と勘違いしているだけで、実際には、外向的な人よりも深い人間関係を築くことができるのです。
また、内向的な人は、会話が上達するテクニックさえ身に付けてしまえば、相手と仲良くなることができるんですよね。
「テクニックを身に付ければ、そんなの当たり前じゃん。」
と思うかもしれませんが、外向的な人の場合、そういうわけにはいきません。
相手の気持ちを考えるということが苦手だからです。
内向的な人は、相手の気持ちを察することができるので、その点、有利なのですよ。
今でも私は、人付き合いが苦手で、普段は人見知りで無口なのですが、会話が上達する方法を意識していたら、人と会話することがさほど苦にならなくなってきました。
そんな内向的な私だからわかる、コミュ障(だと思い込んでいる人)でも会話が上達する方法についてお伝えします。
なぜ会話が苦手と感じるのか
内向的な人は外部の刺激に敏感だから
内向的なのか、外向的なのかを判断する一つの基準として、周りの状況に敏感に反応するかどうか、というものがあります。
内向的な人は、自分の外で起きている状況に対して高反応を示し、外向的な人は低反応なんですよね。
このことが良い悪いと言っているのではなく、これを人間関係に置き換えた時、内向的な人は相手の気持ちを先に考えてしまうため、会話に苦手意識を持ってしまうのです。
対して外向的な人は、相手のことはあまり考えず、自分の言いたいことを言ってしまう傾向にあるようです。
内向的な人には、相手を考慮して会話することが既に備わっているため、相手や周りの反応をあまり気にさえしなければ、会話が上達するということが言えるでしょう。
読んだ本が自分に合っていないから
コミュニケーションや人間関係に関する本を、私も何冊も読んでいますが、その中で、役に立つものと立たないものがあります。
役に立たない本はどういうものかというと、自分の性格に合っていないものです。
特に、外向的な人が書いた本は、言っていることは理解できるのですが、内向的な人からすると、実践しづらいんですよね。
一方で、外向的な人のコミュ力には少なからず憧れを持つので、書いてあることを行おうとする、そして失敗…。
それらの本が決して悪いというのではなく、内向的な人向けの本ではないため、挫折して余計に会話に対して苦手意識を持ってしまうのです。
初対面で嫌な思いをした経験があるから
せっかく仲良くなろうとして話しかけたのに、突っぱねる人っていますよね。
人には相性があるので、自分とは合わないなと本能的に感じたら、誰でも距離を置きたくなってしまうのですが、そのような経験が重なると、人との会話に自信を無くしてしまいます。
特に、外向的な人が書いた本の内容を実践しようとすると、自分の性格に合った方法ではないため、相手が引いてしまうこともあります。
そんな苦い経験から、会話を苦手と感じてしまうこともあるのです。
ちなみに、初対面で突っぱねてくる人のことは、なぜそのようなことをされたのか考えることはせず、無視してしまって構いませんよ。
相手の調子が悪い時もありますし、そもそもいい人ではないことも考えられるから。
距離をとられたら、その距離を無理に縮めようなどと考えることはしなくても大丈夫なのです。
コミュ障の人の方が質の高い人脈を形成できる
内向的な人の方がリーダーに向いている?!
先にも述べたとおり、内向的な人は相手の気持ちを察する能力が高いです。
それゆえ、相手のことを考え過ぎてしまって、なかなか話すことができないのです。
しかし、それを克服できると、実は、外向的な人よりも内向的な人がリーダーの方が、マネジメントが上手くいって、チーム全体が良くなるという研究結果があります。
- 外向的なリーダーについて
本人が気づかないうちに、何でも自分で取り仕切ることに夢中になってしまう。
その結果、他人の考えを受け付けなかったり、活かすことができなくなってしまう傾向にある。 - 内向的なリーダーについて
耳を傾ける力に優れ、相手の発言の内容を冷静に分析して判断し、チームにとってより効果的な方法を検討する傾向にある。
その結果、チーム全体のモチベーションが高くなる傾向にある。
内向的な人は、傾聴する能力が備わっているため、より深い人間関係を築くことができるということですよね。
一度仲良くなると関係性が維持できる
関係性が維持できるという点も、内向的な人の魅力の一つです。
外向的な人の場合、周りを気にすることなく人に話しかけることができるため、最初の人間関係を構築する能力にたけています。
しかし、それを維持できるかどうかという点に関しては、少し弱いんですよね。
先ほどのペンシルベニア大学の研究から分かるように、外向的な人は傾聴する能力があまりないので、親密な人脈形成に至らないことが多いのです。
その点、内向的な人の方が有利ですよね。
会話が上達するテクニックさえ身に付けてしまえば、内向的な人の方が質の高い人脈を形成することができます。
実践!会話が上達するテクニック
仲良くなるためのステップ
Step1:自己開示
初対面の人と話そうとしたとき、自己紹介もなしにいきなり相手に質問すると、驚かれることの方が多いです。
そのため、初めに、自分はこういう人ですということを自己開示すると良いですよ。
- お金に関すること
- 健康に関すること
- 最近怒ったり腹が立ったりした出来事
- 恥ずかしかった出来事
- 自分が幸せを感じること
- 自分の夢・目標
- 自分の弱点
- 自分の趣味や特技、興味
- 嫌みにならない性的な話
Step2:共通点探しゲーム
これらのテーマの中から、相手との共通点を探りながら、話をしていきます。
私たちには、「帰属意識」というものが備わっていて、この人と同じタイプだと思うと、仲間意識が強くなります。
なので、あなたが一方的に話すのではなく、相手と自分の共通点(類似性)を探しながら、相手に8割話してもらうことが重要なのです。
Step3:誰と仲良くなるか見定める
全ての人と仲良くなろうとする必要はなく、誰と人間関係を築こうか、自分で決めてしまって良いのです。
中には、あなたから何か奪おうとしている人もいるかもしれません。
そういう人たちと、無理してまで仲良くなろうとせずに、あなたが直観で良いなと思った人たちと仲良くなれれば、それでOKなんです。
ネタをいくつか準備しておく
会話が上手い人が行っていることに、あらかじめ話すネタを考えておくというものがあります。
どんなに会話が上手くても、初対面の人や久しぶりに会う人たちに、何も考えずにアドリブで話すことは難しいということですよね。
自己開示に役立つテーマの中から、あなたが親しくなりたい相手がどんな人なのかをイメージしつつ、ネタを3つ、4つ考えておきましょう。
声のトーンを意識する
会話の内容というよりも、会話の仕方の話になりますが、会話を上達させるためには、自分が発する声にも着目するべきです。
何を言っているか分からないボソボソとした声で話すよりも、腹式呼吸のはっきりした声の方が、相手に言いたいことが何倍も伝わることは想像できますよね。
基本的には、ある程度大きな声の方が説得力が増すのですが、ただ単に大きければ良いというものではありませんので、何に注意すべきかについて、お話しします。
高い声VS低い声
高い声は、「敵対心はありませんよ」ということを示したい時に効果があり、また、言葉を際立たせたい時に使うと効果的です。
しかし、若干頼りなく感じてしまう場合もあります。
一方、低い声は、相手に落ち着いたイメージを与えますが、男性に対してやりすぎると威圧されていると思われてしまうので、注意が必要です。
なので、女性に対しては基本的には落ち着きのある低い声で、男性に対しては少し高めの声で話すと良いと言えるでしょう。
言いたい単語だけはっきりと言う
適切に抑揚をつけて話すということです。
会話するときに、相手が棒読みのような会話だと言いたいことが何なのか分からず、疲れてしまいますよね。
反対に、感情をあらわにして抑揚をつけて話されても、疲れてしまいます。
ではどうすれば良いかというと、伝えたい単語をはっきりと言うことをお勧めします。
これだけは理解してもらいたいなと思う部分の単語を、少し高めの声でゆっくりと話すのです。
言葉だけだとなかなか伝えづらいのですが、例えば、協調すべき部分を先ほどの文章を使って表現すると、次のとおりです。
ではどうすれば良いかというと、 伝えたい単語 を はっきりと言うことを お勧めします。
これだけは理解してもらいたいな と思う部分の単語を、 少し高めの声 で ゆっくり と話すのです。
間(ま)を意識しながら、色を付けた部分だけ、少し高めの声でゆっくりと話してみてください。
たったこれだけで、抑揚が生まれ、相手に伝わりやすい会話となるのですよ。
モデリングする
会話を上達させるための一番の近道は、誰かの真似をすることです。
真似する相手は、あなたの身近な人でも構いませんし、芸能人やアナウンサーなどテレビに出ている人でもかまいません。
そしてできれば、普段の会話は○○さん、プレゼンの時は■■さんなどのように、シチュエーションに合わせてモデリングすると良いでしょう。
まとめ
私が公務員時代に防災をやっていた時に、とあるアナウンサーの方にお会いして、話し方について伺ったことがあります。
(報道側も災害に関していち早く伝えないといけないため、防災部局にいると、たまにアナウンサーの方とも交流があります。)
その時に教わったことが、「腹の下から声を出すことを意識しろ」です。
そうすると、説得力が増すということですよね。
あっ、ちなみに男性のアナウンサーに教わったことなので、女性にも当てはまるものなのかはわかりませんが…。
ただ、アナウンサーの声は、男性でも女性でも、妙に落ち着いて聞こえるため、相手から信頼を得る方法の一つとして、腹の下から声を出すことを意識したいものですよね。
あと、モデリングについても、そのアナウンサーから教えていただきました。
自分が真似できそうな人や印象に残った人を意識して話すと、会話の苦手意識を和らげることができます。
私の場合、何か説明しないといけない時は池上彰さん、普段の会話はメンタリストのDaigoさんを意識しています。
これだけで会話が上達したかと言われると、自信がありませんが、昔のように人と話すことにひどく疲れるようなことはなくなりましたね。
あなたが内向的な人なのであれば、人の意見に耳を傾けることはできるので、あとは、会話が上達するためのテクニックを身に付けるだけです。
外向的な人だと、自分の考えを一方的に話すか押し付けて終わりで人間関係を長く続けることは難しいのですが、その分、内向的な人の方が有利。
ぜひ、会話を上達させて、ストレスのないあなただけの人間関係を築きましょう。
コミュ障でも実践可能!内向的な人が会話を上達させる秘訣 まとめ
- 内向的な人は外部の刺激に敏感だから
- 読んだ本が自分に合っていないから
- 初対面で嫌な思いをした経験があるから
- 内向的な人の方がリーダーに向いている?!
- 一度仲良くなると関係性が維持できる
- 仲良くなるためのステップ
Step1:自己開示
Step2:共通点探しゲーム
Step3:誰と仲良くなるか見定める - ネタをいくつか準備しておく
- 声のトーンを意識する
- モデリングする