長期的な計画を立てるときは後方プランニングをすると良い

長期的な計画を立てるときは後方プランニングが良い
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計画や目標を設定するとき、大きく短期的なものと長期的なものに分けることができます。

そして、それぞれの計画の立て方、つまりプランニングにも2つのやり方があるんです。

その2つにどのような違いがあるのかは後述しますが、プランニングのやり方によってモチベーションに変化が表れます。

特に、長期的な目標が計画倒れにならないようにするためには、モチベーションを高め、それを維持することが欠かせません。

そこで今回は、アイオワ大学の研究を元に、長期的な計画を立てるときにやるべきことについてお伝えします。

目次

計画を立てるときの2つの方法

計画を立てる2つの方法

前方プランニング

計画の立て方は、大きく分けて2つあると冒頭でお伝えしました。

そのうちの一つが、前方プランニングです。

前方プランニングとは、目標に向かって時系列に計画を立てるやり方。

例えば、3ヶ月後に体重を5kg落とすという目標を掲げたら、今月と来月は-2kg再来月は-1kgと見積もって、それぞれの月でどのようなダイエットをするのか計画を立てます。

このように、今の地点から目標地点までの道のりを順に決めるのが前方プランニングです。

ほとんどの人は、計画を立てるときに前方プランニングを行っています。

後方プランニング

一方、後方プランニングとは、未来から逆算して現在やるべきことを計画するやり方です。

例えば先程のダイエットの例でいうと、3ヶ月後に体重が5kg減っている状態を想像し、

  1. その1ヶ月前までには-4kg減っている状態にしたいよな
  2. 更にその1ヶ月前までには-2kg減っている状態にしたいよな
  3. じゃあ今やるべきダイエットはこれだな

というような感じで、未来から現在に向かってプランニングします。

このように、今の地点から目標地点までの道のりを遡って決めるのが後方プランニングです。

短期目標と長期目標

短期目標と長期目標

では、今週中や今日中にやるべきToDoといった短期目標と、数ヶ月〜数年以上かかる長期目標を計画するとき、前方プランニングと後方プランニングのどちらがより効果的なのでしょうか。

それを実験したのが、アイオワ大学です。

アイオワ大学の実験の概要

学生を対象に次の2つのグループに分け、テスト勉強や就活、スキルの習得など、様々な種類に対して実験を行った。

  • Aグループ
  • 前方プランニングで計画を立てる
  • Bグループ
  • 後方プランニングで計画を立てる

この結果、数週間〜1ヶ月程度の短期目標を立てるときは、AB共に大差なかった。

一方、スキルや資格の習得など、複雑な目標や数ヶ月〜数年かかるような長期目標は、Bグループの方がプレッシャーが減り、モチベーションが高かった。

また、実際に目標を達成する確率も上がった。

この実験をまとめると、短期目標は前方プランニングでも後方プランニングでもどちらでも良いということです。

しかし、複雑に感じたり自分にはハードルが高く感じられる目標や、今すぐに達成できない長期的な目標については、後方プランニングの方が達成しやすくなるのです。

後方プランニングが良い理由

後方プランニングが良い理由

ここまで聞いたあなたは、「なぜ後方プランニングのほうがいいの?」と疑問に持つことでしょう。

これにはもちろん理由があります。

後方プランニングをすることにより、前方プランニングと比べて、より未来の自分をイメージしやすくなるからです。

未来から逆算して計画を立てていくため、その地点での自分はどのような姿になっているのか、あるいはどんなスキルを手に入れているのかなどを想像しなくてはなりません。

そのときに、明るい未来をイメージするため、モチベーションが上がって達成しやすくなるんです。

また、大きな目標を立てると、逆算していく過程で「今の自分には無理だ」と気づくこともできます。

そしてより現実的な計画を立てるようになるというわけなんですよね。

前方プランニングも悪いということではないんですが、計画を立てるときや実行している途中で、自分がどのようになっているのか実感がわかず、不安も大きくなってしまいます。

そのため、長期的な目標を立てるときは、後方プランニングが良いんです。

まとめ

後方プランニングを行うとき、実は他人に決めてもらってもある程度の効果が見込めます。

ただ、計画を決める人はあなたのこと熟知していないといけないため、話し合いながらプランニングする必要があります。

ファイナンシャル・プランナー(FP)などが良い例ですよね。

FPはファイナンシャルの知識を持ってはいますが、それが全員同じプランニングでは目標を達成することができません。

必ず、当事者と話し合いながら未来をプランニングしていきます。

そのような感じで、どうしても自分ひとりでは後方プランニングできないという場合は、周りの人達に相談してみましょう。

短期的な目標は前方プランニングでも後方プランニングでもどちらでも構いませんが、長期的な目標や複雑な目標は、後方プランニングの方が達成確率が上がります。

もし、いつも計画倒れで困っているという場合は、ぜひ後方プランニングを試してみてください。

長期的な計画を立てるときは後方プランニングをすると良い まとめ

計画を立てるときの2つの方法

  • 前方プランニング
  • 後方プランニング

短期目標と長期目標

  • 短期目標は前方でも後方でもどちらでもOK
  • 長期目標は後方の方が達成確率が上がる

後方プランニングが良い理由

  • 未来の自分をイメージしやすく、モチベーションが上がるから

参考文献

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28910234/

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