相手の会話がつまらなくて退屈だと感じたことはありませんか。
例えば学生の時、学校の朝礼での校長先生の話って、「早く終わらないかなー。」などとばかり考えて、話の内容がほとんど頭の中に入ってきませんでしたよね。
校長先生の話がすべてつまらないということではないんですが、実はここに、会話がつまらないと感じるヒントが隠されています。
これは私たちも結構やっていることなので、注意しなければいけません。
ということで今回は、会話がつまらないと感じる理由と、私たちが相手からつまらないと思われないための対処法についてお伝えします。
会話のほとんどは雑談
私たちが他人と話す時は、雑談が多いです。
仕事でも、いきなり業務の重要な話やコアなことを話すと、親近感が湧かなくてお堅い人というイメージになってしまいますよね。
そのため、特にあまり一緒に仕事をしたことがない人とは、最初は何かしらの雑談をするハズ。
その雑談をする時、実は私たちは、校長先生の話と同じようなことをしてしまっている場合があります。
それはどういうものなのか、順を追って確認していきましょう。
会話がつまらないと感じる理由
言いたいことを先に言わないから
たいていの人は、自分の一番伝えたいことを最後に話そうとします。
最初の会話は、全くもってどうでもいい雑談をしてしまうことが多い。
すると、相手の集中力を切らしてしまって、会話が続かなかったり、なんかつまらないなーと感じてしまったりするんです。
なるべく結論は先に述べ、理由を後から話すということをすると良いでしょう。
話題をコロコロ切り替えるから
雑談している時に、急に話題を変えることってありませんか。
それをやると、相手を混乱させることになって、話を聞いてもらうことができなくなってしまいます。
せっかく相手はあなたの話をイメージしながら聞いていたり、質問の答えを考えたりしているのに、話題を次から次へと変えていってしまうと、相手を疲れさせる原因となります。
論点や話題は一つに絞って会話するべきです。
話す時間が長いから
今回一番伝えたかったことは、これです。
言いたいことを先に言わなかったり、話題を色々と変えてしまったりするのがよくないことは、何となく分かっていることですよね。
なので、そのあたりを意識して会話することはあるんですが、私たちがあまり意識せずにやってしまうのが、話す時間が長いというものです。
校長先生の話を聞いていて退屈になる一番の理由は、これです。
私たちも相手と会話するときは、自分が話す時間に注意しなければなりません。
理想の会話時間
会話のキャッチボールの時間
私たちが雑談をするとき、自分が話す理想の時間はどれくらいなのかを調べた教育学者がいます。
相手と会話する時に、どれくらいのペースで相手とキャッチボールの切り替えを行うと良いかというものです。
それによると、話が短すぎても長すぎても会話が続かないことが分かっています。
では、理想の会話時間はどれくらいなのか…。
それは、30秒です。
30秒ごとに相手と交代しながら会話を行うと、会話が弾むようになります。
このルールを信号機ルール(メンタリストDaigoさんのブログ(https://daigoblog.jp/conversation-boring/)参照)と言います。
30秒ごとに青→黄→赤へと変化する
30秒ごとに青から黄、そして赤へと変化すると考えてください。
あなたが話し始めた時、最初の30秒はまだ青信号です。
この30秒の間、相手は集中力が高まっている時なので、話を聞いてもらいやすい時間帯。
そのため、この30秒の間に自分が一番言いたいことを伝えます。
結論は最初に持って生きた方が良いというのは、相手の集中力が切れる前に言いたいことを言いましょうということなのです。
30秒以上経ったら相手へリレーする
では、話し始めから30秒以上経過して黄信号へ突入したらどうすればいいのか。
黄信号は、相手からすると、「少し話が長いかも…。」と思われるレベルで、だんだんと注意力が低下していくので、このタイミングで質問を投げかけるといいでしょう。
相手へ質問したり会話してもらうチャンスを与えないと、相手は上の空になってしまう可能性があるので、注意してください。
もし60秒経過するとどうなるのか
話し始めから60秒以上経過して赤信号へ突入すると、どんなに相手が喜んでいたり楽しそうにしていたりしても、「話が長い人だな」と思われている場合が多いです。
なので、60秒以上経過してしまったと気づいた場合は、話を打ち切るか、相手に質問したり感想を求めたりするかして、確実にバトンタッチしなければなりません。
- 青信号(30秒以内):自分の話をまとめる
- 黄信号(30秒~60秒):相手へ質問したり、主導権を交代したりする
- 赤信号(60秒以上):話題を切り替えるか話を打ち切る
会話で相手から信頼を得る方法
たいていの人は、60秒以上相手の話を聞くことは苦痛に感じます。
ということは、もし私たちが相手の話を聞く立場の場合は、相槌を打ちながら60秒以上話を聞いてあげると、相手からの信頼が得やすいということです。
意識していないと60秒を超えたあたりから注意散漫になってしまうので、そこはじっと耐え、「それってつまりどういうことですか。」などと相手の話をさらに引き出すようなことを言うと、会話を弾ませることができます。
他の周りの人は話を聞くのに疲れているのに、あなただけは親身になって話を聞いてあげることで、「自分の事に興味を持ってくれているんだ。」と話している相手の注意をひくことができるでしょう。
まとめ
話が長すぎると相手の注意力が下がっていき、「会話がつまらない人」と思われてしまう原因となります。
そしてその長さは、60秒。つまり、1分以上話を続けてしまうと、相手は退屈に感じてしまうということです。
校長先生の話を聞いていてだんだんとだるくなるのは、これが理由です。
それを反面教師として、私たちが相手と会話するときは、最初の30秒の間に話をまとめて、次の30秒で相手へ交代する(又は一度質問を投げて、その質問に対する回答を話す)ということを心がけましょう。
(校長先生の話自体が悪いといっているわけではありませんよ。話が長すぎると良くないという例えとして挙げていますので、ご了承ください。)
「30秒って短すぎませんか?」
と思うかもしれませんが、聞いている側からすると3分くらい時間が経ったように感じます。
話す側と聞く側とで、どうしても時間の感覚にずれが生じてしまうものです。
ですので、自分が話す時はコンパクトに話をまとめて伝え、聞く時はなるべく長く聞いてあげるということが大切です。
自分の話は短めに、相手の話は長めに聞いてあげるということが、会話を弾ませるための重要なポイントなのです。
校長先生の話はなぜ退屈?会話がつまらない人の特徴と対処法 まとめ
- 人と話す時は雑談がほとんど
- 雑談をする時にやってはいけないことをしている
- 言いたいことを先に言わないから
- 話題をコロコロ切り替えるから
- 話す時間が長いから
- 自分が話す理想の時間は30秒
- 30秒ごとに青→黄→赤へと変化する
- 30秒以上経ったら相手へリレーする
- 60秒以上経過すると会話がつまらないと思われるので注意
- 相槌を打ちながら60秒以上話を聞いてあげる
- 話を深堀りする質問をする
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