単純作業や雑務など、つまらないことをやっているとやる気がない状態になりますよね。
特に学生の頃、話が全然理解できない授業を受けている時ほど、退屈なことはなかったのではないでしょうか。
そんなやる気がない状態になるとネガティブなことしか考えられなくなったり、色々な所で判断を誤ったりして、全く良いことが起きてくれません。
かといって、無理矢理やる気を上げる気力もない…。
そんな状態から、集中力を上げてしかも大事な所だけ記憶に残す方法があります。
これは、英国のプリマス大学が行った研究で、退屈になった時にある事をやりながら作業すると、集中力を高めて効率よくしてくれるというものです。
その内容について、もう少し具体的にお話ししていきます。
やる気がない状態になると…
難しい内容が書かれている書類を読んでいたり、ロボットでもできるような単純作業をしていたり、興味がない話を聞かされていたりすると、退屈になって集中力が下がります。
すると、頭がボーっとしだして、やる気まで出なくなってしまいます。
やる気がない状態になると、「毎日同じことの繰り返しで何が面白いのかな?」などと、人生そのものがつまらなく感じてしまいますよね。
それに、判断ミスをしたり、先延ばしグセがついたりして、調子が狂ってしまうのです。
退屈な時に集中力を上げる方法
やる気がない状態を回避する実験
やる気がない状態になったら、落書きをしながら作業をこなすと集中力が上がって効率が良くなることが分かっています。
プリマス大学が行った実験に、被験者に対して中身のないどうでもいい退屈な話を2分間聞いてもらい、集中力の変化を調べたものがあります。
被験者を次の2つのグループに分け、電話を聞きながら、とあるパーティの出席者の人数と名前をメモしてもらう。
- グループ1:落書きをしながらメモしてもらう
- グループ2:普通にメモしてもらう
電話の内容は、2分程度、中身のない退屈になるような話を混ぜながら、出席者を曖昧に伝えるというもの。
被験者は、「簡潔にまとめてから電話して来いよ。」と言いたくなるような内容を2分間聞かされることとなる。
【結果】
このパーティの出席者は8人であり、完璧にピックアップできたのはグループ1の被験者であった。
グループ2の被験者は、1人以上の聞き取り漏れがあった。
落書きすると集中力が上がる理由
私たち人間の脳は、退屈を感じるとその情報をシャットアウトしてやる気がないモードへ突入してしまいます。
集中力がなくなるのは、退屈を感じて脳がオフになるためです。
そこで、落書きをしながら話を聞いたり作業をしたりすると、脳がオフにならなくて済むのです。
むしろ、退屈な内容と落書きの絵とを結びつけて記憶を定着させることができるため、グループ1の被験者たちは、出席者を覚えておくことができたものと思われます。
ただし、興味がある事や集中力を発揮している時に、落書きをしながら作業をしてはいけません。
なぜなら、マルチタスクになってテンパることになるからです。
退屈な内容で脳がオフになってやる気がない状態になるくらいなら、オフにならないように落書きをしてマルチタスクをした方が良いということでしょう。
記憶に残す方法
会議や授業中に落書きしながら聞く
プリスマ大学の実験を応用して考えると、会議や授業で、つまらない話、難しい話を聞かないといけない時に落書きをしながら聞くと、その内容が記憶に残りやすいということになります。
どうでも良さそうな話を聞いた後って、テンションが下がって別のことにまで退屈を感じますよね。
一日を棒に振ってしまうことになるわけです。
そうならないためにも、所々メモを取るふりして落書きしながら話を聞くようにします。
すると、覚えておかなければいけないところだけ、耳に入ってくるようになるのです。
覚えたい部分の近くに絵を描く
どうしても覚えないといけない事があるのに、なかなか覚えられないことってありますよね。
そこで、落書きを活用します。
覚えたい部分の文章や単語の近くに、何かしらの絵を描くんです。
すると、確かあの時に変な絵を描いて、その近くにそんな内容が書かれていたな、と思い出すことができるでしょう。
まとめ
今回は、作業中にやる気がない状態になることを避ける方法について、お伝えしました。
やる気を上げる方法というよりも、やる気をなくさない方法、集中力を切らさない方法です。
やる気を上げる方法となると、運動が一番良いという研究もあります。
そのことについては、【やる気は運動で育てろ!マイクロバースト法の驚くべき効果】を始め、モチベーションアップに関する様々な記事でお伝えしてきました。
ただ、会議中や授業中、作業中に、いきなり立ち上がって運動するわけにはいかないじゃないですか。
そんなことしたら、「なんだこいつ、精神的にやられているんじゃないのか?」と変な目で見られてしまうことは、容易に想像できますよね。
なので今回は、落書きをしながら行うとやる気がない状態を避けやすいという、あまり目立つことがない方法をお話ししました。
確かにこの方法は、思い当たる節はあります。
大学生の頃は、授業で興味がない難しい話をしょっちゅう聞かされていたわけですよ。
その時はガンダムのゲームにハマっていた時期があって、パーティ編成をどうするかなどメモしながら授業を受けていた時は、不思議と集中できていました。
もし、プリマス大学の実験の内容を学生の時に知っていたのであれば、授業の内容を適当にメモしつつ落書きもして、もっとテストの成績が良かったかもしれませんね。
今となっては昔の話ですが…。
あなたもぜひ、退屈な時は集中力を切らさないように、落書きすることを活用してください。
やる気がないをチャンスに変える!集中力が楽々持続する方法 まとめ
- 集中力が低下し、判断ミスしやすくなる
- その後の行動までやる気が出なくなり、1日を棒に振ることになる
- 先延ばしグセがついてしまう
- やる気がない状態を回避する実験
落書きをしながらメモを取ると、集中力を切らさずに内容を記憶に残すことができる
- 落書きすると集中力が上がる理由
・脳がオフになることをふせぐため
・興味がある事は集中している時は、落書きをするとマルチタスクになって逆効果
- 会議や授業中に落書きしながら聞く
- 覚えたい部分の近くに絵を描く
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